2014年2月1日

コンビニとスーパーは競合なの?

接近するコンビニとスーパー 取捨選択…互いの強みどう生かすか

http://news.livedoor.com/topics/detail/8469017/
「スーパーは『日常使い』の対象ではなくなりつつある」。近畿圏を中心に展開するイズミヤの広報担当者はこう危機感を募らせる。経済産業省の「商業販売統計」によると、総合スーパー(GMS)の売上高は、平成13年には約8兆6千億円だったが、23年には約6兆2千億円にまで減少。一方、コンビニは約6兆7千億円から約8兆7千億円に、ネットを含む通販は約2兆5千億円から約4兆7千億円に伸長した。いつでも購入できるコンビニやネットの手軽さや利便性が、スーパーの市場侵食につながっている状況は明確だ。

コンビニとスーパーがお互いにお互いの商売範囲に入り込んで、鎬を削っているとのこと。

コンビニの代わりにスーパーに行く人がいれば、スーパーの代わりにコンビニに行く人もいて、両者で代替性を発揮しているため、互いに競合と認識しているようです。





確かに、スーパーに行けば、必要な物は一通り揃うし、買い物を一箇所で済ませてしまうこともできる。一方、コンビニも、加工された食品や保存がきく食品だけでなく、生鮮食品も陳列して販売しているので、コンビニだけで買い物を済ませようと思えばできそうです。

ただ、コンビニとスーパーはお互いに役割が違っていて、私の場合は両者を使い分けています。


役割を分担


コンビニでは、コピーや文書プリント、FAX、あとはATMのサービスをよく使います。あと、荷物を宅急便やゆうパックで送るときもコンビニが多い。

こういう部分は、スーパーでは対応しにくくて、コピー機はあるものの、単純なコピーしかできないタイプが設置されていたり、ATMが無いスーパーも多々あります。

そのため、上記のサービスを利用するときはスーパーではなくコンビニを利用します。


一方、野菜や果物、魚、肉、こういう生鮮食品を購入する場合は、スーパーの方が種類が多いし、値段も手頃なので、コンビニではなくスーパーに行きます。他にも調味料やお菓子、パンも種類が多く選べるので、この点でもスーパーが優位。

コンビニだと、陳列スペースが限られているので、売れる商品しか並べられない。だから、例えば、わさびを買おうとコンビに行くと、一種類しか売られていない。カラシでも同様で、一種類しか置いていないコンビニが普通。


食品を買うならばスーパーで。プリンター、ATM、宅配などの手続き系のサービスを利用するならばコンビニ。こうやって役割を分けたほうが便利なように思います。


スーパーとコンビニ、両者の商売範囲は確かに重なっている部分が多い。そのため、セブン&アイ・ホールディングスのように、スーパーとコンビニで両面展開する企業もあります。


コンビニのできたてコーヒー


2014年1月時点では、コンビニで、できたてのコーヒーを提供するサービスがあるようですが、こういうサービスはスーパーでは真似しにくいでしょうね。スーパーだと、紙パックのコーヒー、ペットボトル、缶など、様々なタイプのコーヒーが販売されているので、あえてそこにできたてコーヒーを追加する動機が乏しい。

また、コンビニだと、売り場面積が狭く、購入点数も少ないので、できたてのコーヒーをパッと買うことに心理的な抵抗感は薄い。

しかし、スーパーだと、買い物カゴや買い物カートを使って、売り場をねり歩くので、できたてコーヒーを他の商品が入っているカゴに入れてウロウロすることに抵抗感があるかもしれない。



ネットで食品を買うか

コンビニ、スーパーとは別の選択肢としてネット購入という方法もある。

お米や水のような重たい品物をネットで購入する人もいるみたいで、持って帰ってくる労力を減らせるので便利ではあります。

生鮮食品もネット販売されていますが、ネット販売のネックは配送コスト。200円とか500円の商品を配達するとなると、商品の代金よりも配達料の方が高くなることもあって、ちょっとだけ買い物をしたい人には敷居が高くなっています。

「1,500円以上から配達します」とか「2,000円以上から配達します」というように、一定の購入金額を設定して、配送コストを吸収する方法もありますが、1回の買い物でそれほどたくさん買う人もそれほどいないのではないと思います。

まとめ買いするタイプの人ならば配達も悪くない選択ですが、自宅の近くに何店舗もスーパーがある環境だと、店へ直接買い物に行ったほうが早くて費用も抑えられるはず。

価格の低い商品ほど、配送料が発生するので、ネット販売しにくい。そのため、食品はネットからの影響を受けにくい商品ではあります。




役割の違い


コンビニとスーパーはそれぞれ役割が違うので、ある程度の競合にはなるものの、スーパーで買い物する人がコンビニにシフトしたり、その逆が発生したりする可能性はさほど高くは無いように思います。