2014年10月8日

パスワード管理ソフトはどれがいい?



IDとパスワードの管理がメンドクサイ。ウェブサービスを使っていると、ドンドンとアカウントが増えて、次第に管理が面倒になる。それぞれのサービスでパスワードを変えないといけないし、覚えていられないほど多くなってくるし、かと言ってメモ用紙などに書いておくのは危険。

特に、サブアカウントを複数管理するとなると、そのメンドクサさに拍車がかかる。高頻度で使うアカウントではないものの、残しておきたいアカウント。そういうものもあるので、一括でサブアカウントを管理する手段があれば便利。


そこで使うのが、F-SecureのKEYというサービス。F-Secureは、ネットセキュリティの会社で、色々とセキュリティ関連のサービスを提供しているのだけれども、その中の1つに、KEYというサービスがある。

F-Secure KEY | 1つのパスワードですべて管理F-Secure KEY | 1つのパスワードですべて管理


パスワードを管理するソフトは多々あるので、気に入ったものがあるならばそれを使えば良いけれども、もしまだこの手のソフトを使っていないならば、F-SecureのKEYを使ってみるといい。



KEYは無料で使えるので、すぐに使いはじめることができ、心理的な抵抗感が少ない。他にも、有料のサービスがあり、端末間で登録した内容を同期する場合は、有料サービスを利用する必要がある。

ただ、有料アカウントだと、登録したIDやパスワードの情報が安全とは言え外に出るので、安全に使いたいならば、不便だけれども、無料アカウントでローカル限定で使うのが良い。


インストールなどの作業や設定が終って、KEYを起動するとこの画面が表示される。
インストールが終った後、マスターパスワードを設定して、KEYが動き出すと、上記の画面が表示される。ここから利用を始めることができる。

マスターパスワードを入力すると、登録内容の一覧が表示される。
新規にIDやパスワードを登録するときは、右上のプラス(+)ボタンをクリックすると、登録画面に変わる。

情報を追加する画面。ここに各種のアカウント情報を登録する。
Descriptionの部分は他のアカウントと識別するための情報で、好きな内容で構わない。例えば、Yahoo2 とか Yahoo2 のようにサブアカウントをナンバリングしておくと分かりやすい。

Urlの部分は空欄でもOK。もし入力するならば、ログイン画面やサインインの画面のURLを入れておくとよい。

User nameの部分は、IDを入力する部分。Yahooの場合だと、---@yahoo.co.jpの部分をここに入力しておく。

Passwordの部分は、字のごとくパスワードを入力する。


Passwordの右に、目玉マークとGenerateボタンがある。目玉マークは、パスワードをマスクするかどうかを決めるもので、クリックするとパスワードが見えたりマスクされたりする。Generateボタンは、ランダムなパスワードを生成する機能を使う際にクリックする。

13文字でパスワードを生成。

18文字でパスワードを生成。

最大の32文字でパスワードを生成。
Generate機能を使うと、ランダムなパスワードを生成でき、それをパスワードとして登録できる。言うまでも無いが、生成したパスワードを利用先のウェブサービスで事前に登録しておく必要がある。

もちろん、自分で決めたパスワードを登録して管理してもいいが、ランダムなパスワードを生成して、それを管理することもできる。

英数字(大文字も含めることができる)、さらに記号も入れて、ランダムなパスワードを生成し、それを登録して使う。「ランダムだと覚えられないんじゃないの?」と思うかもしれないが、F-Secure KEYではマスターパスワードで一括管理するので、覚えておくのはマスターパスワードだけで足りる。だから、個々のウェブサービスではランダムパスワードを使っていても構わない。

パスワードを一括で管理するとなると、何だか不安になるけれども、KEYのサービスに第三者がハックしてくることはない。デバイス(スマホやPC)とマスターパスワードの2つが必要で、この2つが揃わないと中身にアクセスできないため、遠隔地からサービスにサインインされて、登録した内容が見られることはない。

English 版のみなので取っ付きにくい感じがするが、IDとパスワードをセットで登録して、後はコピーアンドペーストで使うだけなので、仕組みは簡単。

IDとパスワードの右にあるCopyボタンをクリックするとクリップボードにコピーされる。
※表示されているYahooのアカウントは存在しないもので、ダミーで登録したもの。

Copyボタンを押すとコピーされるので、あとは入力欄にカーソルを合わせてペーストすると、登録された内容が入る。ただし、ウェブサービスによっては、パスワードのコピーアンドペーストができない場合があるので、その場合は手入力せざるを得ない。


初めてパスワード管理ソフトを使う人には、F-SecureのKEYを私はオススメする。