2015年1月17日

App用パスワードを作ってApple IDの安全度をアップ。


App 用パスワードを使う - Apple サポートApp 用パスワードを使う - Apple サポート

iOSアプリとiCloudを連結して利用する場合に、Apple IDのパスワードを使わず、専用のApp用パスワードを作り、それを使うことができる。

ネットサービスのアカウントが増えてパスワードの管理も面倒かもしれないが、Apple IDのパスワードを直接に使わないようにすれば、若干ながら安全度もアップする。




Apple ID用のパスワードとApp用パスワードの違いは?


App用パスワードについてまず疑問になるのは、「Apple IDのパスワードとは違うの?」という点。

結論から書くと、Apple ID用のパスワードとApp用のパスワードは違うもの。

App用のパスワードは、Appleのアカウントにサインインするために使うのではなく、Apple以外の外部ベンダーが作成したiOSアプリとiCloudを連結する際に使うもの。つまり、iOSアプリとiCloudを連結する用途に限定したパスワードということ。

一方、Apple ID用のパスワードは、自分のAppleアカウント全体にアクセスするためのもの。


どんな効果がある?


App用のパスワードを作る目的は、Apple IDを保護するため。

Apple IDで使っているパスワードを使うと、Appを作成している第三者にパスワードを抜き取られる可能性がある。

App用のパスワードを使えば、仮にそのパスワードを抜き取られても、Appleアカウントそのものにはアクセスできないので、アカウントの安全度が向上する。


言うまでもないが、App用のパスワードはApple IDで使っているパスワードとは全く違うものを設定するべき。おそらく、Apple IDとApp用パスワードは似たようなものを設定する人が多いだろうから(同じApple系のサービスだから)、この点は注意だ。



Apple以外にも、他のサービスでも似たような仕組みがある。

Yahoo! JAPANの例だと、サインイン専用のIDを作り、アカウントのIDが外部に知られないようにできる。

シークレットID - Yahoo! JAPAN IDガイドシークレットID - Yahoo! JAPAN IDガイド

自分しか知らないIDをログイン用に別途で用意することで、他人が自分のアカウントにアクセスする可能性を下げる仕組み。

Yahoo! JAPAN のIDはメールアドレスで使っている(@の左側)ので、自分以外の人が知ることができる。そのため、ログイン用のシークレットIDを作れば、メールアドレスでログインはできなくなる。