2015年2月23日

昔懐かしいdocomoの端末購入サポート。強化されて復活。



2015年2月20日からドコモの施策に端末購入サポートが加わった。

端末購入サポート端末購入サポート


端末購入サポートというと、懐かしい響きで、HT-03Aを思い出す。初めて購入したスマホがHT-03Aで、2010年の6月に新規契約0円で手に入れた。その時に、端末購入サポートという施策があり、途中で解約などをすると、解除料が必要になる。

旧端末購入サポートのページはまだドコモのオンラインショップページに残っていて見ることができる。

「端末購入サポート」解除料|ドコモオンラインショップ「端末購入サポート」解除料|ドコモオンラインショップ

1ヶ月目から24ヶ月目まで、契約期間が長くなると、解除料も少なくなっていき、25ヶ月目にはゼロになる。HT-03Aは新規0円だったので、25ヶ月目まで使えば解除料も本体代も0円になる端末だった。

私は契約後、25ヶ月目までマジメに使ったので解除料を払うことはなかったが、パケット契約は契約当月に外したので、その後はタイプSSバリューで25ヶ月目まで使ったことになる。

コンパクトで手に馴染むスマホだったけれども、動作がモタモタしていて、とても快適とは言えない端末だった。その頃はすでにiPhone 3GかiPhone 3GSが登場していた頃で、それらに比べると、まさに月とスッポンぐらい差があった。

Android OSのバージョンも1.6で、そこからアップデートもなく、何事もなかったのごとく葬り去られたのがHT-03A。



今回の新端末購入サポートは、旧タイプとは違っていて、解除料は7ヶ月目もしくは8ヶ月目まで発生し、その後は解除料は発生しないようになっている。これだけを考えると、旧タイプよりも緩い仕組みなのかと思うが、解除料が発生する期間が短いため、解除料が高くなっている。

24ヶ月で平準化すれば、解除料をもっとゆるやかに設定できるのかもしれないが、6ヶ月間はデータ通信を使ってもらい、割り引き原資を回収するのが目的のようで、サポートの対象期間を短くし解除料を高く設定する仕組みに変わっている。

さらに、データ通信契約を外したり、番号保管サービスを利用すると、解除料が発生するのが新端末購入サポートの特徴。旧端末購入サポートのときは、データ通信契約の有無は関係なく、契約そのものを継続していれば端末購入サポートの対象だった。


SO-02GをMNPで契約し、すぐにiPhone6に機種変更して月々サポートを増やし、データプランのルータータイプとシェアオプションを使い、毎月の通信費を減らし、端末は売却する。これがSO-02GにMNPする人たちの定石パターンだった。

短期でデータ通信契約を外させない。短期で機種変更させない。FOMAのバリュー契約に変更させない。番号保管させない。解約させない。などなど。短期契約者がやりそうなことはほぼ対策が講じられている。

とはいえ、指定のパケットプランを契約していればいいので、「データプラン+データSパック」の組み合わせに変更するのはOKだし、シェアパック10からデータSパックに変更するのもOK。複数台を組み合わせるときのシェアオプションも指定のパケットプランに含まれる。

短期で契約を変更したり、回線を移動させる人には影響があるが、長期的に利用する人には解除料は発生しないはず。とはいえ、Xperia Z3 Compact SO-02GとXperia Z3 SO-01Gの2つは、月々サポートは数百円しかないので、長期的に利用する人にもなかなかの負担があるかもしれない。


仮に、7ヶ月間、データ契約を維持させれば、月額5,000円と仮定して7ヶ月だと、35,000円だ。これならば、ほぼ割引原資を回収できる。


この新端末購入サポートの仕組みを知ると、以前からあるdocomoの「ご愛顧割」が端末購入サポートに一本化されるんじゃないかと私は思っている。

ご愛顧割はお得に機種変更できるドコモの施策だけれども、ご愛顧割では、月々サポートがゼロになる代わりに端末が90%off程度で購入できる場合があり、なかなかお得な施策。

月々サポートが減り、端末価格も下がる。端末購入サポートとご愛顧割はこの点で似ているので、今後はご愛顧割を廃止し、特価で機種変更する場合にも端末購入サポートの対象にするのではないかと予想している。

新端末購入サポートを改悪と指摘する人もいるけれども、本来ならばこのような販売方法が正常なのであって、一括0円にキャッシュバックまで付けるのが異常だ。