2015年3月9日

新宿から羽田空港までたった20分。リムジンバスの思い出。



中央環状線が全線開通 羽田のアクセス向上 五輪へ都心の渋滞緩和
http://www.sankei.com/life/news/150307/lif1503070036-n1.html

 東京の新宿やベイエリアを結ぶ首都高速中央環状線(47キロ)が7日午後、全線開通する。東京外郭環状道路(外環道)と首都圏中央連絡自動車道(圏央道)を含めた首都圏の3環状道路で初となり、最も内側の輪が完成する。2020年東京五輪・パラリンピックへ向け、都心の渋滞緩和や羽田空港へのアクセス向上が見込まれる。一部が供用済みの山手トンネル(18キロ)も全体がつながり、関越道の関越トンネル(11キロ)を抜き国内の道路トンネルとして最長となる。

中央環状線と聞くと、大阪人は、「あぁ、JRの電車ね。梅田や天王寺に行く時に使っているよ」と反応するはず。大阪では中央環状線は電車。しかし、東京のヒトにとっては中央環状線は道路なのだ。

何と言っても、新宿から羽田まで20分というのは驚異的。大学生の頃は世田谷に住んでいたので、飛行機に乗るには、新宿からリムジンバスに乗るか、それとも京浜急行を利用して電車で行くか、もしくは東京モノレールを使うか。この3つが主な交通手段だった。

羽田から新千歳に行くときは、新宿からリムジンバスで羽田まで行くのが好みだった。新宿までは京王線で行き、そこからバスで空港まで直行できる。新宿から羽田まで、確か片道1,200円だったか。電車を乗り継いで行けば、おそらく900円ぐらいかもしれないが、私はリムジンバスが好きだった。

電車だと、荷物をずっと持ち運ばないと行けないし、荷物が大きいと改札を通るのも一苦労。新千歳に行くときは、目的はスノーボードだったから、荷物は重くて大きい。だからリムジンバスで一気に目的地の羽田空港まで行けるのは魅力的だった。

大学生の中には、異様なほどケチなヤツがいて、1,200円でバスに乗るならば、900円で電車に乗って行った方がいいと考えるのもいる。確かに費用だけを比較すれば電車のほうが経済的なのだけれども、時間や労力、手間、そういった貨幣換算しにくい要素も考慮すれば、やはり1,200円でリムジンバスに乗るのが合理的だと思う。

私が大学生だった頃は、新宿から羽田まで確か40分ぐらいかかったはず。それでも電車で移動するよりはラクだったので、「まぁ、こんなもんだろう」と思っていたが、中央環状線が完成すれば20分まで短縮されるなんて、新宿から羽田空港に行くならばもうリムジンバスしかないんじゃないか。

北海道に行くために、朝の6:40ぐらいに出発する日本エアシステムの飛行機に乗るため、リムジンバスに乗ったことがあるが、この時は確か28分ぐらいで新宿から羽田まで行けた気がする。東京と言っても、朝の5時30分頃だと、道路もガラガラで、渋滞することもない。

朝6時40分の飛行機なんて、始発の京王線に乗っても間に合うかどうか不安だった。京王線の始発は新宿駅ではなく新線新宿駅という駅に停まるので、いつもの新宿駅に行く感覚で行ってしまうと時間をロスしかねない。ただでさえ、時間が切迫しているのに、道に迷って時間をロスしたら、飛行機に乗り損ねる。そんな思い出がある。

なんでそんな朝早い飛行機に乗ったのかと思うところだが、なるべく早く現地のスキー場に行って、滑る時間を多く取りたかったから。行き先は、北海道のキロロリゾートで、新千歳からバスに乗り、現地についたのは午前11時過ぎぐらいだったか。前日はほとんど寝られず、寝てしまうと寝過ごす危険性があったので、ちょっとだけでも寝ておこうと思ったが、とても寝れる気分じゃなかった。

羽田空港から、日本エアシステムの飛行機に乗り、飛行機の窓から差し込んだ朝日の眩しさ。あれは今でも覚えている。まだ朝の7時にもなっていない時間なのに、飛行機は満席に近いぐらいで、よくもまあ、あれだけのヒトが朝早くから飛行機に乗るもんだと思った。


荷物を乗せて一気に羽田空港まで行ける。しかもわずか20分で現地まで行ける。東京の西に住んでいる人には、中央環状線の全線開通は朗報だろう。