2015年10月6日

ルスツへスノボーに行く前に知っておくべき9つのこと。


2015年も10月に入り、秋も本格化してきた。つい数カ月前までは、あまりの暑さに逃げたくなるほどだったが、9月になってしばらくすると急に涼しくなった。紅葉も楽しみではあるのだけれども、最も楽しみなのはウィンタースポーツ。スキーやスノボー好きな人は、この時期になると妙にソワソワするんじゃないか。

11月後半になればスキー場もオープンして、年末年始にはウィンターリゾートへ行こうと計画している人も少なくないはず。とはいえ、需要が盛り上がる時期にリゾートへ行くと、人が多くてリフトに乗るまで待たないと行けないし、レストランはメチャメチャに混んでいるし、飛行機代や宿泊代も割高で、あまり快適とは言えない。

時期をズラして、1月後半や2月、北海道ならば3月でもゲレンデのコンディションはバッチリなので、そういう時期にリゾートへ行けば快適に過ごせる。

ウィンターシーズンに入る前に、北海道にあるルスツリゾートに行った経験をまとめておく。まだルスツに行ったことがない人、すでに行った経験がある人それぞれだが、今まで5回、ルスツへスノボーのために行き、ほぼルスツリゾートの環境を見て回った私なりの知見を記しておこうと思う。


曇り空と洞爺湖。実際はここまで暗くなく、写真の撮影効果で暗くなっている。


飛行機で新千歳空港まで


大学生の頃は羽田空港から飛行機に乗って行ったが、大阪からだと関西空港から新千歳空港まで飛行機に乗って行くことになる。関西空港に行くまでの交通手段は多々あるが、私が好んで使っているのは南海電鉄のラピート。難波駅から関西空港まで猛スピードで進むので、約40分程度で関西空港に到着できる。確か、何らかの優待切符を使って、片道1,100円だった記憶がある。わずか1,000円程度であの距離を約40分で移動できるのだから、お得であることは間違いない。

ラピートには、出入り口付近に荷物置き場があり、そこに大型の荷物を置いておける。スキー板がボードを置く場合は固定用のベルトを使い倒れないようにできる。

ドアの開け閉め、さらに発進時、走行時に至るまで、実に静音な設計になっていて、乗り心地は新幹線よりも良いように感じる。新幹線は高速で走るため、どうしてもゴーッという音が車内に伝わってくる。大阪から九州まで走る山陽新幹線はトンネル内を走る場面が多く、音も大きい。

関西空港駅に着くと、ホームからエスカレーターで上にあがり、改札を出ると、すぐに関西空港の中へ入れる。南海電鉄の良いところはホームを出て進むだけで空港に入れる点にある。

国内線のフロアーは2階。駅から2階に直結しているので、電車から降りたらそのまま手荷物を預ける窓口に行く。まずは大きい荷物を預けて身軽になるのが先。

軽い手荷物だけを持って、時間に余裕があるならば空港内をウロウロする。3階はレストランやおみやげ屋が多々あるので、歩いているだけでも充実した時間を過ごせる。関西空港の施設については以前にブログに書いたので、そちらを参考にしてもらいたい。

話は逸れるが、大学2年の頃、羽田空港から6時40分に出発する飛行機に乗って北海道へ行ったことを思い出した。今では日本航空に吸収され忘れ去られつつある日本エアシステムの飛行機、朝の6時40分発の便で北海道に行くという無茶なスケジュールでスノボーに熱中していた。

始発の京王線に乗って新宿まで行き、そこからリムジンバスで羽田空港まで移動する。起きたのは午前2時40分だったか、寝たうちにはいらないほどの時間しか布団の上で横になっていなかったが、目が覚めてしまってほとんど寝れなかった。だって、翌日の朝6時40分の飛行機に乗って北海道に行くのだから、ちょっとでも油断すれば遅刻してしまう。

世田谷に住んでいたので京王線に乗るのだが、始発に乗ったのはあれが初めてだった。ガラガラの車内で、行き先は新宿駅ではなく新線新宿駅。新宿駅は何度も行ったことがあったが、新線新宿駅に行ったのはこちらも初めて。

不思議なもので、何かに熱中していると、眠気とか疲れなんて感じないもの。ほとんど寝ること無く飛行機に乗り、北海道へ行き、到着してすぐにウェアーに着替えてゲレンデに行って滑ったが、それでも眠くもなく疲れもなかった。今でもスノボーとなると、体が確変を起こし、疲れを感じない状態になるが、打ち込むべきものを見つけると、人間のエネルギーはドンドンと溢れだす。

6時40分の飛行機に乗ると、北海道へは8時過ぎには到着できる。そこからバスに乗って、その時はルスツではなくキロロだったが、到着したのは午前11時をちょっと過ぎた頃。東京から北海道まで移動して、午前11時台には現地に到着しているのだから驚異的な速さだ。




新千歳空港からはバスで1時間40分ほど


新千歳空港に到着すると、空港の1階に誘導される。手荷物を受け取り、外に出ると、次はバスに乗ることになる。ルスツリゾートへのバスというとビッグランズが有名だが、パッケージツアーを利用していると、だいたいビッグランズが組み込まれている。

新千歳空港の1階にはビッグランズカウンターがあり、到着したら窓口に行き連絡すればバスを案内してくれる。その時、オレンジ色の椅子に座って待っていてくださいと案内されるはずだ。オレンジ色の椅子とは、ビッグランズのカウンターの斜め前にある椅子のこと。

飛行機からバスへの乗り継ぎは時間に1時間以上の余裕をもたせているため、すぐにバスに乗ることはまず無い。飛行機の到着が遅れればその限りではないが、定刻通りに到着した場合は約1時間ほどオレンジ色の椅子に座って待つことになる。

バスは繁忙期でない限り混み合うことはなかった。40人乗りぐらいのバスに10人程度が乗るぐらいなので、ガラガラと言えばガラガラだ。トイレは付いていないバスなので、乗る前にトイレは済ませておくこと。バスは4列シートで、ごく簡素なもの。繁忙期でないならば乗客は少ないので、1人で2席を使って座るのもいい。

新千歳空港を出ると、バスで西へ向かう。支笏湖を抜け、途中で道の駅フォーレスト276大滝という場所で休憩を取る。ただ、バスの出発時間が遅い場合、休憩無しでルスツまで行くことがあるので、夕方5時とか6時に新千歳空港を出発する場合は、おそらく途中で休憩することは無い。

フォーレスト大滝は営業時間が9時から18時までなので、18時以降にここを通過する場合は、休憩せずにルスツリゾートまで直行する。

支笏湖の西にあるフォーレスト大滝。276号線沿い。

フォーレスト大滝にはトイレの入口近くにピアノがある。大きいピアノで、昼過ぎから夕方まで演奏しているので、実際に演奏を聴いた人もいるはず。ピアノといっても人が椅子に座って鍵盤をタイプしているのではなく、コンピューターによる自動演奏で曲が流れるようになっている。

伊達市の道の駅〜フォーレスト276大滝伊達市の道の駅〜フォーレスト276大滝

外観はログハウスタイプの建物で、外が雪で寒いと、建物の中が一段と暖かく感じる。お土産を販売するお店、飲食できるレストランもある。大学生の頃、ここで味噌バターラーメンを食べたが、北海道というだけあって実に美味しかった。麺の風味が良く、スープも程よい濃さで、他府県では味わえないシロモノだった。

大滝を出発すれば、ルスツリゾートまでは30分強で到着できる。朝や昼ならば雪景色を楽しめるが、夕方5時頃になれば冬の北海道は真っ暗になるので、暗い夜道をバスのエンジン音が耳に伝わってくるだけになる。




ホテルは5つの施設で構成される


バスが到着するのは、ノースウィングホテルの正面玄関。到着したその場所は1階ではなくGFというフロアーにあたる。地面と地続きになっていると1階だと思ってしまいがちだが、1階ではない。

ルスツには宿泊施設は大きく分けて5つある。リゾートホテルのサウスウィングとノースウィング。リゾートホテルの本館、別館トラベルロッジ、そして最上グレードのルスツタワー。他に小さいログハウスもあるが、ザックリと分ければ5つになる。

部屋のグレードを分けると、ルスツタワーが最も高いグレードで、ノースウィングとサウスウィングがミドルグレード、本館と別館がローグレードとなる。宿泊料はグレードに反比例する。

5つの中で最も利便性が高いのは、おそらくサウスウィングだと思う。この場合の利便性とは、リゾート内の施設にアクセスしやすいかどうかで判断したもの。サウスウィングはリゾートホテルの中心にあり、レストラン、お土産屋、大浴場、ゲレンデ、コンビニなど、主だった施設へ最も楽にアクセスできる。

客室の蛇口から天然水が出てくるのもルスツの特徴。蛇口から出るのが水道水と当たり前のように思っているが、ルスツの客室にある洗面台の蛇口からは天然水が出るようになっている。天然水は買うもの。これが都会人の常識だが、地方では蛇口をひねれば天然水なんていくらでも出てくるのだ。

客室内では有線のLANも使える。
ゲストルーム内でもWi-Fiを使えるので、あえて有線ケーブルでネット接続しなくてもいいかもしれないが、2013年の頃とは違い、2015年の時点では利用者が増え速度が低下していたので、有線を無線化して接続するのも良さそう。部屋にはLANケーブルを差し込むコネクターがあるので、これを使えば快適にネット接続できそう。

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世の中には便利なものがあって、ポケットサイズのルータをホテルのLANに有線ケーブルで接続すれば、有線を無線化できる。

ルスツのWi-Fiだとほかの人と回線を取り合いになるが、有線回線を経由して無線接続すれば、混雑は若干ながらも緩和されるのではないかと思う。



大浴場は2つ


客室内には備え付けのお風呂があるけれども、大きいお風呂に入りたいならば、大浴場へ行くといい。サウスウィングに1つ、ルスツタワーに1つ。合計2つの大浴場があり、リゾートホテルに宿泊しているならば好きな方を選んで入浴できる。

サウスウィングの大浴場の内装は黒い床と壁で、窓は無い。体を洗うカランは10箇所ほどあった。高温のお湯、中程度の熱さのお湯、水風呂、そしてサウナがある。広いものの、窓がないのが欠点だろうか。

脱衣所には、鍵付きのロッカーとカゴがある。どちらを使ってもいいが、貴重品を持っているならば鍵付きのロッカーを使うといい。カゴというのは随分と昔風な感じ。何十年前もの銭湯だと、今のように鍵付きのロッカーではなく、カゴだけがポンと置かれていて、そこに着替えた服を置き、入浴するスタイルだったはず。今では色々と物騒になって、財布だのスマホだのと高価なものを持ち歩く人も増えたから、鍵付きロッカーが当たり前になった。

あと重要なことを書いておくと、脱衣所にはドライヤーがある。ドライヤーなんて当たり前だろうと思うかもしれないが、旅行に行く時にMyドライヤーを持っていく人がいるだろうが、ルスツリゾートに来るときはMyドライヤーを持ってくる必要はない。大浴場の脱衣所に備え付けているし、客室にもドライヤーはあるので、無駄に荷物を重くしないように。

シャンプーやボディソープもあるので、こだわりが無いならば持ってくる必要はない。どうしてもMyシャンプーやMyリンスが無いと居ても立ってもいられないならば仕方ないが、そうでないならば荷物を減らしておくべき。

さらに言うと、歯ブラシセットが客室に用意されているので、こちらもまた持ってくる必要はない。あとは、部屋の中だけで着れる浴衣、スリッパもある。ハンドタオルとバスタオルも用意されているので、これらも持っていく必要は無い。

どうしても何かが必要になったら、ホテルの前にセブン-イレブンがあるので、そこで購入すればいい。旅行に行くとなると、あれもこれも持って行きたくなるが、日常生活に必要なものといえば、着替えぐらいでいいんじゃないだろうか(女性ならば化粧品も必要だが)。

もう1つの大浴場であるルスツタワーの浴場は、タワーの3階にあり、こちらは大きな窓があり開放的な造りになっている。窓の外に出ると小さくて長細い露天風呂があり、10人も入るとイッパイになってしまうが、お湯に浸かるとウエストマウンテンのゲレンデを見渡せる。

夜だとナイターの灯りが見えるし、朝や昼だとゲレンデの白さが目に眩しい。朝風呂は冬季だと朝6時から開放されているので、朝一番でお風呂に入り、露天風呂からまだオープンしていないゲレンデを朝日とともに見るのもよさそう。とはいえ、朝6時に風呂に入るとなると、随分と早起きする必要があるが、好きな人はどうぞ。


温泉 | ルスツリゾート公式サイト【北海道】…北海道の高原リゾート。遊園地、ゴルフ、アクティビティ、スキー&スノーボード 温泉 | ルスツリゾート公式サイト【北海道】…北海道の高原リゾート。遊園地、ゴルフ、アクティビティ、スキー&スノーボード

どちらの大浴場に行くべきかと聞かれれば、問答無用でルスツタワーの方をオススメする。大きな窓があるのが良いし、景色もいい。やはり浴場には窓が欲しいので、タワーのほうの大浴場が良い。宿泊者ならばどちらでも選べるので、好きな方を選んでもいいし、両方行ってしまうのもいい。

リゾートホテルからルスツタワーに行くには歩いてもいいが、モノレールに乗って移動することもできる。サウスウィングとルスツタワーの間をモノレールが走っているので、これに乗れば双方の施設を行き来できる。とはいえ、歩いても5分程度なので、歩きたい人は歩いてもいい。

このモノレール、ボタンを押して呼び出す方式なのだが、移動速度が遅いため、ボタンを押しても、場合によっては10分近く待たされる。タワー側の待合場所には街灯のような形をした暖房器具がある。ちなみに、サウスウィング側の待合場所には暖房器具はなかったはずなので、こちらは待っていると冷える。


2013年の1月は快適「だった」無料Wi-Fi


ルスツでWi-Fiサービスが開始され、快適に使えていたのだが、今年2015年の2月にルスツで使った時はあまり快適ではなかった。

ルスツで使える無料のWi-Fiがイイ感じだった。

その後、利用者が増えたためか、2015年2月に使った時は、随分とモッサリとした速度になっていた。2013年の1月の頃は快適だったんだけどねぇ、、。

ルスツのWi-Fiに接続するときには、VPN接続は必須。セキュリティ無しのWi-Fiサービスなので、自己防衛で対策する必要がある。VPNというのは、簡単に書いてしまうと、無線接続する際に安全な経路を通して通信できる仕組みのこと。セキュリティがかかっていないWi-Fiだと悪い人に通信内容を覗き見られてしまう可能性があるので、VPN接続を使うわけ。もちろん、iPhoneやiPadにもVPN接続機能はあるので安心していい。

鍵なしWi-Fiに接続するならVPN接続は最低限の自衛策。

くれぐれも何も対策せずにWi-Fiスポットへ接続しないように。鍵がかかっていないので、「RUSUTSUSPOT」というSSIDを選択するだけで接続してしまい、気軽に使えるのだけれども、セキュリティ対策は自己責任なのでお忘れなく。

Wi-Fiのエリアはリゾートホテルの敷地内に限られ、ゲレンデでは使えない。客室内でも接続できるが、異様なほど速度は遅かったので、あまり期待しないように。快適に使いたいならば、レストランのオクトーバーフェスト周辺で使うと良いかもしれない。あの辺りは接続環境が良い感じだったので、接続している人が少なそうな場所を探すといい。

先程も書いたが、客室内にあるLANを使って、有線を無線化して接続すれば、より快適にネット接続できる可能性があるので、興味がある方は試すといい。

北海道まで来てネット三昧というのは勿体無いので、スマホを見るのはほどほどにして、リゾートの中を散策したり、外の雪道でも歩くほうが有意義だろう。


滑るならばイゾラマウンテンへ


ゲレンデにはコースがたくさんあるが、オススメのコースはどれなのか。人によって好みは分かれるけれども、ルスツならばイゾラマウンテンのコースがオススメ。ゲレンデは3つの山に分かれていて、ホームがウエストマウンテン。ここはリゾートホテルに隣接しているゲレンデで、初めて滑る人はこの山から滑るはず。

そこからゴンドラで移動すると、南東方面にイーストマウンテンがある。イゾラマウンテンに行くにはリフトやゴンドラでは行けず、コースを滑って移動していくことになる。

雪が降っていなくてもどこにコースがあるか分かる。Google Map。
牧場のところがイーストマウンテンのベースエリア。
下の方の赤いピンが付いている部分がイゾラマウンテンの頂上。

ルスツのゲレンデを上から見た衛星写真を初めてみたが、雪がなくてもコースが分かるのにビックリ。下の方、画像では切れているが、大きく回っているところがヘブンリービューコース、その上にあるのがスティームボートコース。北に向かって走っているのがイゾラグランコース。村営牧場がある場所がイーストマウンテンのベースステーション。そこから南へ通っているのがイーストビバルディコース(前はイーストムジュコースという名前だった)。

雪の山しか頭に無かったので、雪がない山肌を見るのは新鮮な感じがする。

オススメのコースはイゾラマウンテンにあり、ベスト3を選んでみよう。

まず、3位は、ヘブンリービューコース。イゾラマウンテンの端にあるコースで、地図では最も南東にある。このコースは景色が良いのがウリで、横幅も広いので滑りやすい。また、滑っている人も少ないので、スキーヤーやボーダーをあまり気にしないで済む。ただ、コースの距離が短いのと、あとは途中の緩斜面で減速してしまうのが欠点。

次に、2位。2位はスティームボートBコース。こちらは緩斜面がほとんどなく、ダイナミックにガンガンと滑れるのが良いところ。特に欠点というほどのものは無い。

では、最後に、1位はイゾラグランコース。このコースは滑走距離が長い。滑っていても物足りないという感じはなく、斜面も緩めの斜面からキツめの斜面まで混ざっている。唯一の欠点といえば、イゾラゴンドラで頂上へ行くまで時間がかかるという点。山の下から頂上まで一気に登るので、10分ぐらいはかかるんじゃないか。

イゾラグランだけを滑るとなると、滑り降りるのに10分として、ゴンドラで10分。1セットで20分かかるので、1時間に3本しか滑れない。距離が長いコースを滑ると、リフトやゴンドラに乗る時間も長くなり、滑走効率を犠牲にしないといけなくなる。

休憩しながら滑るには良いが、ジャンジャンと数をこなすには適していない。滑る回数を増やしたい人は、ウエストマウンテンのコースを使うといい。あちらのコースは距離が短いコースなので、リフトに乗っている時間も短くできる。

まぁ、一長一短ですな。



朝食はお得。昼食は悩む。夕食は「?」


リゾートのためか、お食事券というものが配布される。配布されるといっても配給のように自動的に貰えるようなシロモノではなく、旅行代金に食事代が含まれていると、ホテルに到着した時にフロントで渡してもらえる。

朝食券と夕食券の2種類があり、朝食券は1,000円分の昼食券としても使える。じゃあ、昼食券を昼食で使うのかというと、私は使ったことがない。というのは、朝食で使ったほうがお得だから。

朝食券には利用可能なレストランの名前が記載されていて、そこから選んで好きなところへ行ける。確か8種類ぐらいあったと思うが、最もオススメなのはオクトーバーの朝食バイキング。オクトーバーは夜になるとオクトーバーフェストというこちらもバイキングタイプのレストランになる。

和食、洋食が色々とあり、フルーツ、シリアル、ヨーグルト、他には芋を使った飲み物もあった。中でもイチオシはカレー。「えっ? 朝からカレーですか?」と思うだろうが、ここのカレーは実に美味しい。朝というと、焼き魚とご飯、味噌汁、他にはパンとコーヒー、そういう組み合わせで済ませている人が多いので、カレーを食べている人は少ない。

朝からカレーをガツガツと食べるのも何だかワイルドな感じだが、お肉がゴロゴロ入っていて、ちょっとしたレストランで食べるカレーと同じぐらいのクオリティがある。ご飯は食べ放題だし、福神漬もサラダも好きなだけ食べれる。昼食だと定食や丼で内容は限られているけれども、バイキングならば胃袋が許す限り食べてもいい。

朝食バイキングとなると、一通り食べないと気がすまないタチなので、まずは和食から、次にパン、その後にカレー、シメにはフルーツとヨーグルト、あとはオレンジジュースに何かの芋のジュース。「朝からどんだけ食べるんだ?」と言いたいだろうが、バイキングなんだからバイキングでいかなくちゃ(意味不明)。

バイキングのレストランはリゾートホテル側にはオクトーバー、ルスツタワー側にはアトリウムというバイキングレストランがある。内容はどちらも似たようなものだが、メニューの豊富さではオクトーバーの方が優っていたように思う。

他には、和食の雪花亭、風花などもあるのでバイキング以外にも選択肢はある。

昼食にはゲレンデのレストランを利用する人が多いはず。予算は1人1,000円ぐらい。ウエストマウンテンはリゾートホテルの1階にレストランがあり、イーストマウンテンにはベースステーションにレストランがある。あとは、スティームボートコースを滑り降りたところにカフェテリア。そして、イゾラのベースステーションにイゾラ2000というレストランがある。食事ができるのは計4箇所。

AKBではなくゲレ食で総選挙。
とろとろたまごのオムライスはいつも人気らしいが、1度食べたことがあり、確かに美味しかった。半熟のたまごを乗せているので、食べる前から美味しいと分かる。ルスツ高原ポークの豚丼も2013年の1月に食べた。イゾラゴンドラに乗ったとき、昼食券が当たり、それを使ったが、これも美味しかった。生姜焼きとは違って、甘いタレで豚肉を焼いたものをご飯に乗せている。他には、北海道名物とりのから揚げザンギ丼も、こちらは2015年の2月に食べた。ザンギ丼というと珍しい感じがするが、要するにから揚げ丼だ。

いつもオムライスが1位になっているので、結果は見ていないが、総選挙でもオムライスが1位になったのだと思う。

夕食券は金銭換算すると4,500円分ぐらいの価値なのだが、実際に使ってみると、何だか微妙な感じだった。ジンギスカンのランプハウスで夕食券を使ってみたが、夕食券を使うよりも、ここは食べ放題の方が良い。

夕食券を使うと、ランプハウスセットという4,860円もする高級なものが出てくる。しかし、グレードは高いが、ボリュームが少なめなので、夕食券無しで食べ放題を選ぶ方が満足感が高い。食べ放題だと2,500円なので、夕食券を持っていない場合はここのジンギスカンはオススメできる。

オクトーバーフェストを夕食で利用すれば、バイキングでタラバガニやイクラを食べれる。他には、パスタ、刺し身、海鮮丼、味噌ラーメン、天ぷらなどがある。

海鮮丼はセルフサービスになっていて自分で盛り付ける。イクラ、イカ、サーモンなどが用意されているので、好きに盛りつけられる。ラーメンは味噌ラーメンだけで、醤油や塩は無い。ラーメンを1つくださいと注文すると、茹で上がった麺を湯通しして、湯切りし、丼に盛り、スープを入れてくれる。ネギ、わかめ、チャーシューなどの具は自分で好きなだけ盛れる。この味噌ラーメンは私のイチオシで、オクトーバーフェストに行ったらぜひ食べることをおすすめする。北海道のラーメンは他にも食べたことがあるが、ハズレに遭遇したことがない。

天ぷらは揚げたてを取れるときもあるが、だいたいは揚げ置きから取ることになる。言えば揚げてくれるのかもしれないが、揚げ置きがあるのに「揚げて」と言うのも気が引けるので私は言ったことはない。

夕食券を使うならばオクトーバーフェストがオススメ。カニ、イクラ、味噌ラーメンと、美味しいものが多いし、量も多いので、コスパを求めるならばココに行くといい。

節約するならば、朝食だけがセットになった旅行パックを選び、夕食はセブン-イレブンで済ませるのもアリ。コンビニで夕食はケチくさいと思うならば、ランプハウスのジンギスカンを食べに行けばいい。


セブン-イレブンが心強い


ルスツリゾートの前にはセブン-イレブンがあり、飲み物やお菓子、ATMも利用できて便利。さらに、セイコーマートというコンビニもあるので、ルスツに来る人には心強い。

リゾートに来ると「リゾート価格」という値段設定がなされていて、何でも割高な感じがしてしまう。しかし、セブン-イレブンは全国均一のサービスが提供されており、ルスツでも大阪でも東京でも同じセブン-イレブンなのだ。

お風呂あがりにアイスクリームを食べたいと思ったら、セブン-イレブンへ買いに行けばいい。ポカリを飲みたければ買いに行けばいいし、お菓子もお酒もある。

北海道に来ているのに、セブン-イレブンに入ると地元にいるような気分になる。タイムカプセル感というか、ここだけ切り取られた空間というか、不思議な感じ。




リフト乗り場がIC化された


2014 - 2015シーズンからルスツのリフト乗り場がICゲートに変わり、乗車時にスムーズに人が流れるようになった。以前は人が立ってチケットをチェックしており、リフト券を毎回チラ見せする必要があった。見せるだけならば大したことがないように思えるが、何度リフトに乗っていると段々と面倒くさくなる。

2002年のリフト券。
紙タイプのリフト券で、乗る度に見せないといけないのが面倒だった。

ICゲートといっても、電子マネーのようにリーダーにカードをピッタリとくっつける必要はない。ウェアの中に入れたカードをゲートに少し近づけるだけで読み取ってくれる。

IC対応のリフト券。
これをウェアのパスケースに入れておいて、リフトに乗る時はゲートに近づけるだけ。

パッケージツアーを利用した場合は、ホテルに到着し、受付に行けばリフトカードも一緒に渡される。この時にデポジットというか保証金が500円必要になる。なお、帰る時にカードを返却すると500円は返ってくる。


ICゲードを導入する前は、リフト券をチェックするためにリフト乗り場の入口に立っていたが、実に非人間的な仕事に見えた。だって、リフト券を目視でチェックするのが仕事なんて、ツマラナイし退屈だろう。