2015年11月1日

月額1,300円で通話し放題だが、お得じゃない。


NifMoが月額1,300円で通話し放題と宣伝していたので、本当かどうか、お得なのかどうか調べてみた。

月額1,300円だが、、、。
通信キャリアの音声定額プランは月額2,700円なので、その半分の料金で話し放題となると、「おっ! お得だ」と反射的に反応してしまうが、本当にお得なのか。





月額1,300円はオプション料。

先に料金の話からしよう。多くの人はこの点に最も興味を持つだろうから、大事なところから先に触れることにする。

まず、月額1,300円の部分は基本料金ではなく、オプション料という点。つまり、オプション料だけでは通話サービスを使えず、それとは別に基本料金が必要になる。

NifMoでは音声用の基本料金が月額700円。そこに音声定額オプション(月額1,300円)をプラスするので、実際は月額2,000円になる。さらに、データ通信を使う場合は、データ用のプランも上乗せされる。

さも月額1,300円ポッキリで通話し放題のように思えてしまうが、キチンとウェブサイトを読めば、そうではないと分かる。


IP電話とケータイの電話は違う。

NifMoの通話はIP電話で、ケータイで使っている通話サービスとは違いがある。IP電話はデータ通信を使い、特殊な電話番号には電話をかけられない。

また、データ回線を使うので、通信環境に通話品質が左右される。固定回線経由ならば大丈夫だろうが、モバイルネットワーク経由だと場所や時間によって通信が安定せず、通話の品質が低下する可能性がある。

さらに、番号通知にも問題がある。こちらの番号を相手に通知できないと、仕事では使いにくいし、個人間でも非通知だと着信を拒否される可能性もある。

番号通知に不満。
事後的にSMSを送信してフォローする仕組みを設けているが、番号を通知できないという点は解消できない。

SkypeやGoogleハングアウトも相手側に番号を通知できず、その点がネックになってあまり広範囲では使えない。親しい間柄ならば番号通知しない通話も使えるが、それ以外の人と通話するときは不信感を持たれてしまう。

ちなみに、楽天でんわの場合、あれはIP電話ではなく、ケータイ版のマイラインという位置付けになる。相手の電話番号に特殊な番号を頭に付加してコールするだけで、キチンと相手に番号は通知される。ただ楽天でんわは定額サービスではないので、従量制プラン(タイプXiにねん、LTEプランなど)の代替サービスとして使う。


docomoのカケホーダイがベスト。

音声定額プランを選ぶならば、docomoのカケホーダイがベスト。データ通信に影響を受けないし、アプリの挙動で電話に出れなかったりすることもなく、エリアも広く安心感がある。番号もキチンと通知される。

月額2,700円と料金は安くはないと思えるが、安いサービスを使って不満を感じたり、細々としたことで時間を浪費するぐらいならば、スパっとカケホーダイを使っている方が結果として経済的だ。

docomoは新料金プランに移行して料金が高くなったイメージがあるが、カケホーダイのみを契約して通話用の回線としてケータイを使うならば、旧プランよりも割安になる。