2015年12月23日

iPhone6 Apple純正シリコンケースにストラップを付ける。


昔のケータイには当たり前のようにあったストラップホールだが、スマホが主流になってきて、ストラップを付ける穴が無いケータイが増えた。私が高校生だった頃は、ポケベルからケータイにシフトしつつあった時期で、まだPHSを使っている人もいた。

もうポケベルとかPHSなんてオワコンな2015年だけれども、その頃はナウでイケてるアイテムだった。もちろん、その頃もケータイはあったが、通話料が高くて、高校生でケータイを持っている人はまだ少なかった。

パケホーダイはなかったし、カケホーダイもなかった。そんな時代だから、毎月のケータイ代が3万円とか5万円なんていう人もいたぐらい。強調しておくが、年間で5万円じゃない。1ヶ月で5万円なのだ。

毎月5千円程度のケータイ代で高いなどと言っている現代の日本人だが、毎月ケータイ代で3万円、5万円も払う時代を想像してみればいい。今の高校生には理解し難いだろうが、ケータイの黎明期にはそれぐらいのおカネを支払っている人もいたのだ。

ポケベルなんて、数字2桁を組み合わせて文字を組み立てる実に高度な道具だった。例えば、「15 34 42」という数字は「おせち」と読む。モールス信号のようなメンドクサさだが、何だかギークな感じで今でも好きな仕組みだ。

ポケベルの話はこれぐらいにして、ストラップを付けられないiPhoneにどうやってストラップを付けるか。これが今回の課題。

iPhone本体にはストラップ用の穴なんて無いので、何らかのケースなりバンパーなりを用意して、間接的にストラップを付けないといけない。

どのケースを使うか、どのバンパーを使うか、数えきれないほどのアクセサリーが用意されているので、迷いまくるが、ピンとくるシロモノがなかったので、今回はAppleの純正シリコンケースで決めた。

アンティークホワイトカラーのシリコンケース。



Appleのオンラインサイトで販売しているけれども、docomoのオンラインショップでもAppleの純正シリコンケースを取り扱っており、docomoのポイントがあったのでドコモオンラインショップで購入した。

色はアンティークホワイト。Appleのウェブサイトでシリコンケースを紹介しているけれども、イマイチな色が多かった中、このアンティークホワイトだけがピンときた。真っ白のホワイトもあったが、ありきたりだったので、ちょっと暗い感じのホワイトが私の感覚に合ったので、コレに決めた。

ケースの質感は、外側はサラサラで、内側は起毛素材を使っていてこちらも触ると気持ちいい。

内側。細かい文字はこちらに印字されている。
シリコンだからフニャフニャしているかと思ってしまうが、ケース本体は硬い。ゴムみたいにグニグニしておらず、硬い紙で作られているような固さ。

さて、このケースにもストラップホールは無いので、ちょっとした工作をしないといけない。Appleの純正ケースは他にもレザータイプのケースがあったが、レザーだと穴を開けにくいだろうと考え、あえてシリコンケースを選んだのもポイント。

シリコンといえども、外装は硬いので、縫い針で刺す程度では穴は開かない。千枚通しとか、あとはたこ焼きをクルッと回す金属製の道具があれば穴を開けられるだろう。

ところが、千枚通しもたこ焼きクルッとも自宅には無い。さて、どうしたものか。

要は穴を開ければいいのだから、何か先が尖ったもので代用すればいい。何もたこ焼きクルッとに拘らなくてもいいし、使いみちがない千枚通しを買ってくることもない。千枚通しなんて買ったら、1回使ったきりでそれで終わってしまうから勿体無い。

そこで使ったのがワインオープナー。ワインの栓をポンと抜くあの道具だ。

ワインオープナーを使って穴を開ける。
私は普段ワインなんて飲まないのだけれども、ワインオープナーぐらいはある。もしワインオープナーが無ければ、缶詰を開けるときに使う道具でも大丈夫だろう。あれにもワインの栓を開けるためのクルクル針が付いているはずだ。

子供の頃、瓶ビールの栓をポンポンと外すために栓抜きを使っていたが、あのクルクル針は何のために使うのかサッパリ分からなかった。まぁ、お酒を飲まない年頃のコドモには分かるわけがないのだが。

このクルクル針を使ってシリコンケースに穴を開ける。使うのは先の尖った部分だけでいいい。ワインじゃないんだから、わざわざ回してねじ込む必要なんてない。

ケースの左下に穴を2つ開ける。
穴の部分が黒ずんでいるが、これはボールペンのインクの痕。穴にストラップの紐を入れるためにボールペンの先っぽでグイグイしたものだから、インクが付いちゃった。

内側から。ここにもボールペンのインクが付いた。

ケースの左下に2つ穴を開けて、そこにストラップの紐を通して出来上がり。




さもカンタンな工作のように思えるが、穴ににストラップを通のが難関。硬い外装をシリコンでコーティングしたケースなので、穴が空いた痕をシリコンが塞いでしまう。そのため、ススッとストラップが入らず、何か尖ったもので押し込まないと紐が入らない。

どれだけ難関かは実際にやってみれば分かると思う。穴を開けるのはクルクル針を使ってできるが、ストラップの紐を穴に通すのはきっと苦労するはず。

なんでストラップなんか付けるのか不思議に思う人もいるだろうが、単純に落下防止のためである。スマホを床や地面に落とすと壊れるので、使うときは常にストラップに指を通した状態にしておく。こうすれば、何らかの拍子に落としそうになってもストラップがセーフティーネットになる。