2016年1月29日

ドコモの新料金 シェアパック5はお得なのかどうか。


ドコモ、家族割を拡充 1人月5千円以下、低料金コース

家族向けに動画視聴などのデータ通信が家族合計で月5ギガバイト分までできるコースをつくる。5ギガは、標準的な動画なら22時間超は見られる量だ。

料金は、電話代が5分以内ならかけ放題になるコースとの組み合わせで、2人家族で月に計1万円ほど。3人以上の家族はさらに安くなる。いまはデータ通信が月15ギガ以上のコースとしか組み合わせられず、2人家族で計1万7千円だ。

シェアパックのプランに、新たにシェアパック5が追加される。1人あたり月額5,000円以下の料金になるように設けられるプランだが、登場したらどのように取り扱われるか予想してみる。



まずは料金から。

シェアパックは10から30まである。

シェアパック10:9,500円(1GBあたり、950円)
シェアパック15:12,500円(1GBあたり、833円)
シェアパック20:16,000円(1GBあたり、800円)
シェアパック30:22,500円(1GBあたり、750円)

では、シェアパック5の月額料金はいくらになるか。仮に、1GBあたり1,100円とすると、月額5,500円。

カケホーダイライトの料金が月額1,700円、SPモードが月額300円。2人家族だと、5,500円+4,000円(2人分)=9,500円となる。

低容量ほど単位あたりの料金が上がるはずだから、シェアパック5の料金は安くて月額5,500円、高ければ月額6,500円ぐらいが妥当なところか。

ドコモの料金に5GBパック〜総務省の要請に対応 - ケータイ Watchドコモの料金に5GBパック〜総務省の要請に対応 - ケータイ Watch

シェアパック5の月額料金は、6,500円になるとのこと。小容量だと、単位あたりの単価が高くなるので、これだと予想の範囲内か。

3人だと、合わせて月額13,500円で、1人あたりだと4,500円。仮に、月々サポートが3,500円ほどあれば、1人あたり月額1,000円程度になるので、5GBを分け合うとしたら、妥当な料金か。ただ、MVNO回線だと、月額1,000円で月間3GBが標準なので、少ないと言えば少ない。

1人で使うならば、シェアパック5ではなく、データSパックを二台目プラスで使う方がリーズナブルだろう。

キャンペーンや割引次第だが、シェアパックを使うならば、各種の施策が適用されるシェアパック10や15を選んだほうがむしろお得になる場合も想定されるので、一概にシェアパック5がお得とは言い切れない。



シェアパック5は各種の割引施策から除外されるのでは?

毎月の料金を引き下げるとなると、他のパラメーターを操作して帳尻を合わせる必要がある。

より大容量なプランを選んでくれるならば、特典を多くしても構わない。しかし、小容量のプランを選ばれるとなると、特典を制限せざるを得なくなる。

まず考えられるのは、シェアパック5が家族まとめて割の対象外になる可能性がある。2016年1月29日時点で、すでに家族まとめて割はシェアパック10から30までのプランが対象であり、この段階でシェアパック5は家族まとめて割の対象外になっている。

また、ドコモの学割でも、シェアパック5が対象外になる可能性がある。学割が適用されるのはシェアパック15から30までのプランであって、シェアパック10ですら対象外になっている。となると、シェアパック5が学割の対象外になるのはほぼ間違いない。

のりかえボーナスはあまり条件らしい条件は無いが、ここでも料金プランを指定すれば、シェアパック5を除外できる。

他の割引施策でも、条件の中に指定のパケットプランを要求し、シェアパック5を外していけば、毎月の料金が低くなったとしても、各種施策が対象外になるため、その負担が無い。

端末と通信料金をセットにすれば、操作できるパラメーターが多くなるので、毎月の料金を1人あたり5,000円以下にしたとしても、他の要素を調整して帳尻を合わせるのは難しくない。


月々サポートとシェアオプションのコンボはできそう。

お得にドコモの回線を使うには、月々サポートとシェアオプションを使い、複数の回線をまとめるのが基本戦術になるが、これは今後も可能と思える。

家族でシェアパック5を使うことを想定しているので、シェアパック5とシェアオプションを組み合わせることは可能になる。また、どのシェアパックを選ぶかで月々サポートを増減させることは可能(基本となる月々サポートを低く設定し、大容量プランを選んだ場合に月々サポートを増額する)ではあるが、そうすると他社よりも端末価格が高くなってしまい選ばれにくくなってしまう。

例えば、シェアパック5を選ぶと、月々サポートは月額2,200円だが、シェアパック15以上を選択すると、月々サポートを月額3,200円にするというように、選ぶプランによって月々サポートを変化させられる。そのため、シェアパック5のプランが必ずしもお得になるかどうかは、実際にメニューが開放され、しばらく経ってからでないと判断し難い。

各種のキャンペーンは使えないかもしれないが、月々サポートとシェアオプションを組み合わせてシェアパック5を利用するのはアリだろう。


シェアパック5が月々サポートの対象外に?

低料金のプランであるシェアパック5が設けられるに際して、月々サポートが適用されないとの噂があるが、その可能性は低いんじゃないか。

まず、データMパック(5GB)やデータSパック(2GB)には月々サポートが適用されており、月間5GBの枠があるシェアパック5も月々サポートが適用されるのが妥当だと考えられる。

しかし、データパックと違い、シェアパックはシェアオプションが使えるので、シェアグループ内の回線数を増やされると料金がドンドンと下がってしまうので、月々サポートは適用外になるんじゃないかとも思える。

対策法は色々とある。月々サポートの適用対象外にするのも1つだが、他にも基本となる月々サポートを少なく設定し、大容量のプラン、例えばシェアパック15などを選択した場合には月々サポートを増量するように変化を付ければいい。シェアパック5のグループ内に入ると、月々サポートは毎月1,500円だが、シェアパック15以上のグループに入ると月々サポートがプラス2,000円付加され3,500円になるとか。

あとは、シェアパック5のグループに入れる回線数に上限を設ける方法もある。例えば、シェアパック5のグループに入れる回線数の上限を3回線までにするなど条件を設ければ、極端に料金が低くなることもない。2016年2月時点では、シェアパックグループに入れる回線数に上限は無いので、シェアオプションを使って回線数をドンドンと増やせる。

月々サポートの適用対象外にせずとも、選択する料金プランに応じて月々サポートの額に差を付けることができるし、シェアグループに組み込める回線数に上限を設けることもできる。

ケータイの料金は操作できるパラメーターが多いので、考えればどうにでも対策を講じられる。




シェアパック5も月々サポートの対象になった


その後の経過を見ていると、シェアパック5を選んでも月々サポートは適用される。

小容量のデータSパックでも月々サポートが適用されるのだから、それよりも大容量のプラン(シェアパック5)で月々サポートが適用されないのはおかしいため、月々サポートが適用されるのは妥当なところか。




シェアパック5を選ぶのはどのようなユーザーか


シェアパック10が月額9,500円。シェアパック5だと月額6,500円になる。この差は3,000円ある。

複数の回線を組み合わせて、シェアオプションで回線を連結し、シェアパック10を使っていた人がシェアパック5に切り替えれば、月額で3,000円だけ料金が下がる。

同一名義で3回線なり4回線と使っている人だと、今まではシェアパック10を選ぶしかなかったが、シェアパック5が登場したので、10から5に変えるだけで毎月の料金は下がる。

家族で5GBだとさほど多くないが、同一名義で月に5GBならばまぁ妥当なところだろう。

今後はシェアパック5があるため、月々サポートは抑え気味にされるので、想像しているよりはリーズナブルにケータイを使うのは難しくなるだろう。