2016年4月16日

ケータイの2年契約が終わったらどうする? docomoのフリーコース。



2016年4月14日に発表された、docomoの新料金プラン。新料金プランというとカケホーダイやパケットパックを想像するが、今回は2年契約が終わった後のプランが新たに設けられた。


ドコモからのお知らせ : 新料金プランを更に充実し、長くご利用のお客様がよりおトクに -2年定期契約に選べる2つのコースを新設、「ずっとドコモ割」を拡充、「更新ありがとうポイント」を開始- | お知らせ | NTTドコモ


1,フリーコース
2,ずっとドコモ割コース

この2つが2年契約後のプランになる。

さて、どちらを選ぶか。ここが悩みどころだ。






意味不明な料金は無し。


ヘンテコな料金を毎月の料金に上乗せする他社とは違い、ドコモの場合は、契約更新時に2つのコースから選ぶだけのシンプルな仕組み。

月300円で解約金不要というのは、解約金を分割払いさせる仕組みだ。


毎月300円を上乗せすると、2年経過後は解約金が不要になる仕組みを他社は導入したが、「単に解約金を分割払しているだけ」という仕掛けだったので、選ぶほどの魅力はなかった。

しかし、docomoの場合は、毎月300円を上乗せすることなく、2年経過時にプランを選ぶだけでOK。

2年経過時点の契約更新時に、1のフリーコースを選ぶと、契約を更新後、毎月の料金はそのままで、その後はいつでも解約金無しで解約できる。

このフリーコースがない場合、2年経過時に、定期契約なしのプランに変更され、基本料金が約2倍に増えるので、利用者からのクレームが予想される。もし、定期契約を自動的に解除してしまうと、料金プランをあまり理解していない利用者がビックリして、「何で料金が増えてるの?」とドコモショップやコールセンターに問い合わせに来る。

そのため、自動的に定期契約を解除するのではなく、2つのコースを設けて対処したのがドコモの解決策。


どちらを選ぶか。


ずっとドコモ割コースが適用されると、更新時に回線単位で3,000ポイントが付いて、料金の割り引きも付く。

割り引きには4年以上の契約期間が必要。

契約を更新させるためのニンジンをぶら下げているが、新たに2年契約を締結して、3,000ポイントとわずかな割り引きしかない。

すでに長期利用しているユーザーならば利用するかもしれないが、まだ2年しか経過していないならば、フリーコースに切り替えていつでも乗り換えられる状態にしておく方がよさそう。

契約年数が4年以上でないと毎月の割り引きは付かないので、契約期間がちょうど2年に達したユーザーならばフリーコースがいい。

更新ありがとうポイントで気になるのは、「6ヶ月間 獲得・利用可能」と書かれている点。この意味するところは何なのか。

3,000ポイントを6ヶ月間で分割して(1ヶ月ごとに500ポイント)付与するのか、更新時に一括で付与されるのか。ポイントを獲得して、すぐに解約しないように、ポイントを分割付与してくる可能性がある。

ポイントは6ヶ月間で分割付与か?


何も手続きをしなかったらどうなるの?


2年経過時に何も手続きをしない場合、自動的に2のずっとドコモ割コースが適用される。フリーコースを適用したい場合は申し込みが必要で、何もしなければずっとドコモ割コースに切り替わる。

以前だと、契約を更新しても何も無かったので、ずっとドコモ割が新たに設けられた分、利用者はトクではある(微々たるお得だが)。

良心的なのは、フリーコースを選択するための費用(毎月300円)が必要ない点。ここは良いところだ。

後出しジャンケンした分、ドコモが2年契約後の処理で上手い策を講じたな。