2016年12月28日

スノーボードブーツをBURTONのDriverからDriver Xに買い替えた。



長年使ってきたBURTONのスノーボードブーツ Driverが経年劣化と湿気によるカビのため、もう使えなくなったので新しいDriverを購入した。

見た目はキレイだが、、、。


カビだらけになり、ボロボロ。


今年、2016年の2月まで使っていたのが2001年モデル(2002年モデルか?)のDriver。そして、新しいブーツが2015年モデルのDriver X。紐で締めるのではなく、ワイヤーで締める新しい機構を採用したモデル。

ワイヤーは紐よりも華奢なイメージがあるが、実際に履いてみると、紐と同等かそれ以上の強度がありそうなので、耐久性に関しては心配なさそう。

2001年モデルから2015年モデルまで、14年も時間が経過したので、スノーボードブーツの進化もなかなかのもの。

そこで、古いDriverと新しいDriver Xを比較してみたので、紹介する。

古い方のDriver

新しいDriver X






スノーボードのブーツはレンタルするな。


初めてスノーボードのブーツを買ったのが2002年。今は2016年だから、もう14年も経過したのか。

その時に購入したのが、BURTONのDriver。初めてのブーツがDriverなんて、スノーボードに詳しい人からすれば何だかイキナリな感じがするが、その頃はどんなブーツなのか知らなかった。

スノーボードを初経験したのが2002年の2月で、場所は北海道のルスツ。今ではもう6回、ルスツに行ったけれども、初めて行ったのは2002年の2月。その時はウェアだけ購入して、ブーツ、ボード、ビンディング(ボードとブーツを固定する道具)はレンタル。ツアーを申し込む時に、レンタルも申し込んだところ、レンタル品の受け渡し場所は新千歳空港だった。

羽田空港から飛行機に乗って、1時間30分ほど、ルスツまで行ってから借りるのかと思いきや、新千歳空港1階の到着フロアで受け取った。

返却されたばかりなのか、ブーツが濡れていて、気持ち悪かったのを覚えている。しかも、ブールの紐がスノーボードブーツ専用のものではなくて、街歩き用のスニーカーで使う紐が通してあって、濡れると実に結びにくい。

他のボードとビンディングについては、コンディションはまずまず。レンタル品ならばこの程度だろうというものだった。

しかし、ブーツに関しては、濡れているし、紐はスニーカー用だし、お金を払ってレンタルするには不満だった。けれども、もうレンタルは申し込んだ後だし、今更変更はできなかったので、そのまま借りて使うことに。

この経験から、スノーボード関連のアイテムをレンタルするならば、ボードとビンディングだけにしておくべき。妥協して、ウェアまでレンタルするとしても、ブーツだけは購入することを強くオススメしておく。

スノーボードでもっとも重要な道具は「ブーツ」だと今ならば断言できる。





「ブーツは堅い方がいい」と教わる。


スノーボードの初心者だったころ、我流で滑れば怪我をすると思っていたので、お金を払ってスクールに入った。スクールといっても、午前だけとか、午前と午後というように、時間を限定してレッスンを受けるもの。

午前と午後をセットで申し込んで、6,300円。大学生だった私には安くない料金だったけれども、レッスンを受けたのは正解だった。止まり方からターンのしかた、滑るときの姿勢、コケるときの姿勢など、我流で滑っていたらまず身につかないことばかり。

6,300円をケチって大怪我をし、もうスノーボードなんて大嫌いなんてことになったら実にアホらしい。小銭をケチってあの楽しさを経験しないまま生きていくわけだから、こんなに勿体無いことはない。

レッスンを担当してもらったインストラクターに「ブーツは堅い方がいい」と教わった。さらに言うと、「硬ければ硬いほどいい、ガッチガチなぐらい」とまで言われていた記憶があるので、「そうか、堅いほうがいいんだな」と素直な大学生だった私は、素直に理解した。

レンタルしていたブーツは、柔らかいもので、手で曲げればグニャッと曲がるほどの柔らかさで、紐が結びにくく濡れていることを除けば、履きやすいものだった。




初めて買ったブーツがBURTONのDriverだった。


硬いスノーボードのブーツという情報だけでブーツを選ぶわけだが、向かった先は東京 御茶ノ水にあるヴィクトリア。といっても、ルスツから帰ってきてすぐに買いに行ったわけではなく、2002年の確か12月だったか。もしかすると2003年の1月だった可能性もあるが、まぁそれぐらいの時期。

ウィンタースポーツ用品をたくさん扱っているお店で、スノーボードのブーツも選び放題なぐらい品揃えがある。

ブーツのメーカーなんて知らないし、まだ1回しかスノーボードを経験していないのでお気に入りのブランドも無い。ただ、すでに購入して着用していたA7(「エーセブン」と読む)のウェアは気に入っていたので、ウェアを選ぶならばA7のものにすると決めていた。

ヴィクトリアでブーツを見比べていると、ふと1つのブーツに目が止まった。黒色と赤色を組み合わせたブーツ。ひと目で「これがいい」と思えるほどのもので、そうなるともう他のものは目に入らない。

2002年に購入し、使ってきたもの。外装は気に入っている。

カッコイイが、紐で締めるのが面倒。



手に持って、硬いかどうかを調べてみたが、申し分ないほどガチガチ。「よし、これだけ硬いブーツならば問題ないだろう」と思い、Driverを購入。

値段は確か38,000円。大学生には随分と高い買い物だったが、スノーボードではブーツが最も大事なのだから、ここは妥協してはいけない。他にものはレンタルしても、ブーツはレンタルしてはいけない。この点は、特に初心者の人には知ってもらいたい部分だ。

初心者だと、「買うなら、まずはボードかな」なんて考えるところだが、ボードは最後でもOK。スノーボードだから、まずはボードからと思いたい気持ちは分かるが、経験者である私ならば「まずはブーツから」とアドバイスしたい。

優先順位を書くと、まずブーツ、次にウェア、そして最後にボードとビンディング。買うならばこの順番でいい。




なぜDriverを選んだのか


なぜと聞かれれば、それはもう直感で選んだものだから、言葉でムニャムニャと説明できるものじゃない。

スノーボードブーツの中では最も硬い部類に入るのがBURTONのDriverなのだが、購入した当初はそんなことなんて知らなかったし、とにかく硬いブーツならばOKという選択基準だったから、見た目と硬さでDriverを選んだというわけ。

当時は、まだスノーボードを1回経験しただけで、まだ初心者からちょっと上達したぐらいのポジション。連続ターンはできるようになり、中級コースならば滑り降りれるほどになったが、それでも経験値はまだまだという感じだった。スクールでレッスンを受ければ、初めてでも連続ターンはできるようになるし、中級コースも滑れる。我流で滑っていたら、おそらくあれほど上達はしなかっただろうし、途中で挫折していた可能性もある。

初級レベルの人には、おそらくDriverはオススメされないだろうし、もっと軟らかいブーツを選ぶべきとアドバイスする人もいるだろうが、最初から良いものを使ったほうがいいと私は思う。

レベル分けして使うものを分ければ、それだけ時間と費用を多く使うので、ショートカットしたいならば最初から最高のものを使う方がいい。とはいえ、Driverが最高のブーツかどうかは人によって異なる。





ブーツの底が剥離した。


2016年の2月に、ブーツのソール(底面)部分が剥離してきた。上の本体部分と底面が離れて、口を開け始めた。そこで、アロンアルファを1本全部使って応急処置をしたところ、それなりにガチッと固定されたが、いつまた剥がれるか分からない。

境目が剥がれたが、ボンドでくっついた。

見た目は何もなさそうだが。


踵の部分も剥がれていたがアロンアルファでくっついている。

それなりに接着してまだ使えそうな感じではあるが、ブーツはスノーボードの道具の中で最も大事なものなので、不安があるものは使わない方がいい。

せっかくアロンアルファで修理したけれども、履いている途中でベリッとなっても困るし、ゲレンデでブーツの底が外れたりしたらそれこそ万事休すだ。

さらに、使った後に乾かしたつもりだったが、まだ完全に乾ききっていなかったのか、インナーにカビがビッシリ。外側にも少しカビっぽいものが付いていたが、インナーを外そうと中を見たら、カビがテンコ盛り。また、インナーの外装もボロボロと老朽化して剥がれ落ちている状況で、「こりゃあ、もうだめだな」と思い、買い替えを決断。

2002年に購入して、2016年の2月まで使えたのだから、スノーボードブーツの寿命としては十分だろう。




2002年に購入したDriverと新しいDriver Xとの比較。


古いDriverは、紐で締めていくタイプで、まぁ古典的なブーツといったところ。今でもシューレースで固定するスノーボードブーツは多いのだけれども、あの紐タイプのブーツは脱ぎ履きが面倒。

スニーカーのように紐を結ぶタイプだと、履くのに汗をかくほどエネルギーが必要だったし、脱ぐときも一苦労。さらに、手で引っ張ってもキツく締めにくいので、どうしても緩い感じが残る。普段から履いている靴に馴染みがある靴紐だから、スノーボードブーツでも紐のほうが良いという人もいるはず。

ブーツを履く時、最も嫌だったのが紐を結ぶ作業。作業と書いているが、本当に作業と表現する方がふさわしいほど疲れる。

つま先側からくるぶし、すねの部分まで、紐を締めていかないといけないので、ブーツを履くだけで3分ぐらいはかかる。また、脱ぐときも、紐を緩めていって、手でブーツを持って、足を引き抜くようにしてやっとこさ足が解放される。

古いDriverの欠点は、着脱作業の負担が大きかったという点にある。見た目は良かったものの、紐を使っているという欠点が如何ともしがたいところ。


新しいDriver Xでは、紐を使うのではなく、ワイヤーを使う。紐があった場所にワイヤーが通っていて、これを締め上げたり、緩めたりして足を固定する。

細めのワイヤーが通っている。

紐ではなくワイヤーを使うという新しい構造だが、実際に履いてみると、紐タイプよりも明らかに履きやすいし、脱ぎやすい。

ワイヤーを引っ張って締める構造に変わっていて、緩める時はワイヤーのロックを解除する(ワイヤーを前側に倒すとロックが外れる)とスルッと緩むようになっている。

前にワイヤーを倒すと緩む。


履くまでは「ワイヤーか、華奢な造りなんじゃないか?」、「グッと引っ張ったら切れちゃうんじゃないか?」と心配だった。相当な力で紐を締めていたし、スノーボードのブーツには負荷もかかるので、頑丈なワイヤーじゃないと耐えられない。

しかし、実際に履いて、ワイヤーを引っ張ってみると、これがイイ。言葉では表現しきれないが、両手でワイヤーのハンドルを引っ張り上げれば、ググッと締まる(今度は、ワイヤーを後ろ側に倒すとロックがかかる)。その時間、僅か5秒程度。

シューレースをグイグイと締め上げていた頃は、3分ほど奮闘しなければいけなかったが、新しいDriverではそれがたったの5秒で済む。

以前のシューレースタイプとは大違いで、あの苦労は一体何だったのかと思えるほどアッサリとワイヤーを締めれる。

ハンドル付きのワイヤーを引っ張るだけ。


ブーツの側面にハンドルを収納するスペースがある。


コンパクトに収納。


ワイヤータイプだと程よく締められるし、脱ぐときもワイヤーを緩めやすい。

締めるときだけでなく、緩めるときも驚くほど簡単になった。ワイヤーのロックを外して(ワイヤーを前側に倒すとロックが外れる)、くるぶしにあるツマミを引っ張るとススッとワイヤーが緩む。これまた必要な時間は3秒ほど。

紐を緩めていくだけでも1分近くかかっていた以前のブーツに比べれば、もう天国と言ってもいいぐらい。

ワイヤー操作についてはビデオで実際に締めたり緩めたりして紹介しているので、見てみて欲しい。







パッケージの内容

Driver Xの箱に入っていたものは以下の通り。


  1. ブーツ本体。
  2. 保証シール。
  3. 保証書。
  4. BURTON製品のパンフレット。
  5. ステッカー。


以上の5点。

パンフレットとステッカー。

ブーツが入っていた箱にはワイヤーの締め方と緩め方が印刷されたステッカーが貼られている。

ENTERが締め方。EXITは緩める手順。



BURTONのオンラインストアを初めて利用

何気なくバートンのDriverをネットで検索したところ、オンラインストアが検索の一番上に表示されたので、アクセスすると、直営のオンラインショップだった。

バートンがオンラインストアを運営しているなんて知らなかったし、古いモデルをディスカウント販売していたため、どの商品もなかなかリーズナブルだった。

Driver Xはお店で購入すると5万円ほどはするブーツだが、オンラインストアでは27,800円。ちょうどブーツを買い換えないといけないと思っていた時期だったし、格安だったので即決で購入した。

2015年モデルなので、アウトレット扱いなのだろうが、他のウェアやブーツも格安だったので、スノーボードのアイテムを購入するつもりの人はBURTONのオンラインストアを見てみるといい。