2016年12月17日

(レビュー)スーパーマリオランが公開されたので、早速プレイしてみた。


操作は快適。爽快なゲームではある。


ステージが始まると、自動的にマリオが右へ走っていき、十字キーで操作する必要がない。以前のスーパーマリオだと、十字キーを使ってマリオを左右上下に動かすのが当たり前だったが、スーパーマリオランではプレイヤーが動かさなくてもマリオが自分で動いていく。

十字キーもボタンも作らなかったのは良いところ。専用のゲーム機とタッチディスプレイを搭載したスマホは違うから、入力方式もそれに合わせたわけだ。

ゲームには十字キーとボタンが必要。そう思い込んでいると、画面に十字キーとボタンを表示したくなるが、表示すると画面が占有されてしまうし、何よりも操作しにくい。

ツルツルの画面に仮想的なボタンやキーが表示されても、触るだけで反応してしまうので誤操作しやすい。激しい操作が必要ないゲームだとそれでもいいが、格闘ゲームやアクションなどガチャガチャと動かすゲームだとバーチャルキーは相性が悪い。

スーパーマリオランでは、ジャンプするときに画面をタップするだけ。操作というとこれだけなので、簡単と言えば簡単。






最近のゲームは妙に易しい。


マリオが穴に落ちても死なない。敵キャラに当たると自動的に踏みつけるのでマリオはやられない。そういうシステムになっている。これが何というか、ゲームらしくないというか、何かヘンな感じ。

私の経験とイメージでは、ゲームで負ける、失敗する、やられる、そういう経験をするからこそ、何度もプレイしたくなるし、上手くなりたいと思うもの。

挫折しないように、負けないように、やられないように。失敗をプレイヤーに経験させないゲームに仕上げているけれども、これでいいのか?

ゲーム人口が減っているから、難しいゲームにするとプレイしてもらえない。そういう気持ちもあって、こういう設計になったのかもしれないが、これだとゲームをプレイしているというよりも、マリオが画面で動くのを見ているのと変わりない。

敵キャラに当たればマリオがやられて、ステージの最初から再プレイ。穴に落ちれば、この場合も最初から再プレイ。これがスーパーマリオブラザーズだった

過去のスーパーマリオシリーズをプレイしたことがあるが、なかなか難しいものもあって、全面クリアできなかったシリーズの方が多い。唯一クリアできたのは、ゲームボーイのスーパーマリオブラザーズ。

スマホがゲーム機として主役になっていくに従って、ゲームもカジュアル化していき、簡単で、易しくて、挫折しない、言うなれば「ゆとり仕様のゲーム」が増えた。

易しいゲームを作ることでゲーム人口が増えるのかどうか分からないが、プレイヤーに迎合するゲームが面白いわけではないし、プレイヤーを無視するゲームが面白いわけでもない。この両者がギリギリでせめぎ合う境界線。そこに面白いゲームがあるように思う。



何度も同じステージにチャレンジできる。


これも昔のスーパーマリオと違うところ。クリアしたステージはクリア済みになって、2回目はプレイできないものだったが、スーパーマリオランでは2度でも3度でも同じステージをプレイできる。

なぜ何度も同じステージをプレイするのかというと、コインを集めるため。コイン集めも目的の1つになっていて、同じステージであっても集めたコインは累積してカウントされる。ニンテンドー3DS用の『New スーパーマリオブラザーズ2』ではコイン集めが目的になっていたが、それと同じ。

収集癖を刺激される仕組みで、チャ、チャ、チャ、チャラーンというコインゲットの音が好きな人にはいいんじゃないだろうか。




1,200円は安い。


パッケージソフトの値段を考えると、1,200円は安いと感じる。

スマホからゲームをやり始めた世代の人だと、1,200円でも高いと感じるのかもしれないが、過去にパッケージソフト(ファミコンやスーパーファミコンなど)として販売されていたものだと、5,800円とか7,900円、中には1本で1万円を超えるソフトもあったので、それに比べれば今のゲームソフトウェアは格安。

スーパーファミコンなんて、ゲームソフト1本で1万円以上なんてのもあったからね。ファミコンの頃でも1本5,800円から7,500円ぐらい。それに比べれば、1本1,200円なんて天国みたいだ。

ゲーム1本が500円とか800円で遊べるのだから、昔よりはお金を使わないで遊べるようになった。その一方で、最初は無料で遊ばせて、後からお金をジャンジャンと取るゲームが出てきて、楽しく遊んでもらうのではなく、集金するためにゲームを作っているんじゃないかと思えるようなものもある。

むしろ、アプリ内で課金しない任天堂は良心的なぐらいで、1,200円でゲームの全てを遊べるならば、高い買い物とは感じない。

例えば、アップデートでチャレンジできるステージが増えていって、1ステージにつき100円みたいな売り方をされると、課金額は1,200円では済まない。マリオの服を変えるために300円とか、マリオの走る速度を調整できるようにするために400円とか、やろうと思えば何なりと課金ポイントを作れるが、そういうヘンなことをしないのが任天堂の良いところ。


ただ、ゲームの内容があまりに易しすぎる内容で、駆け引きとか、練習して上達するとか、失敗して再チャレンジという感じのゲームではない。

こういうカジュアルなゲームが今の主流なのかもしれないが、ファミコンやゲームボーイの頃からゲームを経験していた私からすると、どうも物足りない感じがする。