2017年4月15日

下り50Mbpsを記録。キロロリゾートで使えるWi-Fiについて解説しよう。



ホテルでWi-Fiが使えるところは珍しくなくなったが、北海道のキロロリゾートでもWi-Fi回線が用意されていたので、実際に使用してみたので紹介しよう。場所と時間帯によっては猛烈に高速な接続ができているようで、下りで50Mbpsなんて数字が出た場所もある。

キロロのWi-Fiの特徴として、SSIDは複数ある。大きく2つに分けると、ゲストルーム以外の場所で利用するPublicと、宿泊者のゲストルーム向けのGuestroomで接続する回線が分かれている。

2017年の3月にキロロでWi-Fiを実際に使用したので、利用方法と感想について書いておこう。






まず、トリビュートポートフォリオホテルにはWi-Fi回線が2つある。

1.TributePortfolio-Guestroom
2.TributePortfolio-Public

この2つから選んで接続できるようになっている。

1の回線は客室向けで、利用するには少し手続きが必要になる。

Wi-Fiの設定画面でTributePortfolio-Guestroomを選択すると、ログイン画面が表示され、ゲストルーム番号と名前を入力すると、接続プランが表示される。


まず、部屋番号と名前を入力。
部屋番号は4桁。名前はアルファベットで入力する。


2つのプランから選ぶ。
無料でネットを利用したい場合は、スタンダードプラン。もう1つは、1日1,000円で利用できるプレミアムプランもある。ちなみに、私はスタンダードプランを選んだ。

数量とか合計という表示があるが、気にせずに利用規約にチェックを入れ、「接続する」をタップ。すると、ネットワークに接続してネットを利用できるようになる。

トリビュートポートフォリオホテルのWi-Fiは、この程度の接続速度。
ウェブサイトを閲覧する程度ならば十分。また、アマゾンプライムミュージックなど音楽サービスを聴くにも問題ない。ただ、ビデオ視聴となると、ちょっと遅いため読み込みに時間がかかる。ビデオを視聴する以外の用途ならば、まぁ大丈夫かという程度。

2のTributePortfolio-Publicはゲストルーム以外の場所でも使える回線だが、通信速度に違いはほとんど無い。宿泊者だからといって優遇されるわけではないようだ。

1と2の回線は厳密に区別しているわけではなく、利用登録を済ませておけば、どちらの回線に接続しても構わない。客室内ではないが、1のGuestroom回線に接続する場合があるし、逆に、客室内だけれどもPublicの方に接続する場合もありえる。



VPN接続は利用可能

JALの国内線ではVPNは使えなかったが、キロロのWi-FiではVPN接続を利用できる。ただ、VPNをONにしている場合とOFFにしている場合では、後者のほうがウェブサイトの表示が早いように感じた。

ホテルのWi-Fiなど公衆向けの回線はセキュリティ無しなので、自衛のためにVPNを経由してネットを利用する方が良い。

公衆無線はセキュリティ保護されていないものが主流なので注意。




マウンテンセンターとシェラトンにはWi-Fi回線が3つ


マウンテンセンターとシェラトンホテルは施設が連結しており、Wi-Fi回線は3つある。

1.Sheraton-Guestroom
2.Sheraton-Public
3.KIRORO_Wi-Fi

1と2は宿泊者向け。これはSSIDの名前を変えただけなので、トリビュートポートフォリオホテルと同じ。一方、3のKIRORO_Wi-Fiの方は宿泊者以外にも使えるようになっているようで、初期設定無しで接続できる。KIRORO_Wi-Fiはマウンテンセンター向けの回線で、キロロに訪問してきた人が使えるように開放しているのだと思う。

ちなみに、トリビュートポートフォリオホテルに宿泊している場合であっても、シェラトン側のWi-Fiを利用できる。さらに、その逆も可能だと思われる。

先ほどとは違い左上のロゴがシェラトンに変わっているが、接続できている。

キロロのホテルでは、トリビュートポートフォリオとシェラトンで、ゲストルームの番号を通番で管理しており、どちらのホテルに宿泊しても、宿泊者としての取り扱いは同じになる。そのため、Wi-Fiも相互に利用できるというわけだ。



客室内のネット接続は遅めだが、場所を変えると驚きの下り50Mbpsに

客室内での回線速度は、500Kbpsから1Mbps程度で、快適とは言い難いほどの速度だが、使えないというほどでもない。「まあ、これならいいか」という程度。

無料の回線だから、ビデオサービスでビデオをバンバン視聴しようと思っている方は、あまり期待しない方がいい。私もAmazonプライムビデオを視聴したけれども、時折、再生が停止し、アプリを再起動するなど、面倒な作業が必要だった。

こういうときに固定回線があれば便利で、ホテルによっては有線のLANケーブルを差し込めるコンセントがあり、そこに持ち込んだ有線対応の据え置きWi-Fiルーターを接続して使うと、無線とは比べ物にならないほど快適にネットを利用できる。ルスツには固定回線に対応した客室があるけれども、私が宿泊したキロロの客室にはLANを差し込めるコンセントは無かった。

もしLANコンセントがあればと思い、Wi-Fiルーターを持っていったが、残念ながら使う機会は無かった。

有線LANコンセントなんて時代遅れだと思うかもしれないが、通信品質はやはり無線よりも有線の方が上。私のように据え置きルーターを持ち込んで使う人は稀だろうが、ルスツリゾートのホテルにWi-Fiルーターを持ち込んで使った経験が忘れられない。

無線接続よりも快適にネットを使えるし、セキュリティも無線よりは安全。なんでもかんでも無線で接続されるのが今の流行りだが、混雑しにくい有線ネット接続は捨てがたい。



客室内が最も速度が遅く、トリビュートポートフォリオホテルのフロント前、椅子がたくさん置かれている場所だと、下りで1.38Mbpsの測定結果だったので、少し快適度が増す感じ。とはいえ、誤差程度だとも思えるので、ハッキリと違うとまでは言えないところ。


場所と時間を変えると、ところによっては50Mbpsという公衆無線Wi-Fiとは思えないほどの速度が出る。

こういう結果が出る場所もある。

どこでこの速度が出たかというと、マウンテンセンター2階の休憩室。椅子とテーブルが置かれているところで、時間は朝の8時24分。ゲレンデのオープンは9時だから、まだ人が集まってきていない時間帯で、回線の利用者もほとんどいなかったためだと思われる。

接続したのは、KIRORO_Wi-Fiの回線。何気なく速度を計測してみた結果がこれ。

利用者が少なければ当然の結果かもしれないが、こんな結果をみたのは初めてだ。