2017年10月14日

大阪から有馬温泉まで行く交通手段はどれがベスト?




有馬温泉に行くならバスで



何度か有馬温泉に行った経験として、現地までの交通手段はバスがいいと結論に至っている。バスだけでなく、電車、自動車、バイクなど、他の交通手段もあるけれども、総合的に「やっぱ、バスだな」というのが私の結論。


ヨドバシカメラ梅田の前にバスターミナルがある。

バスターミナル入り口。

大阪から有馬温泉まで行くという前提条件ならば、電車よりもバス。バスと言っても某番組のように路線バスを乗り継いでいくわけじゃなくて高速道路に乗っていくもの。

車やバイクだと大阪から現地まで約50分ほど。一方、高速バスだと約1時間。若干、車とバイクが少しだけ早いけれども、10分程度ならば誤差程度。自分で運転するという手間とリスクを考慮すれば、バスのほうがお得だ。


大阪駅北側にあるバスターミナル

JRが運行する有馬エクスプレスだと現地まで直行してくれ、大阪駅から有馬温泉のど真ん中までワープできる。太閤橋のすぐ近くにあるバス停に到着すると、そこはもう有馬温泉の中心地。大阪のど真ん中である大阪駅から有馬温泉のど真ん中までなーんもしなくても送ってくれるのだから、バスはありがたい。

バスと乗り場番号が一覧で表示されている。これを見れば、どのバスがどこに停まるか一目瞭然。

ちなみに、バスを降りたところに公衆トイレがある。これがキレイなトイレで、公衆トイレとは思えないほど。ホテルのトイレというと言い過ぎかもしれないが、それに近いぐらいのキレイさ。

右奥に見える建物が公衆トイレ。その前が大阪や三宮行きのバス停。さらに、路線バスのバス停も隣にある。


クルマではなく、電車でもなく、なぜバスなのか。では、説明していこう。






早期予約の割引が縮小



早割7、早割14、早割21と、3つの早期予約した人への割引メニューがあって、2017年の3月末までならば、この割引で切符を購入できた。早割21というのは、乗車日の21日前までに乗車券を買うと適用される割引。乗車日の1ヶ月前からチケットを購入できるので、21日前に買うとなると結構早い方。

早割7や14は、それぞれ7日前、14日前の割引メニュー。乗車日に近いほど割引額が少なくなるようになっていて、早く購入するほどお得。2017年3月に有馬エクスプレスに乗った時は、まだ早割21があって、大阪駅から有馬温泉まで片道800円だった。

往復割引という買い方もあったが、早割21で往路と復路を別々に購入する方が安くて、往復で1,600円。往復割引だと、確か1,900円ぐらいだったと思う。往復セットで買うよりもバラで購入する方が安いという歪な料金体系だったが、大阪から有馬まで往復で1,600円は格安だった。電車だと2回か3回は乗り換えないといけないのだから、乗っているだけで現地まで行けるのはラクでいい。

2017年4月1日から早割メニューが変更され、早割は早割7のみに。ネットで予約すれば、早割7とネット割が重複して適用されて980円。早割7で1,370円が1,000円になり、さらにネット割で20円が追加で割引になり片道運賃は980円に。2017年10月時点ではこれが最安運賃。

2017年3月ならば、早割21が適用されて片道800円の安さだったけれども、早割21は有馬エクスプレスに適用されなくなったのでこの運賃ではもう乗れない。とはいえ、980円でも十分にリーズナブルだと思う。



ガラガラなのに座席を自由に選べない


ただし、この有馬エクスプレス、指定できる座席が限られていて、早割7で予約すると、指定できる座席がたった8席しかない。バスは40席あるのに、指定できるのは8つだけ。

「他の席はすでに予約が入っているんじゃないの?」と思うだろうが、そんなことはない。当日、バスに乗ってみると、40席のうち人が乗っているのは10席ほど。つまり、半分以上は空席なのだ。

空席がいっぱいあるのに、なぜ予約段階で指定できる座席を制限するのか。運賃の割り引きがあるから、「他の人よりも使いにくくしておかなきゃ」と西日本ジェイアールバスが思っているとすれば、これは利用者に対する嫌がらせだろう。

どの申込み形態であれ、空いている全ての座席から選べるようにする方が利用者は嬉しい。半分以上の座席が空いているのだから、どこの座席を選んでも誰も困らない。

是非とも今後は選べる座席を制限するのではなく、空いている全ての席から予約できるようにして欲しい。

有馬と大阪をつなぐ阪急バスは随分と盛況で、乗客が多いようなので、阪急バスと競争するならば、予約できる座席は自由にして欲しい。




バスタ新宿とは違う大阪駅のバスターミナル


さて、話を戻すと、大阪駅北側、ヨドバシカメラ梅田の目の前に高速バスターミナルがあり、そこから乗車する。東京だとバスタ新宿という便利なターミナルがあるが、大阪ではまだバスターミナルが集約されておらず、大阪駅周辺でも各地にバスターミナルなりバス停が散在している。大阪駅北側にあるのはJRバスのみで、阪急バスとか空港行きのリムジンバスなど、乗り場が別のところにある。

大阪にもバスタ新宿みたいなターミナルが出来れば便利だろうけれども、なかなかそういう広いスペースも無いようで、梅田貨物駅の跡地に大規模なバスターミナルを作っても良さそうだが、どうもオフィスビルのようなものが作られそうな雰囲気。「バスタ梅田」を作って、JRバスも阪急バスも空港リムジンバスも一箇所で乗り降りできれば良いと思う。


JRの有馬エクスプレスは土曜日でも乗客が少なくて快適(しかし、予約できる座席はなぜか制限される)。あまりに乗客が少ないとサービスを縮小、廃止されかねないが、乗っていて快適なのは悪くない。JR以外にも阪急バスもあるが、こちらは便数が多いのが特徴。1日に18便もあって、JRの有馬エクスプレスは大阪駅発で1日5便。18便もあれば出発時間も小刻みで30分に1本ぐらいのペースでバスが来る。ただし、阪急バスの方は料金割引が無いので大人片道1,370円。

先程も書いたが、予約時に空いている全ての座席から自由に指定できるならば、有馬エクスプレスはもっと価値が上がるのだけれども、予約時には選べる座席が制限されているのが不満に感じる。




電車で行くのはアリ?


有馬温泉には駅もあるので、バスをオススメしても「電車で行けるんじゃね?」と何が何でも電車をオシてくる方もいらっしゃるハズ。

確かに、大阪からだと電車でもいいんじゃないかと思うところ。地図を見れば、大阪と兵庫は隣同士だし、距離も近そうだから、「バスよりも電車がいいんじゃない?」と思うわけだ。うん、うん。確かに近いからね。そりゃあ、そう思うのも無理はない。

運賃も、阪急梅田から有馬温泉駅まで片道1,080円だから、高速バスと較べて大差ない。

大阪市内からだと、三宮方面に向かって、阪神本線で元町駅まで行き、阪急電鉄神戸高速に乗り換えて新開地駅まで移動する。さらにそこから神戸電鉄有馬線に乗って有馬温泉駅まで行くことになる。これがまず1つ目のルート。

他のルートを探せば、大阪駅から神戸駅まで東海道本線(大阪や神戸ではJR神戸線と言われる)に乗り、神戸駅から少し歩いて新開地駅まで行って、そこから神戸電鉄有馬線に乗るという方法もある。これが鉄道での2つ目ルート。


三宮とか神戸市周辺の人には電車の方が早いのかもしれないが、大阪から電車で有馬温泉に行くとなると神戸から迂回して移動するので時間がかかる。つまり、寄り道してから有馬温泉に行くようなイメージ。大阪と兵庫・神戸というとお隣さんで近いんじゃないかと思うところだが、実際に移動してみると、近くて遠い間柄なのが大阪と兵庫。

大阪-京都間だと運賃はリーズナブルで親近感があるけれども、大阪-兵庫間となると電車の運賃が妙に高い。運賃の高さもあるが、何というか心理的に距離があるのよ。大阪と神戸の間には。

バスでも直通系のバスと神戸三ノ宮経由のバスがあって、後者だと30分ほど到着時間が遅くなる。大阪駅から一気に有馬まで行く(直通系のバス)となれば、途中で新大阪に寄る程度で、その後はバス停に停車せず一気に有馬まで行けるので時間は1時間ほど。

乗り換えなしで、バスに乗っているだけで1時間で到着できる。運賃も電車とバスではほとんど差は無い。となると、バスに乗って一気に現地まで運んでくれる方がいい。有馬まで直通というのがバスの良いところ。


家族5人で移動とか、13人の団体で移動となれば、マイカーとかマイクロバスで移動する方がいいが、1人や2人ならば高速バスの乗っていく方が時間も費用も少なくて済むのでオススメだ。