2020年9月7日

ChromecastやFire TV Stickは不要? Apple Lightning - Digital AVアダプタ レビュー


AppleのLightning - Digital AVアダプタは、ただのミラーリングアダプタではない。

iOS デバイス、iPhone や iPad の画面をテレビやディスプレイに表示しようと思えば、AirPlay機能を利用できるAppleTVを使わなきゃいけないところだが、 Lightning - Digital AVアダプタを使えば、アダプタとHDMIケーブルでiPhone や iPadの内容をテレビやディスプレイに表示できる。


Lightning - Digital AVアダプタ

筆者は、テレビに接続するためのアダプタとして使っているが、コレ、単に画面を映し出すだけじゃないのだ。

Lightning - Digital AVアダプタを接続して、HDMI ケーブルでテレビに繋ぐと、iPhone の画面がテレビに表示されるわけだけれども、接続しただけだと単に画面をテレビにミラーリングしてるだけに見える(実際そうなのだが)。

しかし、アプリケーションを立ち上げて動かしてみると、単にミラーリングしてるだけじゃなくて、AirPlayに近い使用感が得られる。ミラーリング用にカスタマイズされた表示になる、と表現すれば近いのかも。

アダプタとHDMIケーブルを使った有線接続だから、「Air」な状態じゃないが、ミラーリングした状態だと、Appleが用意している機能である AirPlay に限りなく近い状態になる。

例えば、アダプタでiPhoneをテレビと接続した後、YouTubeアプリを起動すると、AirPlayで接続した状態になる。ビデオを再生している間は、テレビ側で映像と音声が出力され、iPhone 側では一時停止や巻き戻し、早送りのボタンが表示されている状態になる。映像と音声はテレビの方に行き、iPhoneは言うなればリモコンのような状態になるわけだ。




オンラインミーティングでカメラと画面を分離できる

オンラインミーティングでiPhoneを使ってると、他の参加者に顔の正面をずっと見せることになり、なんだかちょっと間抜けな感じになりがち。他のオンラインミーティング参加者も、自分と同じように、ずっと正面を向いたまま会話に参加しているのが普通になっているかと。 

オンラインミーティングに参加してる人は、大体正面を向いていて、少し斜めを向いているとか、横を向いているという人はほとんどいない。

正面の顔を見せなきゃいけないっていうものじゃないし、ちょっと斜め、それこそ斜め45度とかで、自分にカメラを向けておけば、間抜けな感じもなくなるんじゃないか。

iPhoneの画面を見ると、インカメラに顔が映る。端末の表側にカメラのレンズとディスプレイが付いているため、iPhoneだけ(他のスマートフォンでも同じだが)でオンラインミーティングに参加すると、どうしても画面を正面で見とかないといけなくなる。画面とカメラが同じ位置にあるため、ずっと正面を向き続ける形になり、全員が前を向いている状態になる。

なぜ全員が正面を向いてるのか、もっと色々な角度の表情があってもいいんじゃないかと思うのだが、そうなっていないのが不満だ。

そこで、Lightning - Digital AVアダプタでテレビなりディスプレイにiPhoneを接続すれば、カメラの位置を好きに変更できる。つまり、iPhoneのディスプレイを見続ける必要がなくなり、カメラの角度を変えて、斜めの顔や横顔でオンラインミーティングに参加できるようになる。

例えば、Lightning - Digital AVアダプタを使って、ディスプレイないしテレビに接続すれば、他の人の顔はディスプレイやテレビに映ってるので、そちらに自分の顔が向く(カメラを見つめる必要がない)。一方、iPhoneのカメラはまた別の位置に設置して、自分の顔を横や斜めから映るようにする。

正面の顔は、何だが間の抜けた感じに映るし、スマートな感じじゃない。みんなが画面に向かって正面を向いているのも気持ち悪いじゃないか。もっと色々な角度を付ければ、それぞれの違いが出てくるし、相手からずっと見られている感じも希薄化できて、お互いに楽になるんじゃないか。正面を向いている人がズラッと画面に並んでいたら、妙にプレッシャーを感じるからね。

画面とカメラの位置を分離することができるのが、AppleのLightning - Digital AVアダプタが持つ利点の1つ。特にリモートミーティングの時は役に立つはずだ。

おまけに付け加えると、ビデオを撮影するとき、サブモニターが欲しいときにもAppleのLightning - Digital AVアダプタを使える。iPhoneのアウトカメラでビデオを撮影したいとなれば、映っているいる内容を確認したいところだが、画面が向こう側を向いているため、セルフィ撮影だとどう映っているかチェックできない。そこで、AppleのLightning - Digital AVアダプタをHDMIモニターなどに接続し、アングルを確認しながらビデオを撮影できる。

この汎用性の高さもApple Lightning - Digital AVアダプタの良いところ。使いみちが多ければ、それだけ「モトを取りやすい」というわけだ。




どのビデオアプリをミラーリングできるか

テレビでビデオ・オンデマンドサービスを使えると期待して、アダプタを購入する方もいるだろうから、よく使われるビデオサービスとの相性を書いておく。

ちなみに、動作を確認したのは、iOSのバージョンは13.7。Appleが作ったアダプタだから、相性には何ら問題なかった。

サードパーティ製だと、認識しなくなったりして、安物買いの銭失いになる可能性があるが、Apple製のLightning - Digital AVアダプタなら、その点は心配ない。

ビデオアプリと言うと、Amazon プライムビデオや YouTube、民放の地上波テレビをインターネットで見るためのTVerがある。さらに、NetflixやDMM動画などもあり、こういったビデオアプリで表示されるビデオを、テレビやディスプレイにミラーリングできるかどうか。

ちゃんとミラーリングできて、ビデオを視聴できるのかどうか。Apple Lightning - Digital AVアダプタ を購入するかどうかを検討している人には気になるところ。




AmazonPrimeビデオ

アダプタをテレビに接続して、Amazon プライムビデオを視聴できるかどうか。iPhoneを接続してみたところ、テレビの方で全画面でビデオが再生され、映像も音声も問題なく出力された。

著作権関連の制限が課されることはなく、ビデオを再生するに支障となる問題は起こらなかった。

さらに、iPhoneの画面をスリープ状態にして、画面を消したとしても、テレビの方のビデオはそのまま再生され続ける。そのため、ビデオの再生が始まったら、iPhoneの画面はスリープボタンを押して消してしまってもいい。

感覚としては、ChromecastFire TV StickでAmazonプライムビデオを見ている状態に近い。



YouTube

YouTubeでビデオを再生すると、「AirPlayに接続しました」とiPhoneの画面に表示される。

iPhone側では専用画面にカスタマイズされていて、ただのミラーリングではなく、スマートフォンの画面をテレビに映しているだけじゃなく、YouTube向けにAirPlayに対応した画面が表示される。

Amazon Primeビデオと同じように、YouTubeも快適に利用できる。



TVer

地上波テレビのドラマなどを見れるTVer アプリ。このアプリもAppleのLightning - Digital AVアダプタでミラーリングできるかどうか試してみたところ、テレビの画面にTVerの番組を表示することはできた。つまり、ビデオの再生は可能だった。

しかし、YouTube や Amazon プライムビデオと違って、専用の画面にカスタマイズされることなく、iPhoneの画面が単純にテレビに映し出されているだけになる。

AssistiveTouchのボタンもテレビに表示されていて、純粋にミラーリングしているだけの状態。

さらにiPhoneの画面をスリープさせると、テレビの方のビデオも止まってしまう。だから、TVerで番組を見ている間は、ずっとスマートフォンの画面を点灯させ続けなきゃいけない。

スマートフォンでビデオが再生されて、テレビの方でも同じビデオが再生されてしまい、両方の画面で表示され続けるので、テレビの方を見るならば、スマートフォンの画面を点灯させるは無駄で、バッテリーの無駄遣いになってしまう。

AppleのLightning - Digital AVアダプタを経由してTVerのビデオを視聴すると、iPhoneの画面をそのまま映し出すだけで、スリープもできない。この点が欠点と言える。

ただ、テレビの画面でTVerの番組を見れるのだから、この程度のデメリットなら受け入れざるを得ないか。ChromecastやFire TV Stickを使わずにTVerをミラーリングできるなら、文句は言えない。




nasne mobile

テレビ番組を録画できるSONYのnasne。iPhoneやiPad にnasne mobileアプリをインストールすると、それらのデバイスから録画した番組を見れる。

ならば、Lightning - Digital AVアダプタを接続し、nasneに録画した番組をテレビなりディスプレイにミラーリングできるかどうか。

結論から言うと、Appleのアダプターを経由して、nasneに録画した番組をテレビやディスプレイに全画面で再生できない。残念だが。

アダプタを接続して再生しようとすると、著作権法上の制限がある旨の表示が出て、ビデオを再生することはできなかった。一方で、予約状態の管理、番組の録画予約はもちろん可能。

残念だけれども、nasneに録画した番組をLightning - Digital AVアダプタ経由で再生することはできない。




Amazon music

音楽ストリーミングの場合は、音だけテレビやディスプレイ側から出る。画面はiPhoneのものをそのままミラーリングする。

音楽アプリをミラーリングすると、再生される音楽の音だけがテレビやディスプレイから出てくる。一方、映像の方は、スマートフォンの画面をそのままミラーリングするだけの状態になる。

テレビに立派なスピーカーが付いているなら、アップルのアダプタを接続して、Amazon Musicの音楽を再生するのもいい。

ちなみに、音量調整はテレビやディスプレイ側で行い、iPhone側ではできない。




Keynote

プレゼン用に使うKeynote。iPhoneでKeynoteを起動し、アダプタを接続した後、スライドを再生すると、全画面で表示される。

プレゼン用のソフトとして使われるKeynoteだが、iPhoneをテレビや大型ディスプレイに接続して、スライドを再生させると、画面に全画面でプレゼンのスライドを表示できるため、他の人に見せる状況で使うには良い機能だ。




ChromecastやFire TV Stickの代わりになるか。

スマートフォンからミラーリングできるなら、「じゃあ、ChromecastやFire TV Stickは要らないんじゃないか」と。

アダプタとHDMI ケーブルがあれば、AmazonプライムビデオもYouTubeもテレビで見ることができるわけだから、Chromecast や Fire TV Stick がなくてもいいんじゃないかと思ってしまうところ。

確かに、ビデオを視聴するだけなら、このアダプターだけでも足りる。

Lightning - Digital AVアダプタとHDMIケーブルを持ち出して、外出先のテレビに接続すれば、ビデオを視聴できるし、 Chromecast や Fire TV Stick を買う必要がなくて、アダプタの購入代金で済むわけだから、費用面でのメリットは確かにある。

しかし、Chromecast や Fire TV Stick は、単独で動くデバイスなのが特徴。それぞれが独立したコンピューターとして作動するので、その点でアダプターとは違う。

Chromecast や Fire TV Stick が作動している間も、スマートフォンやタブレットは別で使える。 ChromecastなりFire TV Stick でビデオを再生しているときに、他のアプリを立ち上げてもビデオは止まらない。ビデオを再生しながら、iPhone 側でメールを読めるし、天気予報を見ることもできる。さらに、他の操作を iPhone ですることもできる。

ビデオの再生は Chromecast や Fire TV Stickが単独で担っているから、iPhone では他の操作をしても構わない。

一方で、Lightning - Digital AVアダプタを使った場合は、あくまで iPhone なり iPad のハードウェアを使うため、アダプタが単独で作動するわけではなく、iPhone や iPad の操作に連動してアダプターが動いている。

だから、アダプタ経由で Amazon プライムビデオを見ている時に、iPhone の方でメールをチェックしたり天気予報を見たりすると、ビデオが中断されてしまう。

あまりに上手くLightning - Digital AVアダプタがミラーリングするものだから、アダプタで接続している間、スマートフォンでメールを見たり、天気予報をチェックしたりできそうだが、それをすると画面が切り替わる。

ビデオを再生しながら、他のアプリも使えるんじゃないか。そう思ってしまうほど出来が良いミラーリングなので、別の操作もしたくなる。しかし、画面を切り替えると、テレビやディスプレイに映し出されている内容も切り替わるので、ビデオを視聴している間は、マルチタスクでデバイスを使えない。

Chromecast や Fire TV Stickだと、ビデオ再生中であっても、iPhoneで別の操作が可能なので、この点ではアダプタは劣っていると言える。単独では動かないので、仕方のないことだが。




HDMIケーブルは高品質なものを使うべき。

安物の HDMI ケーブルを使って iPhone とこのアダプタを接続すると、画面に小さな横線がたくさん入るノイズが発生した。音声は問題なかったが、映像がノイズで少し乱れていた。

アダプタそのものに何か不具合があるのかと思ったが、別の HDMI ケーブルに交換して、再度接続してみたところ、映像も音声も問題なく転送できた。

HDMI ケーブルは安物ほどケーブルが細い傾向があって、ノイズが入った時も、細い HDMI ケーブルを使っていた。そのため、なるべく品質が高い、太めの HDMI ケーブルで接続するのがお勧め。





アダプタの価格は5,800円。これは高いかどうか。

値段だが、Lightning - Digital AVアダプタは5,800円もする。この価格を高いという人もいるけれど、iPhone や iPad をテレビやディスプレイにつなぐだけのアダプターと考えれば、確かに5,800円という値段は高く感じる。

しかし、単にミラーリングするだけの機能を持ったアダプタではなくて、ビデオアプリを再生した時の使用感は、Chromecast FireTV Stick とほぼ同じぐらい快適だ。

それらのデバイスを買わずに済んだと考えれば、5,800円という値段は高いというよりもむしろ安いぐらい。Chromecast と Fire TV Stick 両方買えば、10,000円ぐらいにはなる。その1/2程度の価格でアダプターを買えたということになる。

さらに Keynoteアプリを使うことで仕事でも使えるし、オンラインミーティングの時に画面とカメラを分離することができ、正面の顔を晒すこともない。

このアダプタの汎用性の高さを考えれば、5,800円という価格はやはり高いとは言えないし、むしろリーズナブルではないか。

使う範囲を広げれば、それだけ利用価値も高まるわけだから、購入する前は5,800円という価格が高いと感じても、使っていくうちに実は安い買い物だったと感じるはず。

単純に、見た目だとか、機能に着目して、それらと値段を比較するだけで、モノの価値を判断できるものもあるけれども、このアダプターは実際に使うことで5,800円を超える価値があると感じられる。




アダプタを充電しなくても使える

HDMIの差込口の隣にLightningケーブルを差し込むところがあるが、これは充電用で、ミラーリングしながら充電できるようになっている。

充電しないとアダプタを使えないのかと思えるが、実際は充電しない状態でもミラーリングはできる。

アダプタ本体に電源を用意するためにライトニングケーブルを接続するわけではなく、ミラーリング機能を使ってると、iPad や iPhone のバッテリーの減りが早くなるので、ミラーリングしながら充電もできるように HDMI ケーブルの差込口の隣にLightningケーブルの差し込み口を設けているというわけ。

また、アダプタを接続すると、1つしかない充電口が塞がってしまうので、HDMIケーブルの差込口の隣にLightningケーブルを差し込めるようにしているとも考えられる。




2020年3月31日

共同住宅(マンションなど)で宅配荷物を置き配指定するときの注意点



置き配は便利だけれども、マンションに住む人には不便。


通販で何か品物を注文して、届けてもらう時、直接に受け取ることなく、玄関の前に置いてもらう、いわゆる「置き配」を指定できるサービスがあります。

Amazonでも、置き配が標準になり、手渡しで受け取るには個別に指定するよう変わりました。

手渡しだと、在宅していないと荷物を受け取れませんし、配達時に対応しなければ、後日再配達になり、再配達をしてもらうために手続きの手間がかかるし、配達する業者側も負担になります。

だから、玄関前に置いておいてもらう、という配達方式があるわけです。

再配達の依頼をする必要がないし、配達業者も、また持って行く必要がないので、お互いに利点があります。

ただ、置き配をするには、「玄関前まで配達する人が行く」という重要な条件があります。

一軒家だったら、何の問題もなく玄関前に荷物を置いて、配達を完了できます。置き配するにしても、一軒家だったら何か特別に注意すべきことはありません。

問題となるのは、共同住宅、マンションに置き配の荷物を届ける時。

その問題というのは、近頃のマンションは、エントランスのところにセキュリティがかかっていて、部屋番号を入力して、インターホンを鳴らし、住人の人にエントランスのゲートを開けてもらわないと、玄関前まで行けないようになっています。

置き配で荷物を受け取りたい、玄関先に荷物を置きたい、そう考えていても、注文者が在宅していないと、置き配できないのです。

不在だから置き配にしてほしいという人もいるわけで、自宅に不在だったとすると、玄関前に荷物を置けるのか。

不在だと、セキュリティエントランスで部屋番号を入力してインターホンを鳴らしても、応答してもらえませんから、エントランスから中に入れない。

エントランスから中に入れないということは、玄関先にも行けないのですから、荷物を玄関先に置くこともできなくなる。

だから、共同住宅、マンションに住む人が置き配を指定する時は、在宅していなければいけないことになります。



置き配で指定したのに、再配達になってしまう。


不在の状態で荷物を受け取るには、宅配ボックスに荷物を入れてもらうか、コンビニで受け取りにするか、PUDOステーションのような駅前に設置しているロッカーに荷物を入れてもらって、後ほどを取り出すか。

マンションだと、不在になっている状態で、置き配することはできないのです。

お客さんの側は、特に考えもせずに、置き配を指定するのでしょうけれども、配達する人がエントランスの中に入れなければ、置き配できませんから、そこは気をつけておく必要があります。

エントランスにセキュリティがかかっていない共同住宅、公営の住宅ではそういうところが多いですが、玄関前までセキュリティ無しで行けるマンションだったら、置き配も可能です。

エントランスで部屋番号を入力してもらわないと玄関先まで行けない。そういうマンションで置き配を指定する時は、このような事情を考えた上で指定しないと、せっかく置き配指定しても再配達になってしまいます。

以前、とあるマンションの入り口で困っている配達の人がいて、「置き配を指定されているのですが、不在で中に入れないのです」と。

確かに、住人が不在だと置き配できないなと思い、エントランスのドアを開けて入れてあげたのですが、これはもうやむを得ないな、と。

共同住宅に住んでいる人で、置き配を指定する場合は、在宅していないといけませんので注意が必要です。

宅配ボックスの数には限りがありますし、長期間、荷物を入れたままにする住人もいて、うまく運用できていないマンションもあります。

置き配を指定するからには、不在時に荷物を玄関先に置いてもらいたいものですし、在宅で置き配してもらってもさほど利点はありません。

マンションに住んでいて、エントランスにセキュリティがある方は、置き配指定するときに上記のような事情があると知っておく必要があります。

2020年3月5日

ルスツリゾートの新大浴場 ことぶきの湯に入ってきた。


ルスツリゾートのノースウィングホテルにやっと大浴場ができた。


2019年の7月に新しくできたノースウイングの中にある大浴場、ことぶきの湯。

夏の時期にルスツに行くことはないのだが、冬には行く機会があり、2019-2020シーズンも2月後半に行ってきた。

北海道に行くならば、やはり冬。そういうイメージが私の中に定着している。

新しく造られたされた大浴場だから、綺麗だろうし、くつろげるだろうと期待していた。結論から言うと、期待通りの出来栄えだった。

待望の大浴場で、以前は、サウスウィングやウェスティンの大浴場まで歩いて行くか、ウェスティンだとモノレールに乗っていくか、寒い中歩くか。

なかなか面倒な状況だった。

ノースウイングに宿泊すると、客室内にも浴室はあって、バスタブやシャワーもあるのだが、大浴場があるとなると、わざわざ部屋の中のお風呂に入る人も少ないだろう。

お風呂は、狭いよりは広いほうがいい。大浴場があるなら、もう行くしかない。

2019年7月よりも前、まだことぶきの湯が無いときは、ノースウィングに宿泊してる人は、サウスウイングの大浴場に行くか、ウェスティンの大浴場に行くか、このどちらかだった。

サウスウィングの大浴場だったら、リゾートホテルの中を歩いて行くことができが、ノースウィングからだと、なかなか遠い。

客室から歩いて、だいたい3分から5分ぐらいはかかる距離で、お風呂に入るときはここがネックだった。

宿泊者だと、サウスウィングの大浴場に限らず、ウエスティンの浴場にも入れて、そこは宿泊者の選択次第。

サウスウィングに宿泊してるからといって、サウスウイングの大浴場しか利用できないというわけではないし、ウェスティンに宿泊してるからといって、ウェスティンの大浴場しか入れない、というわけでもない。

これからは、ノースウィングの新しい大浴場を含めて、三つのお風呂ができたわけで、この三つの中から好きなものを選んで何度でも入れる。といっても、何度も入るほどの時間はないだろうが。

ことぶきの湯、実際に入ってみたが、結論から言うと、満足。というか大満足。

2泊3日で宿泊している期間中、入った大浴場は、ことぶきの湯だけ。他の2つのお風呂には行かず、ずっとことぶきの湯に通い続けた。

他の2つの大浴場には行かなかったのは、それぐらい魅力的というか、いいところがあったから。



6階に宿泊していたら、部屋を出てまっすぐ歩くだけで到着。


ノースウィングの6階に、ことぶきの湯があり、私が宿泊していたのはまさにその6階だった。エレベーターで移動することなく、エスカレーターも使うことなく、客室から出て廊下を歩いて行くだけで、ことぶきの湯まで行ける。

6階に宿泊できたら、ラッキーなんじゃないかと。エレベーターやエスカレーターを使って、移動するというのはなかなか心理的抵抗感があって、部屋から出てスタスタ、スタスタと歩いていくだけで、大浴場に行けるのだから、これは随分とラク。

ことぶきの湯の入り口周辺は、木をたくさん使った温かい感じの雰囲気で、スパのような広々とした休憩スペースがある。

さすがにフリードリンクや漫画とか新聞とか、そういうものは置いていないが、その分、落ち着く雰囲気が出来上がってるのではないかと。

浴場の入り口にはロックがかかっていて、ノースウィングに宿泊している人に渡されている部屋のカードキーをかざすと、入り口の自動ドアが開くようになっている。

カードキーが必要という前提にはなっているが、人の出入りが多い時間帯だと、他の人が出たり入ったりするタイミングで、一緒に中に入ってしまうと、カードキーなしでも入れてしまう、という気になる点もある。

もちろん、1人ずつカードキーをかざして入ってもいいのだが、時間がかかりすぎるし、非効率だから、コバンザメ歩法で入ってしまうのは仕方ない。

利用者が多い時間帯だとそういうことが起こるが、入浴者が少ない時間帯は、ちゃんとカードキーを持って行かないと中に入れない。まぁ、部屋を出る人は確実に持っているはずだが。



タオルを持たず、手ぶらで行ける大浴場。


中に入ると 鍵付きの下駄箱があるので、そこに靴なりスリッパを入れる。

下駄箱は、ざっと見た感じ、120ぐらいの数があるので、下駄箱の数が足りなくなるということはおそらくないはず。

同時に120人が大浴場に押し寄せるなんてことは、まあ考えにくい。そんなに入れるほど広い浴場ではなくて、同時に50人ぐらいまでが快適に利用できる人数じゃないかと思う。

大浴場が開放される時間は、朝の6時から6時まで。そこから一旦閉まって、14時から深夜1時まで入れる。ちなみに、おすすめは朝風呂。露天風呂から見える朝焼けが爽快だ。

下駄箱は鍵付きで、中に入っていくと、服を入れるところも鍵付きのロッカーになっている。

鍵付きというのがポイントで、ウェスティンの大浴場は、脱衣場に鍵付きロッカーがなくて、カゴの中に服を入れておくスタイル。銭湯でもロッカーが当たり前なのに、カゴというのは風情があっていいが、盗難の心配が常にある。

そのため、ウェスティンの脱衣場には、貴重品ボックスが設置されており、そこに携帯電話や財布などを入れておく。ちょっと不便だが、慣れれば気にならない。

その点、ことぶきの湯は、下駄箱にも脱衣所のロッカーにも鍵がついており、貴重品の管理に関してはやや楽になっている。お風呂に貴重品を持っていく人はそう多くないだろうが、財布やスマートフォンは貴重品に入るだろう。

他には、部屋からハンドタオルやバスタオル持っていく必要がない。

温泉街のホテルのように、ハンドタオルとバスタオルは脱衣場に置かれていて、好きに使えるようになっている。「1人1枚まで」というお願いが書かれているので、それぞれ1枚だけ使うようにしよう。

サウスウイングの大浴場だと、宿泊している客室からタオルやバスタオルを持っていかないといけないのだが、ことぶきの湯は手ぶらで行ってもお風呂に入れる。

ちなみに、ウェスティンの方は、バスタオルだけ用意されていて、体を洗うタオルは部屋から持っていく方式だった。今シーズンはこちらの大浴場に行かなかったから、もしかしたら変わっているかもしれない。



窓ガラスが大きく、開放的な雰囲気。


服を脱いで浴場に入ると、すぐ大きな窓が見えて、外の景色がドーンと見える。

南側を向いているので、ウエスティンの建物が見える。ちなみに、ゲレンデは浴場の反対側、北側だからゲレンデは見えない。

ちなみに、ウエスティンの方の大浴場だと、方角が北向きなのでゲレンデが見える。

窓が大きく、開放感がある。しかも、入ってすぐに外の景色が見える。ここが良いところ。外の景色が見えると、浴場が広く感じて、気分が落ち着く。

夜に入浴しても、外は真っ暗で、それほど見るものはない。しかし、朝の6時頃に入ると、幻想的な景色が広がって、気持ち良い。早起きして、朝一に入りに行くのがおすすめ。

ホテルの案内では、朝の6時から入浴できるのだが、もっと早い段階から入っている人がいるような感じだった。

もしかして5時とか5時30分ぐらいから開いているのでは?

朝6時からのはずだが、6時ぴったり頃に行くと、もうすでにお風呂から出てくるおじさんもいた。だから、もしかして6時よりも、もうちょっと前から開いてるんじゃないかなと。

朝入るなら、6時からお風呂に入って、その後レストランで朝食を食べるといい。レストランは朝の6時30分もしくは7時から開店するから、6時から少しお風呂に入ると、丁度いい時間になる。

午後からは、14時から浴場が開放されるので、午前中だけゲレンデで滑って、14時からお風呂に入って体を温めるのもいい。

夕方16時からナイターが始まるので、その前にお風呂に入って体を温めて、ナイターに行くのもいい方法。

おすすめは、やはり朝の6時に入って、露天風呂で外の景色を見ること。外気温が最も下がる時間に、温かいお風呂に入る。なかなかできない贅沢だ。



ごちゃごちゃといろいろなものがなく、シンプルな浴場になってるのがいいところ。


ことぶきの湯の中は、入り口を入ってすぐ左手に、かけ湯がある。

内湯の方は、39.5°の少しぬるめのお湯があり、その隣に41.5度の熱めの浴槽がある。ざっと20人ぐらいは同時に入れるぐらいの広さで、私が入浴したときはゆとりがあった。

ぬるい方のお湯、39.5°の方には、洞窟タイプの部屋(洞窟風呂という名称だったはず)があって、薄暗くなってるところで落ち着いて入れるようにもなっている。

この洞窟型のお湯だが、あってもなくてもいいんじゃないかと。なぜ作ったのかはちょっと謎だ。静かで暗くなっていて、座るところがあり、足元に照明があるのだが、目をつぶって瞑想するように入浴するといいのでは。

お湯の温度は高くないし、長湯するには丁度いい。

他には、ドライサウナがあり、私が入った時は温度は95°だった。サウナの中にはテレビが組み込まれており、テレビを見ながらサウナで汗を流すことができる。

ちなみにロウリュウなどのサービスはない。ごく一般的なドライサウナ。

サウナの外には、水風呂があり、小さいサイズだが、水の温度は15°。大人の男の人が3人も入ればいっぱいになるぐらいかと。それぐらい小さい水風呂。

外に出ると、露天風呂もあり、外気温が-10°、そしてお湯の温度が40°程度。その温度差が気持ちよく感じられた。

浴室と露天風呂を出入りするところはドアが2枚あり、接続部分の部屋からすでにお湯が張られていて、寒さを感じにくいよう工夫されている。

写真があれば分かりやすいのだが、お風呂の中にスマホを持ち込むわけにもいかないので、実際に入浴して体験していただければと思う。

露天風呂の中に、座るところ(コンクリートで造られたようなもの)があり、そこに座って、外の景色を見ながらくつろげるようになっている。

夜は暗いだけで見るものはあまりないが、朝は気持ちがいい景色が広がっているので、何度も書くが、ぜひ朝風呂に入ってもらいたい。朝食前に入浴するのがおすすめ。

露天風呂の奥には、3つのジェットバスがあり、足裏にジェット水流が当たるようになっている。背中や腰にはジェットはなく、足裏だけ。

寝転んで入れるジェットバスで足裏を刺激すると、自ずと長湯になってしまう。足裏だけでも十分に気持ち良く、露天風呂に入ったら、こちらも試してほしい。

外気温が低いためか、お湯の温度が熱すぎないので、5分なり10分なり、長い時間入るのも負担ではなかった。

洗い場であるカランの数は、私が数えたところ、33台あった。よほど混雑していないかぎり、不足するということはなさそう。

洗い場の入り口付近のカランが混みやすいので、奥の方のカランに行けば空いていて使いやすい。

前の方が近くて、わざわざ奥まで行かない人の方が多いので、奥の方はガラガラで、手前の方のカランは全部使われてる、なんてこともあった。



サウスウィング、ウェスティン、ノースウィング、3つの大浴場を比較。


ルスツリゾートには3つの大浴場があり、それぞれ特徴が違い、良いところ、気になるところもある。

まず、サウスウイングの大浴場から。


1.シャワーの水量が少なく、洗うときに物足りない。


ここは最初に書かなければいけないところ。

シャワーの水量が多いほど、体や頭を洗いやすいが、ここのシャワーは弱々しい感じでしかお湯が出てこない。なので、なかなか洗う時に気持ちよく洗いにくい。

シャワーの勢いが弱いというのは浴場としては短所で、勢いよくジャーっと出てくれた方が体を洗いやすい。


2.窓がないので、息苦しさを感じる。外の景色は見えない。


サウスウィングの大浴場は、外が見える窓がなく、密室のような形になっていて、開放感は感じられない。

浴室内の換気はしているはずだが、いかんせん外が見えるような窓がなく、どうしても閉じられてるというか、息苦しさのようなものを感じてしまう。


3.リゾートホテル内にあるので、外に出る必要がない。


この点は良いところ。

ウェスティンの大浴場に行こうと思えば、ホテルの外に出て、モノレールに乗っていくか、歩いて行くしかしない。

その点、サウスウイングの大浴場は、リゾートホテルの中にあるため、ホテルの中を移動して行くことができる。厚着して出かける必要はないのだ。

ルスツの本館やトラベルロッジに宿泊している人は、こちらのサウスウィングの大浴場の方が距離が近く、そういう方には便利な場所。


4.靴置き場、脱衣所にロッカーはある。


靴を脱ぐ場所や脱衣所にもロッカー鍵付きのロッカーがあるものの、そのままスリッパを脱いで放置してもいいスタイルでもあるので、誰かが自分のスリッパを履いていっちゃうなんてことも起こる。

備え付けのスリッパをわざわざ鍵付きの下足箱に入れるのも面倒なのは分かる。靴やスリッパを置いておく棚はあるので、そこに入れておけば防げるのだが。

靴を脱ぐところに放置すると、誰かがスリッパを履いていっちゃうかもしれないが、鍵が無くとも棚に入れておけばわざわざ取り出して履かないはず。

客室に備え付けのスリッパだから、誰か他の人が履いていったとしても、何か損害があるわけじゃないが、他の人が履いていくと、今度は自分が他の人のスリッパを履かなきゃいけなくなって、連鎖的におかしなことになる。

脱衣所には、鍵付きのロッカーもあるが、カゴも置かれている。脱いだ服を鍵に入れてお風呂に入るのもいいし、銭湯のようにロッカーに入れても良い。

貴重品は大浴場に持ってこないのが鉄則。財布やケータイなどは部屋に置いておいて、身軽な状態でお風呂に入るようにしたい。

サウスウイングの方は団体客のお客さんが宿泊することが多いようで、修学旅行の学生が宿泊する場合、サウスウィングに集められているように思う。

宿泊データを見たわけではないが、学生がいる場所はいつもサウスウィングなので、おそらくそこに宿泊部屋があるのだろうと。

修学旅行が多くなる時期、1月や2月は、大浴場に学生の方が入ってくることがあり、一般客にはチェックイン時に、どの日のどの時間に修学旅行の学生が大浴場に入ってくるかを知らせてもらえる。

2020年の2月は、コロナウイルスの影響なのか、修学旅行の学生は少なかったような感じ。


5.入室時にカードキーは必要ない。


ウェスティンとノースウィングの大浴場は、カードキーがなければ入れないが、サウスウィングの大浴場は、ロックがかかっていないので、誰でも入ろうと思えば入れる。

一応、宿泊者専用ということにはなってるが、宿泊者以外の人も入っている可能性はある。



次に、ウェスティンの大浴場。

1.朝の5時から開いている。


ここの大浴場は、開放時間が一番早くて、朝の5時から開放されている。

朝の5時なんて、冬の時期だと外はまだ真っ暗だが。

朝の5時から風呂に入るなんて、そんな人いるのか、と思うかもしれないが、意外と朝早くからお風呂に入る人はいるのだ。

普段は朝にお風呂なんて入らないタチだが、こういうところに来ると、朝の6時から大浴場に行ったりする。

ノースウィングのことぶきの湯でも、6時に行ったら、すでに20人ぐらいの人が入っていたので、朝からお風呂に入る人というのは思いのほかいる。


2.鍵付きのロッカーがない。


脱衣所には鍵付きのロッカーがない。カゴの中に、脱いだ服や着替えの服を入れておくようになっている。

なので、貴重品をウェスティンの大浴場には持って行かない方が良いかと。

ただ、貴重品ボックスが設置されているため、そこに財布や携帯電話を入れておける。

ボックス番号と暗証番号を使ってロックするタイプの貴重品ボックスで、1箇所あたりのスペースが小さいので、鍵や財布、携帯電話ぐらいしか入らない。


3.入室用のカードキーを借りる。


ノースウィングのことぶきの湯と同じように、入室の際にカードキーが必要。

ウェスティンの宿泊者は、自分の部屋のカードキーをかざせば入れる。他のホテル、サウスウイングやノースウイングに宿泊している方は、ウェスティンのフロントで、大浴場のカードを借りると入室できる。


4.シャワーの勢いはちょうどいい感じ。


サウスウィングの大浴場のシャワーは、水流が弱くて、物足りないが、こちらのウェスティンのシャワーは、体や頭を洗うにはちょうどいいくらいの水量。

やはりシャワーの水量は大事なのだ。


5.バスタオルは用意されている。


体を拭くバスタオルは、脱衣所に用意されているため、部屋から持って行く必要はない。

ただし、体を洗う時に使う小さいハンドタオルは用意されていないので、これだけは持っていく必要がある。

バスタオルを置いているのだから、ハンドタオルも一緒に置置けばいいのではないかとは思うのだが、私が以前行ったときは、バスタオルだけ置いていたので、客室からハンドタオルを持っていった。

ちなみに、サウスウィングの大浴場は、ハンドタオルやバスタオルは脱衣所に置いていない。両方とも部屋から持っていく必要があると書き加えておく。



最後は、ノースウィング ことぶきの湯。

1.宿泊者が遠くに移動する必要がなくなった。


ノースウィングの6階から直結で行ける。ここは最大の利点であり、良いところ。

6階に宿泊できた人はラッキーだ。1621とか、1644など、16から始まる番号は6階の部屋になる。上り下りがなく、廊下を歩いていくだけで到着する。

お風呂に入るために、遠くまで歩いて行く必要がなくなった、というのが嬉しい。

2020年の2月時点で、まだ完成して半年ぐらい。新しくて気持ちいい浴場でリラックスできるので、滞在中はずっとことぶきの湯だけ入り続けていた。


2.何も持たずに大浴場へ。


他の浴場だと、タオルやバスタオルを持っていく必要があるが、こちらでは両方とも脱衣所に用意されているから、手ぶらでOK。ちょっとお風呂入りにいこうかな、という感じで気軽に行ける。

持っていくとすれば、着替えぐらい。


3.シャワーの勢いが強くて体を洗いやすい。


何度も書いているが、ここは大事なポイント。新しい施設だし、シャワーのお湯がしっかり出てくるのは当たり前なのだけれども。


4.露天風呂が広く、景色が良い。


ウェスティンの方にも露天風呂があるが、あちらはちょっと小さめ。10人も入ると混雑している感が出てくる。

一方、ことぶきの湯の露天風呂は、20人程度なら入れるくらい広い。

特に、朝の露天風呂から見える景色はおすすめ。これも何度も書いていてシツコイが。




3つの大浴場に少しづつ違いがあるが、やはり後から出来上がったことぶきの湯が良いように感じる。

それぞれ入ってみるのもいいし、どこか1箇所だけ集中して入るのもいい。

ことぶきの湯で入る朝の露天風呂。ルスツリゾートに宿泊したら、これはぜひ体験して欲しい。