2017年7月15日

Amazon Dashで注文してみたので、レビューしよう。


ボタンを押すだけで注文できると話題になったAmazon Dash。先日、実際にDashボタンを購入し、商品も注文してみたので紹介しよう。


まず、内容物は、


  1. Dashボタン本体(フックなどに引っ掛けるための黒い枠が付いている)。
  2. 説明書と取り扱い注意書(各1冊)。


以上2点。

品物は小さい箱に入っていて、発送は日本郵便でポストに投函されていた。

中身はDashボタンと簡単な説明書だけ。





取り出すと見えるが、ボタンに取り付けられている黒い枠は外せるようになっている。また、本体裏側には粘着剤(本体裏側、水色のフィルムが付いている部分)が付いている(なかなか強力なもの)ので、壁に貼り付けることも可能。

本体の中には1.5Vの単4バッテリーが内蔵されており、充電はできないので、電池が切れたら買い替えになる。外観から判断するに、本体が長細いので、中には単4電池が1本入っているものと思われる。インジケーターランプを点灯させるだけで、消費する電気は僅かだろうから、それなりに長持ちはするはず。

ちなみに、マイナスドライバーでDashボタンをこじ開けて中身を見てやろうとしたが、開かなかったので断念した。ピッタリと密閉されていて、特殊工具がなければ開けるのは困難だ。


ワイヤレスはシングルバンドのWi-Fiで2.4GHz対応(802.11b/g/n、BLE4.1)。技適マークも付いており、番号は201-160049。

余談だが、開封直後にDashボタン本体の匂いを嗅ぐと、新品のMacBookと同じ匂いがする。あの匂いと言えば、分かる人は分かると思う。好きな人もいるんじゃないだろうか。



Wi-Fiに接続するが、パスワードを入力する必要は無し。


Dashボタンが届いたら、まずスマートフォンのAmazonショッピングアプリを立ち上げ、アプリのメニューから、「アカウントサービス」を選ぶ。そして、画面を下にスクロールすると、「Dash 端末」というメニューがあるので、「新しい端末をセットアップ」を選択する。

スマートフォンから設定する。

すると、Dashボタンを6秒ほど長押しするように指示があり、長押しの後、ボタンが設定モードに切り替わる。切り替わったら、Wi-Fi回線を選ぶ画面になるが、スマートフォンのWi-Fi接続情報を自動的に取得する設計になっているようで、Wi-Fi用のパスワードを入力する必要はなかった。

ボタンを長押し。
スマートフォンで接続しているアクセスポイントが表示される。



注文する商品は設定時に”ある程度まで”選べる。


Wi-Fiに接続した後は、どの商品をDashボタンに紐つけるのかを選択する画面に切り替わる。

1つのボタンが1つの商品に紐付けされるDashボタンだが、あらかじめ1つの商品と紐付けされているのかと思っていたが、実際は初期設定時に紐付ける商品を選べる。

私が購入したのはサントリーの天然水ボタンだが、14種類の商品(2017年7月13日時点)から選べるようになっている。必ずしも2Lペットボトルを選ぶ必要はなく、500mlのもの、さらにスパークリングウォーターやヨーグリーナなど、サントリーの水系商品から選択可能。

好きなものを1つ選ぶ。
天然水関連ならばOK。


また、初期設定の後、Dashボタンの端末管理から紐付け商品を変更できるので、間違って決定しても大丈夫。

ただし、サントリーの天然水とは全く関係ない商品とは紐付けできない。メーカーと商品カテゴリーで制約されている。



1-Click設定を有効にする必要がある。


Dashボタンを使用するには、1-Click設定を有効化する必要がある。私は、普段は1-Click設定をオフにしていたため、初期設定で時間がかかったので注意してほしい。

PCなどから、あらかじめ1-Click機能をオンにしておけば、設定作業を早く済ませられる。




注文した後に少し時間差がある。


注文のために実際にボタンを押してみたところ、ボタンを押したのは15:30だったが、Amazonから注文の確認メールが届いたのが16:00だ。

ボタンを押すと、白いランプが点滅し、注文が通ると緑のランプが点灯する。この点はビデオを参照してほしい。

PCやスマートフォンで注文すると、注文が終わり次第、すぐに確認メールが送られてくるが、Dashボタン経由の注文だとメールが30分ほど遅れるようだ。なお、アプリの通知機能で、注文を完了したとのメッセージが注文後、即時に表示される。

他のデバイスと違って、Dashボタンだと誤注文が発生する可能性があり、不注意で押してしまった、物がボタンに当たって注文された、子供が興味本位で押したなど、購入する意思がないボタンプッシュが発生する場合がある。それを想定して、あえてすぐには注文を確定させず、少し時間差を作って、ユーザー側に注文を取り消す余裕を与えているとも思われる。

ボタンを押した直後はキャンセルされやすい傾向があり(誤注文のため)、すぐに注文を通してピッキングや発送作業に着手してしまうとキャンセルされたときに無駄な手間が生じる。そのため、あえて30分ほどの時間差を作っているのではないかと。