2017年7月17日
ベルマークよりも募金の方がいい。
小学校の頃、ベルマークを持ってきてくださいと茶封筒を渡されたのを覚えている。
マヨネーズの袋などにベルのマークが付いたものがあって、それをハサミで切り取って持っていくのだが、何かもらえるわけでもなく、完全な慈善活動だった。
「こんなもん、持っていっても何も貰われへんのに、何で持っていかなあかんねん」と思っていた人は私だけじゃないはず。
しかも、マークを集めた後、ナンダカンダと処理作業をしないといけないようで、その人的コストを考えると、学校単位では赤字なんじゃないか。保護者などがボランティアでこういう作業をさせられるのだろうけれども、もう罰ゲームだ。
何か欲しい設備があるならば、生徒1人、年間100円でも集めればそれなりの金額になる。仮に生徒が500人いれば、年間で50,000円なので、それを貯めて、何らかの設備なりを買えばいい。
ベルマークを集めなくていいし、集めた後の処理作業も不要で、1年に1回だけ100円を支払うだけで済む。
http://www.bellmark.or.jp/
ベルマーク教育助成財団
2016年、年間ベスト1位の小学校では、約70万点を集めたようで、1点を1円だとすると、1年で70万円。この数字だけを見ると、「おぉ〜! 凄いな」と思うだろうが、70万点分のマークを処理する事務コストは表示されていない。生徒の保護者による無賃労働で成り立っているとしたら、これは厄介だ。
マークを切り取って、集計せず、箱に詰めて送りつけるだけで済むならば良いが、学校で集計作業までやるとなると、この事務コストは学校側で負担しなければいけない。
時間給900円だとして、作業時間が約778時間以上になると、集めたベルマークの点数以上のコストが発生する。
生徒500人で、年間1人で300円集めれば、15万円。これを4年続ければ60万円なのだから、やはりベルマーク集めよりも募金の方が良いだろう。