ネットバンキングで振り込むとなると、今では2段階認証とかトークン認証が当たり前になっている。
アプリに認証コードを飛ばして、ボタンをタップするとか。トークンカードに表示された認証コードを入力するとか。あとは、セキュリティカードに印字された数字やアルファベットを入力するとか。そういう形で本人確認をするわけだ。
振り込みなどの重要な操作では、そういう確認プロセスは必要だし、面倒だと思えても受け入れるが、セキュリティカード方式で認証するタイプだとカードを持っていないと認証できず不便だった。
キャッシュカードとは別に、認証用のキーが印字されたセキュリティカードが必要で、新生銀行は長い間その方式だった。そのため、手元にセキュリティカードが無いと、ネットバンキングにログインできないし、振り込みもできないというわけ。
他の銀行ではスマホアプリで認証できるようになったのだから、新生銀行も早くその方式に変えてくれればなぁ、、、3年ほど思い続けてきたが、やっとこさスマホアプリでの認証が導入された。これは待望の改善。
新生パワーダイレクト(スマホ認証対応)サービス開始のおしらせ
というわけで、早速、設定作業を済ませて使ってみたので紹介しよう。
2017年8月28日から開始だから、もう、ほんと、「やっとか」という感じ。SBI銀行だと、振り込み認証をスマホ経由で受け付けてくれるので、「あぁ、これはいいな」と感じていたので、他の銀行も同じようにしてくれれば、とずっと思ってきた。
さて、このスマホ認証対応だが、8月30日時点では、旧ページと新ページが併存していて、スマホ認証の設定が終わったのに「旧ページにアクセスしてしまうよ」なんていう状態になる。
旧ログインページのURL
https://pdirect03.shinseibank.com/FLEXCUBEAt/LiveConnect.dll?EntryFunc&fldAppID=RT&fldTxnID=LGN&fldScrSeqNo=00&fldLangID=JPN&fldDeviceID=01&fldRequestorID=40
新ログインページのURL
https://bk.shinseibank.com/SFC/apps/services/www/SFC/desktopbrowser/default/login?mode=1&forward=SA0001
古い方のパワーダイレクトページは上の方で、ドメイン本体部分は同じだけれども、ちょっと特殊なサブドメイン(pdirect03)になっているのが特徴。こちらの旧ページは長年使ってきたもので、ワタシも確か2001年から新生銀行に口座を作って使い続けてきたので馴染みがある。
こちらの旧ページからログインする場合は、従来通りセキュリティカードが必要になる。スマホ認証が終わっていると、セキュリティカードは使えなくなるので、コチラからはログインできない(ハズ)。
新ページの方からログインしたい場合は、新しい方のページにアクセスする必要がある。
スマホ認証サービス - 新生パワーダイレクト(スマホ認証対応) | 新生銀行
8月30日時点では、このページからでないと新しいログインページには行けないようだ。新生銀行のトップページにもログインページへのリンクがあるけれども、そちらは旧ページにリンクしているので注意。
まだスマホ認証は始まったばかりで、切り替え作業を済ませていない人も多いだろうから、トップページでは旧ページにリンクしているのだと思う。ただ、私のようにソソクサと設定を済ませてしまう人にはちょっと不便。
というわけで、スマホ認証を済ませた方は、新しい方のページからログインしましょう。
どんなアプリを使うの?
スマホ認証となると、アプリをインストールしてゴニョゴニョするわけだけれども、どんなアプリを使うのかというと、新生銀行のアプリじゃないんだな、これが。
新生銀行のアプリもあるにはあるけれども、あれは認証用のアプリではなくて、サポートだとか、口座開設だとか、為替情報を表示するとか、そういう類のもの。
新生銀行のスマートフォンアプリ
ここで掲載されているアプリには、認証用のアプリは無い。ここに掲載していてもいいと思うのだけれども、そうはなっていないんだな。
さて、じゃあ、どんなアプリを使うのかというと、SymantecのVIP Accessというアプリ。「え〜! 新生銀行のアプリじゃないの?」と思うだろうが、ワタシも同じように思ったのでご心配なく。
普通だと、銀行で使うアプリは銀行側で作るというイメージだけれども、新生銀行の場合は認証だけを切り離してSymantecのものを使っているというわけ。だからといって、安全に不安があるというわけではないので、ここは心配する必要はないと思う。
認証アプリの起動画面。 |
クレデンシャルIDは、SYMCから始まり、その後に8桁の数字が続く。VIP Accessをインストールする端末ごとに異なるIDで、例えば、スマートフォン2台に認証アプリをインストールすると、それぞれ異なるクレデンシャルIDが付く。クレデンシャルIDとセキュリティコードはセットなので、その組み合わせは1つの端末でしか表示しないというわけだ。
ちなみに、GoogleのAuthenticatorアプリは、複数の端末で同じ認証コードを表示できる。これはこれで便利。Googleだけでなく、AmazonやマイクロソフトのMSN、twitterなどでも使えて汎用性が高いのがウリ。このアプリは新生銀行のログイン時には使えないので誤解なく。
セキュリティコードは30秒しか表示されないので、何だか忙しない感じだけれども、30秒で切り替わるのはセキュリティコードだけ。クレデンシャルIDは固定なので変化はしない。初期設定するとき、2つとも30秒ごとに変わるのかと思ったが、変わるのはセキュリティコードだけなので、クレデンシャルIDを先に入力しておき、後からセキュリティコードを落ち着いて入力するといい。
新ページからログインする場合は、認証コードの入力は不要で、振り込みをするときにVIP Accessアプリで認証する。旧ページだと、店番号、口座番号、パスワードを入れて、その後にセキュリティカードから指定の文字を入力する必要があったが、それはなくなった。