2019年12月15日

【バイク用ハンドルカバー】見た目はダサいが、寒さと雨対策には申し分ない。


ハンドルカバー? あんなダサいもの付けないぞ。


自転車のハンドル部分にカバーを付けて走っているオバサン。あれを見て、昔は「あんなダセーもんよく使えるな」と思ったもの。

見た目がもう、年寄り臭い感じがして、好きになれなかった。

23歳頃だったか、祖母から自転車用のハンドルカバーを貰って、自分の自転車に取り付けていた頃がある。

自分で買うことはないけれど、「これ、付けたらええ」と渡されたものだから、せっかくだからと付けてみた。

時期は11月だったと思うが、「あぁ、カバーを付けるとこんな感じなのか」と、考えが少しだけ、いや、ほんのちょっとだけ変わった。

カバーが付いていると、手袋なしでも自転車に乗れるぐらい暖かい。自転車にカバーがついてると、おばさんのイメージが想起され、格好悪いのだが、あの暖かさはバカにできない。

実際に、自転車のカバーを使った経験があるわけだが、やっぱ見た目はダサい。申し分ないほどダサい。

見た目を捨てて実用性を取るか。見た目を重視して寒さに耐えるか。こうして人はトレードオフに直面するわけだ。



今使っているものがこれ。

秋冬シーズンに本領を発揮するハンドルカバー。


秋、10月になると、徐々に寒くなってくるわけですが、バイクが走ってる間、ずっと風が体に当たって寒さ感じやすい。

寒さ対策として、いろいろな防寒具を身につけるでしょうが、特に手元は寒く感じやすく、その寒さが体の他の箇所に伝わってくるんです。

ほら、手が冷えると、なんだか落ち着きがなくなるでしょう。

寒さに気持ちが奪われるというか、意識が、その悴んだ手の方に行ってしまって、他のことを考えにくくなる。

手がヒエヒエだと、本も読めないし、ゴハンも食べにくい。まして運転しているとなれば、注意力が散漫になり、交通事故に遭うことだってあり得る。

寒ければ、手袋なりグローブを付けて、バイクを運転するんでしょうけど、それでもやっぱり寒いもの。さらに、雨が降れば、手が濡れて、そこに冷たい風が当たるのだから、もうどうしようもない。

風を防ぎつつ、雨が手に直接当たらない。その要求を満たすのはハンドルカバー。風が当たりにくく(隙間から少しは風が入ってくる)、カバー無しに比べれば違いは明らか。

雨が降っている日も、手がビショビショにならない。グローブだと、使った後、1日は干さないと乾かないからね。

春や夏は、ハンドルカバーがなくても困らないけど、秋冬になると風が冷たくてグローブだけだと寒い。グローブって、想像しているよりも暖かくない。

以前は、冬でもグローブだけで走ってたけど、やっぱり寒いのよ。手がジーンと冷えてくる。

でも、ハンドルカバーを付けているからと言って、全く冷えないというものでもない。

冬用のグローブもあるけど、グローブだと人差し指と親指が出せないので、スマホを操作できない。かと言って指が出てるようだと、そこから冷えて指が悴んでしまう。

ハンドルカバーが付いていれば、指出しグローブでも何とか運転できる。手が冷えてどうしようもない、という状況にはなりにくいのだ。

見た目はダサイけど、実用性は認めざるを得ない。



ハンドルカバーを取り付けるときのコツ。


このカバーには、固定用の紐がついてる。黒い紐で、ミラーのステー部分に括り付けて固定するのだけれども、これだけだと心許ない。

ミラーに結びつけても紐が解けやすいので、結束帯、いわゆるストラップで固定している。取り外しができるもので、リリースタイラップとも言われるものだが、これでミラーとハンドルカバーを固定しておくと外れない。

道路を走行中に、「スポーン」と外れたらハンドル操作を誤りかねない。だから、簡単に外れない結束帯を使うわけ。

このように結束帯でガッチリと固定しておく。これなら紐のように解けない。

Amazonの商品ページには、
『※走行中、脱落する可能性がありますのでミラー固定用ストラップがしっかり取付られているか確認して下さい。』
と注意事項が書かれているのだが、付属の紐ではなく、結束帯で固定していれば、まず外れない。

結束帯は、ホームセンターで、30本ぐらいのセットになって販売されている。一度締めると取り外せないタイプもあるが、何度も再利用できるものもあるので、そちらを利用する。

カバーの方には、通し穴が3つあり、そのいずれかに結束帯を通して、ミラーに固定する。穴は金属で補強されていて、結束帯を付けてもカバーは破れない。


「リピートタイ」と表現されることもあるみたいだ。

グリップヒーターよりもハンドルカバーをオススメする理由。


手を温める方法としては、グリップヒーターもある。これは、グリップの部分に電熱線を仕込んだもので、スイッチを操作して暖かさを調整できるシロモノ。

ただ、グリップヒーターは、排気量が大きいバイクじゃないと搭載されてないし、小型のバイク、原付とか125 CCのバイクだと、グリップヒーターが搭載されてないものが多い。利用者自身で、グリップヒーターを取り付ける人もいるでしょうけど。

ただ温めるだけのために、そこまでしたくないと考える人もいるでしょう。グリップヒーターを取り付けるとなると、おそらく予算は20,000円ぐらいはみておく必要がある。

スイッチ入れたところですぐに暖かくなるわけじゃないし、壊れたら、修理せずに買い直しになるはず。

ハンドルカバーだったら、壊れることはないし、破れることはあるかもしれないけど、そうなったら新しいものに交換すればいい。

劣化して、変色しているハンドルカバーを見たことがあるが、変色するほど長持ちするのだろう。

変色したり、破れたとすれば、買い替えればいいわけですし、値段も、必ずしも高いものではない。グリップヒーターが20,000円だったら、ハンドルカバーはその予算で10個は買える。

このKOMINEのハンドルカバー、寒さ対策にも、もちろん役立つけど、雨が降ったときも、それなりに雨を防いでくれる。

グローブはびちょびちょになるもんね。雨に濡れると。ずぶ濡れになったグローブは気持ち悪いし、冬だと濡れたグローブに冷たい風が当たって、手は氷みたいに冷たくなる。

ハンドルカバーの材料がネオプレーンなので、ある程度は濡れるんですけど、手がビシャビシャになるほど濡れるってことはない。それなりにしっかりと雨が降っている日に使ってみたけど、小雨が当たった程度の濡れ具合。

寒さ対策と雨対策を同時にできて、値段も2,000円ちょっと。対費用効果を考えたら、これはもう買いなんです。えーもんです。

長時間バイクに乗る方。
スマホを操作するために指出しのグローブを使っている方。
冬用のグローブを買うかどうか迷っている方。
あのダサさに耐えられる方(笑)。

こういった方にハンドルカバーはオススメ。

秋冬の時期に付けてみれば、どれだけ効果があるか、身をもって実感できるよ。

グローブを探している方は、ぜひ、ハンドルカバーも選択肢に入れてみて。



見た目を我慢できれば、ハンドルカバーは良いアイテム。


使ったことがない人ほど、ダサいダサいと反応して、食わず嫌いみたいになってる。騙されたと思って、ハンドルカバーをつけて走ってみれば体で理解できる。

「何で今まで使わなかったのか」と後悔すること間違いなし。

あまりゴタゴタ手袋やグローブを付けていると、ハンドルカバーに手を出し入れしにくいので、薄めのグローブなり手袋が良い。

バイク用のグローブだと、プロテクターとか、滑り止め(?)のようなものが付いていて、手を入れたり出したりするのが難しい。引っかかる感じになる。

ちなみに、軍手だとすんなり出し入れできる。指出しのサイクリンググローブも出し入れしやすい。

ナックルガードっていう選択肢もあるけど、風は防げても雨まででは防げないから、やはりハンドルカバーの方がいい。見た目はナックルガードの方が良いのだが。

欠点といえば、やはりこの見た目。おばさん臭いというか、おじさん臭いというか、なんか年寄り臭い感じがする。

けれども、それを補って余りあるほどの実用性がある。特に秋から冬にかけて。

1度、ハンドルカバーを使うと、もうハンドルカバーを外したくなくなる。

親指のところが透明のカバーで覆われていて、その透明のナイロンみたいなものを通して、手の親指の操作状況は上から見える。

けれども、そんな指の動きなんて運転中にいちいち見るわけじゃないし、慣れるまでは、ウィンカーの操作がちょっとギクシャクするが、慣れれば大丈夫。


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