2020年3月31日

共同住宅(マンションなど)で宅配荷物を置き配指定するときの注意点



置き配は便利だけれども、マンションに住む人には不便。


通販で何か品物を注文して、届けてもらう時、直接に受け取ることなく、玄関の前に置いてもらう、いわゆる「置き配」を指定できるサービスがあります。

Amazonでも、置き配が標準になり、手渡しで受け取るには個別に指定するよう変わりました。

手渡しだと、在宅していないと荷物を受け取れませんし、配達時に対応しなければ、後日再配達になり、再配達をしてもらうために手続きの手間がかかるし、配達する業者側も負担になります。

だから、玄関前に置いておいてもらう、という配達方式があるわけです。

再配達の依頼をする必要がないし、配達業者も、また持って行く必要がないので、お互いに利点があります。

ただ、置き配をするには、「玄関前まで配達する人が行く」という重要な条件があります。

一軒家だったら、何の問題もなく玄関前に荷物を置いて、配達を完了できます。置き配するにしても、一軒家だったら何か特別に注意すべきことはありません。

問題となるのは、共同住宅、マンションに置き配の荷物を届ける時。

その問題というのは、近頃のマンションは、エントランスのところにセキュリティがかかっていて、部屋番号を入力して、インターホンを鳴らし、住人の人にエントランスのゲートを開けてもらわないと、玄関前まで行けないようになっています。

置き配で荷物を受け取りたい、玄関先に荷物を置きたい、そう考えていても、注文者が在宅していないと、置き配できないのです。

不在だから置き配にしてほしいという人もいるわけで、自宅に不在だったとすると、玄関前に荷物を置けるのか。

不在だと、セキュリティエントランスで部屋番号を入力してインターホンを鳴らしても、応答してもらえませんから、エントランスから中に入れない。

エントランスから中に入れないということは、玄関先にも行けないのですから、荷物を玄関先に置くこともできなくなる。

だから、共同住宅、マンションに住む人が置き配を指定する時は、在宅していなければいけないことになります。



置き配で指定したのに、再配達になってしまう。


不在の状態で荷物を受け取るには、宅配ボックスに荷物を入れてもらうか、コンビニで受け取りにするか、PUDOステーションのような駅前に設置しているロッカーに荷物を入れてもらって、後ほどを取り出すか。

マンションだと、不在になっている状態で、置き配することはできないのです。

お客さんの側は、特に考えもせずに、置き配を指定するのでしょうけれども、配達する人がエントランスの中に入れなければ、置き配できませんから、そこは気をつけておく必要があります。

エントランスにセキュリティがかかっていない共同住宅、公営の住宅ではそういうところが多いですが、玄関前までセキュリティ無しで行けるマンションだったら、置き配も可能です。

エントランスで部屋番号を入力してもらわないと玄関先まで行けない。そういうマンションで置き配を指定する時は、このような事情を考えた上で指定しないと、せっかく置き配指定しても再配達になってしまいます。

以前、とあるマンションの入り口で困っている配達の人がいて、「置き配を指定されているのですが、不在で中に入れないのです」と。

確かに、住人が不在だと置き配できないなと思い、エントランスのドアを開けて入れてあげたのですが、これはもうやむを得ないな、と。

共同住宅に住んでいる人で、置き配を指定する場合は、在宅していないといけませんので注意が必要です。

宅配ボックスの数には限りがありますし、長期間、荷物を入れたままにする住人もいて、うまく運用できていないマンションもあります。

置き配を指定するからには、不在時に荷物を玄関先に置いてもらいたいものですし、在宅で置き配してもらってもさほど利点はありません。

マンションに住んでいて、エントランスにセキュリティがある方は、置き配指定するときに上記のような事情があると知っておく必要があります。