新型の iPhone 7 シリーズが2016年の9月に発売され、旧型になった iPhone 6S シリーズだが、例によって例の如く、iPhone 6SはMNP au購入サポートの対象機種になった。
MNP au購入サポートとは、乗り換えでauスマホを契約すると、特別な割引が適用されるものの、毎月の割引である毎月割が0円になる販売方法。docomoでも端末購入サポートという名称で似たような仕組みがある。
購入月を含めて12ヶ月間、解約や機種変更、指定の料金プラン以外への変更をすると、サポート解除料が必要になる。この解除料は端末ごとに設定され、9月21日時点では6機種ある。
さて、MNP au購入サポートのウェブページを見ると、確かにiPhone 6Sは購入サポートの対象になっているのだが、どうも16GBモデルだけがサポートの対象らしい。
iPhone 6Sの16GBだけが掲載されている。 |
16GB、64GB、128GBと、容量別に3つの選択肢があるが、MNP au購入サポートの対象は16GBモデルのみ。
16GB:56,160円
64GB:69,000円(16GBモデル比で +12,840円)
128GB:81,840円(16GBモデル比で +25,680円)
(2016年9月21日時点 auオンラインショップより)
MNPau購入サポートについて(2016年9月21日現在)
ちなみにドコモの場合だと、
16GB:93,312円
64GB:99,792円
128GB:99,792円(なぜか64GBモデルと価格は同じ)
(2016年9月23日時点 docomoオンラインショップより)
KDDIはApple側の価格改定に反応して調整しているが、docomoは発売時の価格をそのまま据え置き。すごいよねぇ、、この差。
16GBモデルを購入サポートを適用して購入すると、一括10,800円で、毎月割は0円。
逆に、購入サポート無しで購入すると、本体価格は56,160円で、毎月割は1,890円になり、2年間での実質価格は10,800円。
購入サポートを適用しても、適用しなくても、実質価格は同じだ。購入時に安くするか、2年間で安くするか。単に割り引き時点の違いでしかない。
購入サポートを利用すると、1年間は解除料が設定されるし、昔のようにLTEプランだけの契約で維持することも、さらには3Gケータイのプランに変更する場合も、いずれも解除料が発生するので、素直に2年間、普通に使っていいんじゃないか。
とはいえ、購入サポートを適用するかどうかで、購入時点でのキャッシュバックなどに違いが出るのだろうが、16GBモデルならば、購入サポート無しで買ってもいいんじゃないか。購入サポートを適用しなければ毎月割もあるし、スマートバリューも利用できるならば、2年間使い続けるのもアリだ。
購入サポートを使うかどうかで本体価格に差が無いため、KDDIは良心的だ。少なくとも、docomoの端末購入サポートよりは良心的な仕組みと言える。
ドコモの場合、端末購入サポートを使うかどうかで割り引きに極端な差があり、サポートの解除料(端末価格の半額)も高い。
ドコモのスマホは月々サポートが付いている段階で買う方が得で、端末購入サポートは購入時はお得でも、毎月の料金でガッサリと回収される。
9月21日の段階ではiPhone 6Sの16GBモデルだけがMNP au購入サポートの対象だが、時間が経てば、他の64GBや128GB、さらにiPhone 6S Plusまでサポートの対象に段階的に含めていくだろう。
一気に全ての機種を購入サポートの対象にせず、少しずつ対象にしていくのはなかなか賢い販売方法だ。