ヘッドホンならば色々と使ってきたが、イヤーマフは初めて。
「イヤーマフラーではないの?」と思う人もいるでしょうが、イヤーマフで合ってるんです。
冬になると耳に暖かそうなものを付けている女の子とかいますよね。あれがイヤーマフです。見ているだけで暖かそうでしょう? あれ。
今回、私が試したのは、ああいう優しい感じのものではなくて、音をガッツリと遮断するイヤーマフ。
音を遮るときは耳栓を使うのが一般的だけれども、付けていると耳の穴が痛くなって不快な感じに。音をカットできるものの付け心地がイマイチなのが耳栓。イヤーマフは耳全体を覆う形で、不快感はほぼ無し。
どれだけ周囲の音をカットできるのか。付け心地はいかほどか。実際に使ってみたので紹介します。
耳栓が嫌いな人にはイヤーマフ。
今回使っているのは、『Homitt 防音イヤーマフ 聴覚保護 ANSI S3.19&CE EN352-1認証済み ノイズ音量調整/音楽聴く可能軽量 大人・子供兼用 聴覚過敏・射撃 ・仕事・勉強などに適用 グリーン』という製品。
音を遮断したいときは耳栓を使うのが一般的ですけれども、耳の穴に耳栓を入れると、付けている間はずっと違和感があります。
耳の穴がグッと広げられている感じがあって、この感じが苦手で耳栓を使いたくても使いにくい。そういう方もいらっしゃるはず。
イヤーマフだと耳全体をカポッと覆うように付けられますから、耳への違和感が少ないのが良いところです。耳を密閉する感じです。
遮音性も耳栓と較べて遜色なく、完全に無音とまではいきませんが、音を遮る能力は十分です。
ただし、耳栓ほどコンパクトではなく、ポケットに入れて持ち運ぶのは無理です。カバンやリュックに入れないといけないほど大きいですが、この点を受け入れれば、耳栓よりも付け心地が良く快適です。
耳と接触する部分はサラッとしていて、触感は良好です。
大きさは?
帽子やヘルメットを選ぶときは、頭の外周が62cmから64cm程度の大きなものを選ぶほど頭が大きいですが、本製品のサイズは丁度という感じです。
耳あて部分に付いているシャフトが伸び縮みしますので、それを最大まで伸ばすと私の頭にはピッタリです。
ボタンが付いた方が右側。
イヤーマフ本体には「R」とか「L」などと表示されていないため、どちらが右でどちらが左なのかパッと見て分かりにくいです。
電源ボタンや音量ボタンが付いた方が右側で、電池を入れる方が左側です。
ヘッドホンとして使うには単4電池が3本必要。
左側に電池を入れるケースが収納されており、指で押すと取り出せます。
入れる電池は単4電池で、本数は3本。この電池は付属していませんので、別途で用意する必要があります。
耳栓のように防音のみを目的とするならば、電池を入れずに使っても構いません。
ちなみに、イヤーマフの重量は、電池が入った状態で374gです。
音量ボタンは周りの音を調整するためのもの。
電池を入れなくても使える本製品ですが、電池を入れて使うと不思議な感覚を体感できます。
電池を入れて、電源ボタンを3秒ほど長押しすると電源がONになります。電源が入ると、音量ボタンも操作できるようになります。
音量を大きくすると、自分の周りの音を敏感に拾うようになります。逆に、音量を小さくすると、周りの音を拾いにくくなります。
例えば、音量ボタンを押して、音量を最大にすると、服が擦れた音、すごく小さい声でヒソヒソ話した声、ペンをテーブルに置く音など、ほんの小さい音まで鮮明に聞こえます。
「そんなに色々と聞こえたら、うるさいんじゃないの?」と思うところでしょうが、周囲の音を聞きたいときだけ音量を上げて、それ以外のときは音量を最小にして音を遮断する。そういう使い方が可能です。
補聴器のようなものと考えていただければ良いかと思います。周りの音を増幅して伝えてくれる機能です。
とにかく音を遮断したい。どんな音かに関わらず。そういう方は、電源を入れずに(電池も不要)本製品を付ければ、遮音効果を最大限に享受できます。
周囲の音を聞きたいときだけ電源をONにしておき、音を遮断したいときは電源をOFFにするか電池を抜いておくと良いです。
私は周りの音を遮断したいときにイヤーマフを使いますから、電源を入れて使う機会はなく、電池も外しました。
「音を遮るためにイヤーマフを使うのだから、音が聞こえちゃったら意味が無いんじゃないの?」と思うところだが、こういう機能にも需要があるんですかね。私は音がなるべく聞こえない方が良いんですけれども。
音楽の音量を調整するためのボタンではない。
このイヤーマフの音量ボタンを、最初はヘッドホンの音量ボタンと同じようなものと考えていましたが、実際は違います。
スマートフォンなどにケーブルで接続し、ヘッドホンのような使い方もできますが、本製品の音量ボタンは「周囲の音を調整するもの」であって、スマートフォンなどから流れてくる音楽の音などを調整するものではありません。
見た目がヘッドホンに似ているので誤解する方もいらっしゃると思いますので、ご注意ください。
ヘッドホンとしてはイマイチ。
付属のケーブルを使って、iPhone6Sに接続してみました。
ヘッドホンのように音楽を聞く用途ではどうかと試したところ、ホワイトノイズが入ります。
音量が小さければ、小さく「サーッ」という音がイヤーマフから流れます。音量を大きくすると大きな音で「サーッ」と聞こえてきます。
音はチャンと聞こえてきますが、サーッという音が常に流れていますので、ヘッドホンとして使うにはオススメできません。
音を聞くだけならば足りますが、音を楽しむには満足できない品質です。イヤーマフとヘッドホンでは目的が違いますから仕方ないところですけれども。
電池を入れずに、遮音用のイヤーマフとして使うのが良いかと思います。
Bluetooth機能は無し。
Bluetooth経由でスマートフォンなどに接続する機能はありません。付属のケーブルで有線接続するだけです。
耳栓が苦手な方はイヤーマフを試してみてはいかがでしょうか。遮音効果は文句なしですよ。