ステマとは、ステルスマーケティングの略称だが、あまり良い印象は持たれていない。
辞書では、『仕掛け人の存在や意図を,消費者に悟られないような手法によって行う宣伝活動。一般人を装った担当者が,街角でさりげなく商品を持ち歩くような手法など』と定義されている。
たいして良くもないものを凄く良いものと紹介する。宣伝費を受け取って、その事実を隠して製品が素晴らしいものであると宣伝する。商品を提供してもらい、タダで商品を貰ったことを隠して良いレビューを書く。
このような行為がステマの一例。
レビューと言えばAmazonを思い浮かべるほどアマゾンに掲載されているレビューをよく読むが、Amazonでもステマレビューというものは確かにある。
Amazonからステマレビューがなくならない理由
正直なレビューじゃないからステマレビューは嫌われる。うん。確かに気持ちは分かる。
いかにも嘘くさいレビューはあるし、大したことない商品なのに褒めすぎなものもある。逆に悪く書きすぎなレビューも一方ではあって、まさに玉石混交なのがAmazonのレビュー。
重要なのは、ステマかどうかではなくて、、、。
「ステマ=悪」という思い込み。
ステマだからダメという気持ちは分かるけれども、ステマであっても、そのレビューが役に立つならばそれは有益ではないかというのが私の考え。
良いレビューとそうではないレビューを分ける基準は1つ。それは役に立つか立たないか。
ステマレビューであっても役に立つものはある。一方、ステマじゃないけれども役に立たないレビューもある。この2つから選べと言われたら、あなたはどちらを選ぶか。私ならば前者を選ぶ。
ステマだからダメなのではなくて、役に立たないからダメというわけ。商品を買うかどうかを検討している人にとっては、事前情報としてレビューを読むわけだから、そこで役に立つ情報が掲載されていれば、それは良いレビューなわけだ。たとえそれがどのような契機で投稿されたレビューであっても。
役に立つかどうか。判断基準はそれだけ。
ステマを疑いだしたらキリがなくて、あれはステマ、これもステマ、と何でも疑ってしまう。
- 商品を提供してもらってレビューを書く。
- 広告費を受け取って、製品を宣伝する。
- 人とのコネクションを利用して宣伝してもらう。
こういう行為も全部ステマだと思えてしまう。
テレビCMなんて、もはやステマの代表で、たいして美味しくないカレーでも、すんごい美味しい表情で食べないといけない。でも、これはこれで宣伝として成立しているし、誰かに不利益を与えているわけでもない。
美味しそうなカレーだと感じてもらえればそれでいいのであって、本当に美味しいかどうかは食べた人が判断する。
Amazonのレビューを評価する基準は、役に立ったかどうか、この1点だけ。レビューを評価するボタンが付いているけれども、あれも「このレビューは参考になりましたか?」と質問文が付いていて、その隣に「はい」、「いいえ」のボタンが置かれていて、そこから評価できる。
参考になったか。つまり役に立ったか。ここが重要なのであって、レビューで必要なのはこの1点だけ。
役に立つレビューならば、それがステマであっても、それは有益なものになる。一方、役に立たない、参考にならないレビューだと、たとえそれがキチンと購入した人からのレビューであっても、それは有益なものではない。
ステマかどうかではなく、役に立つかどうか。レビューではここが最も重要だ。