2015年5月8日

ポータブルSIMを組み合わせるとApple Watchを単独で使えるのでは。



Apple Watchが発売されて、もう使っている人もいるだろうが、あれは単独で通信するように設計されておらず、iPhoneとセットで使うように想定されている。

Appleが作った製品なので、Apple WatchとiPhoneを一緒に使うことは当たり前だし自然だ。ただ、単独で通信できないとなると、何だか物足りない。2つセットで持ち歩くとなると、荷物が増えてしまうし、「だったらiPhoneだけでいいじゃないか」と言ってしまう人もいるだろう。

ここで思い出したのが、2014年6月に発表されたNTT docomoのポータブルSIMだ。もう忘れてしまっているかもしれないが、SIM認証の部分だけを分離した小型の認証デバイスがポータブルSIM。

SIMカードを搭載していない端末、Wi-Fi専用のタブレットやスマートフォン、さらにはApple WatchやGoogle Glassなどを想定してポータブルSIMは作られたはず。

ボータブルSIM
https://www.nttdocomo.co.jp/corporate/technology/rd/lecture/portable_sim/index2.html




発表された当初は、Wi-Fiルーターとの違いが分かりにくかったが、認証専用デバイスと考えれば使い道はある。認証部分のみを分離しているところがミソで、SIMを入れられない端末と組み合わせると、SIMカード無しでモバイルネットワークに接続できる。

これこそApple Watchと組み合わせて使うに絶好の道具だ。認証のセッションがどれぐらいの期間にわたって維持できるのかは不明だが、仮に1回の認証で1ヶ月間セッションを維持できるならば、Apple Watchだけを持ちだして利用しても不便はなさそうだ。

ただ、常にポータブルSIM端末を持ち歩いていないといけないとなると、「iPhone + Apple Watch」の組み合わせと実質的に同じになるので違いが感じられない。

腕時計で通話したりするのはまだ慣れないだろうけれども、スマホと常に一緒に持っていくならばスマホ1台で十分だし、単独で通信できれば Apple watchだけを持ちだして使える。

ポータブルSIMはまだ未発売のものなので、使用感が分からないため想像でしかないが、やはりApple Watchは単独でも使える方が快適だろう。