2016年1月5日
コンビニで証明書を発行せず、マイナンバーカードで直接に認証するのがベスト。
全国3万店舗のシャープ製コンビニコピー機がマイナンバーに対応、住民票の写しや印鑑登録証明書の交付サービス
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20151225_737048.html
コンビニのコピー機は、昔は単にコピーするだけしかできなかったが、今ではコピーだけでなく、USBメモリーからの印刷、証明写真のプリント、さらにはFAXまで対応できるようになり、マルチコピーと呼ばれるまでの存在になった。
8年ぐらい前に、初めてプリンターを買い、色々と印刷していたが、インクがなくなるわ用紙がなくなるわ、さらには電源ボタンが壊れるわと散々だった。使っていたのはインクジェットプリンターだったが、特にインクが減る速度が早くて、頻繁に新しいものを買わないといけなかった。
確か4色セットするタイプで、ブラック、マゼンタ、シアン、イエローだったか。どれか1色でも切れるとアラートが出るが、頻繁に使うのはブラック。印刷すればインクはなくなるのだから、補充するのは仕方ないが、50枚程度印刷するだけでインクを交換せよというのは何だか効率が悪い。
プリンター本体が家電量販店で安く売られていて、15,000円ぐらい。一方、インクは1つで1,500円ぐらいする。インクを10回交換すれば本体と同じ価格になるというのは、何だか割高な感じ。通販で非純正のインクも何度となく購入したものの、それでも勿体無いと感じていた。
プリンター本体、インク、用紙、メンテナンスの手間、これらを考えると、コンビニでコピーした場合とコストはほとんど変わらないんじゃないかと思えた。コンビニまで行く手間はあるものの、身近に数えきれないほどコンビニがあるので、コンビニのコピー機を使う手間はさほどではない。むしろ、プリンターをメンテナンスしながら使う方がよっぽど手間がかかって厄介だと思う。
コンビニのコピー機で公的な証明書を取得できるサービスは前からあったが、対応している自治体が少なくて、規模の経済性を発揮できず便利だとは感じなかった。住基ネットカードもあまり普及していなかったし、各自治体が独自に証明書発行用のカードを用意していて、そのカードを使って印鑑証明書などの書類を取得できたので、ますます住基ネットカードが必要ない存在になっていった。
コンビニ側が証明書発行に対応しても、自治体側が対応しないと成立しないのがこの手のサービスのボトルネック。
コンビニで住民票の写しなどの書類を取得できるのは便利そうに思えるが、せっかくマイナンバーカードを作ったのだから、ペーパーレス化すればいい。マイナンバーで直接にデータを公的機関に照会し、数百円で書類をわざわざ発行せず、電子的に認証してしまえば、コンビニで証明書を発行しないでも済むだろう。
マイナンバーカードには電子証明書が組み込まれているので、それをスマホのNFC機能で読み取り、本人確認をしてデータを照会してもらう。そうすれば、小銭が要らないし、認証作業も早くなり、利用者の利便性も向上する。その結果、積極的にマイナンバーカードを使ってもらえる。
これからは、コンビニで証明書を発行するスタイルではなく、マイナンバーカードを使って直接に認証して照会するのが主流になるのが望ましい。