2017年6月30日

メールよりも効率的な連絡手段は何?



電話、メール、SNSのメッセージなど、連絡手段はいくつかあるが、さらにもう1つ連絡用のツールがある。それはGoogleドキュメント。

文書を作成するアプリケーションとして知られているため、マイクロソフトのWordと同じようなものだろうと思われているのがGoogleドキュメント。確かに、動作はWordによく似ているし、できることも似ている。

しかし、文章を作成するだけで終わるにはもったいない。共有機能を使うと、ちょっと風変わりな使い方ができるのが面白い。

使い方の流れとしては、ドキュメントを作成し、作成した後、画面右上の共有ボタンを押して、共有相手のメールアドレス(Gmailのアドレス)を入力する。事前の準備はこれだけ。



まずはドキュメントを作成。

その後、画面右上にある共有ボタンをクリック。

共有相手(友人、家族など)のメールアドレスを指定する。

これで自分と相手との間に1つのドキュメントファイルが共有される。

「文書なんか共有して何になるの?」と思うところだろうが、単に書いた文章を共有するだけで終わるものではなく、お互いに書いている内容をリアルタイムで見れるのが最大の特徴だ。

どういうことかというと、共有ドキュメントの中で、自分が「やあ、こんにちは」と入力すると、相手のドキュメントにも同じ文字が浮かび上がる。しかも、文字入力している最中の状態まで見えるので、誤変換していたり、文字を消していたり、そういう生々しい動きまで見えて、SNSのメッセージ機能とは一味違う。

メールやメッセージだと、こちらが送信して、相手からレスポンスが来るまで少し時間がかかるが、共有ドキュメントだと、文字がチョコチョコと動いている状態まで見えるので、まさに相手が画面の向こうにいるような感覚がする。

メールを送ってもすぐに見てくれるとは限らず、24時間ほど経ってから返信が来るなんてこともザラ。LINEなどのSNSのメッセージ機能はメールよりも相手からのレスポンスは早いがリアルタイムとまではいかない。

しかし、Googleドキュメントだと文字入力している動きまでお互いに見えるので、今まさに相手と話しているような感覚がある。例えるならばチャットに近いようなシステムだ。文字入力する際のカーソル位置まで見えるので、生々しさは他のツールよりも抜きん出ている。


チャットだと1文ずつ、短い言葉をポンポンと投げ合うようになるが、ドキュメントだと長い文章でも書けるし、書いた内容は消さない限り残る。

数年前に、Google WAVEというウェブサービスがあったが、あれもリアルタイム共有機能が搭載されていて、共有ドキュメントと同じようなことができた。しかし、機能がテンコ盛りで、使い方が今ひとつ分からないサービスだったので終わってしまったが、性能という点ではかなりのものだった。

メールやメッセージのように何度も送受信する必要はなく、1つのドキュメントファイルを共有すれば、書いたり消したりできるので、後はずっと同じ1つのファイルを使える。

2人の間でファイルを作っておけば、1対1で対話しながら書けるファイルになるし、3人以上の複数人で共有すると、ディスカッションするかのように書ける。

ちなみに、PCだけでなく、スマホやタブレットでもリアルタイム共有ができる。

Google ドキュメント - Google, Inc.


メールの代わりに使うのもいいし、ミーティング用に使うのも良さそう。1つの文章を複数人で作るときにもいい。1章、2章、3章と、それぞれ別人物が書く場合に、お互いに同時に文章を書いていく。そうすれば他の人が書いている部分を見ながら自分も書けるし、出来上がったファイルを送り合うこともない。メールに添付ファイルを付けて、何度も送ったり受け取ったりと、過去にはそういうこともあったが、今ならばこういう便利な道具があるわけだ。

グループで集まってプログラムコードを書くときにも使えそう。お互いのコードを書きながら見せ合えるし、修正なりアドバイスもそこでできる。