2017年10月7日

AmazonのPrime ReadingとKindle Unlimitedの違いは?


Amazonに2017年10月に登場したPrime Readingというサービス。すでにKindle Unlimitedがあるにもかかわらず、新たな書籍読み放題サービスが登場した。

Prime Readingが出てきたら、じゃあKindle Unlimitedはどうなるの? ここが最大の関心点なので、比較しながら考えてみた。




Prime Readingとは?


Prime ReadingはAmazonプライム会員向けの書籍読み放題サービス。今まではビデオやミュージックで使い放題サービスがあったが、そこに本の読み放題サービスが加わったということ。

年会費が3,900円で、ビデオ、ミュージック、さらに書籍まで読めるのだから、ますますリーズナブルなサービスになった。月あたりだと325円。Amazonで買ったものがPrime便(送料無料)で配達され、映画だの音楽だのも楽しめて、そこにさらに書籍読み放題まで追加されたわけだから、他社のサービスはさらに肩身が狭い感じになっちゃうね。

他社だと雑誌読み放題だけでも月額300円なり500円なのだから、Amazonのプライム会員がいかにお得かは明らか。まだプライム会員になっていない方は無料で始められるので是非どうぞ


ウェブサイトの説明では『Prime Readingでは、対象コンテンツを同時に10冊までご利用いただけます』と書かれていて、うん、これはKindle Unlimitedと同じだね。10冊までダウンロードした後、さらに新しい本を読む場合はすでにダウンロードしている10冊から1冊削除すればいい。

書籍のカタログをみたところ、雑誌は97件。これは2017年10月6日時点のものだから、今後はもっと増えるだろうね。言うなれば、「Kindle Unlimitedのライト版」みたいな位置付けかな。

サービスのグレード分けでも、スタンダートとプレミアムとかプロとか、そういう分け方をするけれども、Kindle Unlimitedがプレミアム版で、Prime Readingがスタンダート版というところ。



Kindle Unlimitedとの違いは?


ここが最も気になるところで、先行して提供されているKindle Unlimitedとどのように違うのか。私も興味津々。

ちなみに、Kindle Unlimitedは、プライム会員とは別サービスで、別途で申し込んで利用するもの。実際に利用しているが、プライム会員と同様に満足度が高い。

Kindle Unlimitedのカタログで雑誌を調べてみると、こちらは7,778件の雑誌が登録されている。

Prime Readingが97件だったので、その差は約80倍。Prime Readingはプライム会員ならば追加料金無しだし、Kindle Unlimitedは別サービスなのでこれぐらいの差はあってもいいと思う。

Kindle Unlimitedも同時に利用できるのは10冊まで。ここPrime Readingと同じ。




Prime ReadingとKindle Unlimitedは別々に利用できる?


「じゃあ、プライム会員になっていて、さらにKindle Unlimitedにも加入していたらどうなるの?」と思う人もいるだろうね。

10冊と10冊を合わせて、合計20冊まで読めるのか? なんて思いたいだろうけれども、残念ながらそうはならない。両方に加入している場合は、Kindle Unlimitedが優先される。


Kindle Unlimitedの対象になっている書籍の一部をPrime Readingの対象にしているので、Kindle Unlimitedユーザーの人は別枠でさらに10冊利用できるわけではない。つまり、Kindle Unlimitedの対象書籍をPrime Reading向けに開放させているわけだ。

ということは、Kindle Unlimitedを利用している人には特に変わるところは無いということ。Prime Readingの対象書籍はKindle Unlimitedの対象書籍でもあるので。

プライム会員だけれどもKindle Unlimitedには加入していない人には利点がある。読める書籍は少ないけれども、10冊までは読み放題だし。

まずPrime Readingを利用してもらい、そこからKindle Unlimitedにステップアップしてもらうという導線も用意されているんだろうね。本を読んでいると、「Kindle Unlimitedに登録すれば、もっとたくさんの本を読めます」と案内するリンクやバナーを表示するはず。コレ、確実にやるよね、Amazonなら。利用者に上位サービスをオススメするのは当然でしょう。



Kindleオーナー ライブラリーとの違い


本を読めるサービスはさらに1つあって、Kindleオーナー ライブラリーも忘れてはいけない。Kindle Unlimitedで本を読んでいると、オーナー ライブラリーの方で月に1冊本を読めることを忘れてしまいがち。私も何ヶ月も忘れていて、先日ふと思い出した。あぁ〜もったいない!

1ヶ月に1冊レンタルできるのがオーナー ライブラリーで、1冊を何度も入れ替えながら読めるわけじゃない(1ヶ月毎に1冊分のレンタル枠が空くということ)ので、この点は先の2つのサービスとは違うところ。

Kindle端末を購入すれば、ずっとこのオーナーライブラリーの対象になれるので、こちらでも追加で月に1冊は本を読めるわけ。



Amazonには本を読めるサービスが3種類ある状態だから、それぞれの違いを知って本を賢く読みたいところ。