2019年6月19日

夏は暑いので、熱中症対策にWBGT値を計測したい。






ここ数年、夏があまりにも暑いので、暑さ指数(WGBT)を簡単にチェックできる温湿度計を使うことにしたので紹介しよう。

これぐらいの温度と湿度になると危ないよ、という目安が分かると助かる。





熱中症で死にかけた夏。


90年代も夏は暑かったけれども、2010年代ほどではなかった。

最高気温は最も高い日でも32度がせいぜい。今みたいに35度とか37度なんておかしな気温にはならなかった。

毎年のように熱中症で倒れる人がいて、毎年のように熱中症がニュースになる。

熱中症の怖さは実際に経験した人しか分からない。かく言う私も、数年前の夏に熱中症になった。屋外のカンカン照りで過ごしていたわけではなく、室内、しかも朝になった。

真夏は午前中でも十分に暑いし、室内でも30度ぐらいの温度にはなるもの。

まさか自分がと思っていたが、急に息苦しくなり、呼吸が荒くなり、冷や汗を大量にかいて、「これはマズい」という状況に。

「熱中症なんて、大げさな」と経験がない人は思うだろうが、実際に熱中症になればそんなことは言えなくなる。「あぁ、これなら死ぬ人がいても不思議じゃないな」と経験者なら納得するはず。

あの怖さは、熱中症になった人にしか分からない。

幸い、冷蔵庫にポカリスエットがあったので、それをコップ1杯飲むと症状は落ち着いたが、もしポカリスエットがなかったらと思うと、どうなっていたか分からない。

ポカリがあれほど即効性のある飲み物だとは思わなかったが、それ以来、夏には冷蔵庫にポカリを入れておくようにしている。

夏は熱中症にかかる危険性が高いのは分かるが、何らかの目安が無いと判断しにくいもの。




WBGT値を測るなら、単純な装置がいい。


熱中症になる可能性が高いかどうかを判断する目安として使われているのがWBGTというもの。これは暑さ指数というもので、温度と湿度に一定のウェートをかけて計算した数値。

人が暑さを感じるとき、湿度が7、温度が3の割合でウェートが振られているとのこと。温度が高いよりも、湿度が高いほど暑いと感じやすい。

環境省のウェブサイトにはWBGTの値が毎日掲載されているので、このページをブックマークしておいてスマホでこまめにアクセスするといい。

環境省熱中症予防情報サイト



WBGT値をすぐに把握できるように、部屋に置いておけるものが無いかと探してみると、環境管理温湿度計というものがあった。

あまり込み入ったモノではなく、単純なものを探していたところ、ちょうどいいものを見つけた。


エンペックス気象計

左側に温度、右側に湿度が表示され、温度計の針と湿度計の針が交差するところでWBGT値を判断できる。精密な数字ではないものの、日常的にはこれぐらいの精度で十分。

本体の重量は84g。スマホは150gぐらいだから、それよりも軽い。

電池不要なのがいい。

寸法は、縦が123mm(台座部分が少し出っ張っているため)、横は122mm。厚さが27mm。

電池を使用しないのが良いところ。デジタル表示だと電池の入れ替えが必要だが、アナログだと置いておくだけ。

部屋に置いている他の温度・湿度計と数値を比べてみると、ほぼ同じ数字で、それなりの精度で表示されているのだなと分かる。

背面に取り付け穴が開いているので、壁にネジや釘を取り付けて、そこに引っ掛けるようにしてもいい。

場所によって数字は変わるだろうから、各部屋に1個づつ置くのもあり。台所は湿度や温度が上がりがちだし、寝室はその逆になるだろうから、数値も変わるはず。

エアコンの設定温度を変えるときも、暑さ指数を参考にして、温度の上げ下げをしていくと良いのではないかと思う。