2015年6月14日
24時間テレビではなく別の方法でチャリティすればいい。
8月の後半になると、毎年24時間テレビが放送される。ずいぶんと前から放送されている番組で、チャリティーを目的としていて、毎回マラソンで走るタレントが目玉になっているのが特徴。新聞のテレビ欄が縦にずーっと1つの番組が占拠され、よく目立つのだが、24時間テレビを面白いと思ったことは記憶にあまり無い。
障害者向けのチャリティーだったり、震災復興へのチャリティーだったりと、目的は色々あるだろうけれども、24時間という形で放送するよりも、他の方法でチャリティーを実施する方が望ましいと思う。
例えば、毎年、8月と12月にチャリティー月間を設定し、チャリティー月間にテレビ番組で得た収益の1%をチャリティーに回す。これならば、24時間番組を設けて、面白いのか、そうでないのか良く分からない内容を放送する必要もない。さらに、偽善と言われることもなくなるだろうし、タレント向けのギャラも通常通りに払えるのでこの点でもモメない。
チャリティー専用の24時間番組だと、偽善番組だとか障害者を利用していると評価する人もいるが、通常通りに番組を放送し、そこから得た収益の1%をチャリティーとして出すならば、自然な形でチャリティーを実施できる。また、一部の人にとってツマラナイ24時間番組を放送せず、いつも通りの番組を放送するので、視聴者の期待に合った放送内容にできる。
8月と12月、この2月をチャリティ月間に設定し、収益の1%をチャリティに回すだけでも、チャリティーに協賛する民間放送局全てを合わせれば、10億円ぐらいならば集まるだろう。
ノーギャラでタレントに仕事を依頼する必要はないし、偽善なイメージも薄れる。障害者を全面に出さないので彼らを利用している感じも少なくなる。さらに、テレビ局が自主的にチャリティー月間を設定し、自らの利益からチャリティー原資を出しているという形になるので、視聴者からの印象も良くなる。
かく言う私も24時間テレビや27時間テレビをツマラナイと思っているタチ。テレビ番組は、尺が長くなれば長くなるほどツマラナイ傾向があって、最初の方はそれなりに気持ちが向くが、2時間も経過すればダレてくる。バラエティコーナーがあったり、マラソンの中継につないだり、どこか良く分からない場所に中継をつないだりと、何だか落ち着きが無いのが24時間テレビなり27時間テレビだ。
昔から続いていることを変えたり、ヤメたりするのはエネルギーが必要だけれども、遊び道具が増えた今では、ずっと視聴者をテレビに釘付けするのは難しい。そのため、チャリティー月間を設けて、広く浅くチャリティーを実施するのが今の時代に合っている。