2015年6月18日

ビデオ見放題サービス、使い心地を比較。



映画やドラマのビデオを見ようと思ったら、数年前ならばDVDをレンタルショップに借りに行っていたし、20年ぐらい前ならばビデオテープをレンタルショップで借りていた。ビデオテープなんて、もはや手に入れるのが難しいぐらいのシロモノになったが、昔はそれでテレビを録画したり、レンタルショップで借りて映画やアニメを見るのが当たり前だった。

今でもTSUTAYAに行けばDVDやブルーレイディスクをレンタルできるけれども、最近はそれらを借りる頻度が低くなってきた。定額でビデオを見放題なサービスが定着しつつあり、お店に行って、見たいDVDを手に取り、それをカウンターの人に会員証と一緒に渡し、お金を払って借りる。ビデオを観終わったら、レンタルショップに返却する。一昔前まではこれが当たり前だったけれども、もう当たり前ではなくなりつつある。

ビデオ見放題サービスは何種類もあって、どれを選ぶか迷うが、私が今まで使ったサービスは覚えている限りで5つある。dビデオ(2015年6月時点ではd TVに名称が変わっている)、auビデオパス、U-NEXT、GYAO!、Hulu、この5つ。

同じ動画視聴サービスではあるものの、それぞれにちょっとづつ違いがあり、オススメできるサービスとそうではないサービスがある。



動画サービスで最も重要な要素は、動作の軽さだ。料金やラインナップも確かに重要だけれども、容量が大きいコンテンツを取り扱うので、なかなか再生されなかったり、動作がモッタリしていると、どれだけ料金やリーズナブルでも、ラインナップが充実していても満足できない。

上記5つのサービスの中で最も動作が軽いと感じたのは、auビデオパス。GMOから販売されたWiMAX究極割を契約し、WiMAXシングルに対応したルーターを外出先で使っているが、この回線でもauビデオパスは快適に再生される。auビデオパスはd TVのように画質を選択する必要はなく、自動で判定されているのか、低速な回線にはそれに合った画質を設定して滑らかに再生されている可能性がある。

一方、d TVはauビデオパスと真正面から競合するサービスで料金もラインナップも似ているが、動作の重さではやや劣る。d TVは画質を選択できるようになっていて、低、中、高の三段階から選べるのだが、試聴する端末によっては画質を選択できない。確か、PCでは画質を選択できず、自動的に高画質モードで再生されていた記憶がある(2015年3月時点では)。そのため、WiMAXシングルの回線で視聴していると、再生が止まることがちょくちょくあり、快適には観れなかった。画質を低いモードに変更できれば、PCでもd TVを快適に視聴できるとは思うが、選択できないのでやむを得ない。

U-NEXTの動作は、WiMAXシングルの回線だとアップアップする感じだった。再生はされるものの、止まることもよくあり、その度に待たされる。固定回線だと止まること無く再生されるが、WiMAXシングルの回線でU-NEXTのコンテンツを視聴するのはしんどい。

GYAO!はなかなかのクセモノで、動作が重いのもそうだが、端末との相性がポイントになる。再生時のモタモタ感はU-NEXTに近いものがあり、WiMAXではちょくちょく再生が停止する。とはいえ、観れないほどの重さではないので、回線が空いている快適な通信環境の場合は十分に閲覧可能。

だが、GYAO!の問題点は、再生の滑らかさにあるのではなく、端末との相性にある。iOS端末、iPadやiPhoneで再生すると、とても滑らかに再生される。快適と表現しても差し支えないほど。しかし、Android端末でGYAO!のコンテンツを再生すると、再生が始まらなかったり、途中でアプリケーションが終了したりと、途端にダメダメになる。AndroidOSとの相性が悪いのか、アプリケーションがGYAO!に馴染んでいないのか、原因は定かではないが、Android端末でGYAO!のコンテンツを閲覧するのはオススメできない。

Hulu(Huluで今すぐ視聴!今なら無料視聴実施中!)は、WiMAXでも快適に鑑賞できていた。通信量が多かった(2時間映画で確か1.2GBぐらいの通信量が発生していた)が、再生が止まった経験はほとんど無かった。ただ、ラインナップが海外コンテンツがメインなので、日本のコンテンツを好む人は他のサービスを選択する方が良い。

GYAO!は無料で鑑賞できる動画があり、その点は他のサービスよりは優位かもしれない。しかし、動作の重さやAndroid端末との相性を考えると、料金を払ってでも他のサービスを選択する方が満足できる。私がオススメするならば、auビデオパスかd TV。料金もラインナップもよく似た両者だが、docomoユーザーならばd TV、auユーザーならばビデオパスを選ぶだろうが、できればauビデオパスの方をオススメする。再生時の動作はビデオパスの方が快適なので、選べるならばそちらを選ぶべき。