2017年2月7日

Amazonプライムビデオをテレビで観るなら、どの方法がいいか。



Amazonのプライム会員になると、見放題になるビデオサービスがプライムビデオ。もう2年近く使っているがすこぶる良い。

ラインナップも充実しているし、視聴時の動作も快適。さらに、年会費も格安で、配達無料やAmazonミュージックまでセットになっており、欠点らしい欠点が無いサービスとなっているのがアマゾンのプライム会員サービス。

ただ、テレビでプライムビデオを視聴するには、色々と制限があって、ちょっとした工夫なり道具が必要になる。

やはり、ビデオを観るならば、大きいテレビの画面で視聴したいもの。スマホやタブレットの画面でも満足できるけれども、テレビの大きい画面で観るのとはやはり違う。


方法はいくつかある。


  1. Chromecastを使う。
  2. HDMIケーブルを使う。
  3. Apple TVを使う。
  4. Fire TVを使う。
  5. PlayStation4を使う。


ザッとこの5つがAmazonプライムビデオをテレビで視聴する主な方法だ。

では、1つずつ長所と短所を紹介していこう。






そのままでは使えないChromecast


色々なビデオサービスに対応しているChromecastだが、Amazonプライムビデオには対応しておらず、単体ではビデオを視聴できない。YouTubeやHulu、auビデオサービス、dTVなど、有名所のビデオサービスは対応しているのだけれども、Amazonのプライムビデオは残念ながら対応していない。

しかし、まだ諦めることはない。少し工夫すれば、Chromecastでもプライムビデオを視聴できる。

まず、Chromecast本体をテレビに接続するところまでは普段と同じなのだが、次に、PCを使い、ブラウザーのGoogle Chromeを立ち上げる。パソコンが必要なところがこの方法の短所なのだが、この点をクリアできれば、テレビでの視聴は可能だ。

PCとChromecastを同じWi-Fi回線に接続して、Google Chromeのメニューから「キャスト」というものを選ぶ。

メニューは画面の右端にある。

キャスト機能を選ぶと、端末の名前が表示されるので、それを選ぶ。

機器名が出るので、それを選択する。

すると、Google Chromeのタブの1つがChromecastに接続され、その内容がテレビの画面に表示される。

ここで嬉しいのは、開いているタブの1つだけをテレビに映し、それ以外のタブは表示されないという点。

パソコンの画面に映っているものを根こそぎテレビに映してしまうミラーリングもあるが、キャスト機能の場合は、指定のタブを1つだけミラーリングしてくれる。そのため、ミラーリングされていない画面は通常通りに利用でき、ビデオを再生しているときも他の機能(ブラウザーだけでなく、文書作成や画像処理なども)を並行して利用できる。


この方法の良いところは、手持ちのChromecastを活用できて、指定のタブだけをミラーリングしてくれる点。さらに、無線接続なので、ケーブルが要らないのも良い。

ただし、PCを使わないといけないし、画質が少し落ちるのも欠点。無線経由で映像データをPCからChromecastへ送信しているため、時折、映像が止まったりするが、視聴できないほどではない。

さらに、モバイル版にはキャスト機能が無いのも残念なところ。もし、スマホのGoogle Chromeにキャスト機能があれば、スマホから画面をテレビにミラーリングできるのだが、、、。

データを送るためにバッテリーを消費するため、あえてモバイル版にはキャスト機能を搭載していないとも考えられる。モバイル版のChromeにもキャスト機能があれば最高だが、まぁ色々と事情があるのだろう。

私が使っているのは旧型のChromecastだが、古いタイプのものでも問題なく使える。



私が使っている旧型タイプ


これは初期型のものだが、今でも現役で活躍中。


2017年2月時点では、古いタイプよりも新型の方が価格が安く、高性能なので、そちらを利用する方が良い。







高価だがChromecastと同じApple TV


Apple TVもAmazonプライムビデオを視聴できるのだが、こちらもアプリが用意されていないため、ダイレクトには視聴できず、AirPlayという機能で画面をミラーリングして視聴することになる。

他の機器と比べて高価で、Chromecastが約5,000円だが、こちらは15,800円と3倍の価格。

古い第三世代モデルもネットオークションで価格が高くなっており、他の方法と比べてコスパが悪い選択肢だ。

Apple TV用のアプリを開発するならば、手に入れて使ってもいいが、そうではないならば他の道具を使ったほうが良い。

接続方法はChromecastと似ているが、こちらはブラウザーを使わず、iOSのAirPlay機能からテレビに映像を映すことになる。

プライムビデオを観るのが目的ならば、Chromecastの方が安価なので、そちらをオススメする。

Apple TVはtvOS向けのアプリを開発するための機器と考えたほうがよさそう。






最も低費用なのがHDMIケーブル


この方法は私のオススメ。

テレビとパソコンをHDMIケーブルで接続し、PCの画面をテレビにミラーリングしてAmazonプライムビデオを視聴する方法だ。

もちろん、ミラーリングではなく、テレビをデュアルディスプレイにして視聴することも可能。

ブラウザーでビデオを再生し、全画面表示もできる。テレビの枠にピッタリと映像がはまるし、画質も音声も文句なし。Chromecastのように無線でデータを飛ばさないので、再生の遅延も起こりにくい。

ただし、パソコンが必要で、有線ケーブルで接続しないといけないところが短所ではある。この点を受け入れられるならば、HDMIケーブルを使う方法はオススメだ。

HDMIケーブルは長めのものを購入するといい。1mだとパソコンからテレビまでの距離が近すぎるので、できれば3m以上のケーブルが良い。ちなみに、私は4.5mのケーブルを使っているが、長さに余裕がある方が使いやすい。

PCを用意しないといけないのが欠点だが、他の選択肢と比べて最も費用が少ない。ケーブルを買うだけなので、2,000円程度だ。また、HDMIケーブルは他の用途でも使える(ブルーレイプレイヤーやゲーム機など)ので汎用性が高い。


スマホ用のHDMIケーブルでミラーリングするのはダメ。

番外編だが、スマホ用に販売されているHDMIケーブルを使うという選択肢もあるのだが、これは使えない。

iPhoneをHDMIケーブル経由でテレビに接続し、Amazonプライムビデオを視聴しようとしたことがあるが、再生するとすぐに映像が止まってしまう。画面のミラーリングそのものは問題なくできるのだけれども、ビデオの再生が止まるようになっていて、おそらく著作権絡みの制約か、Amazonの方で制限を課しているのか、何らかの事情で視聴できなくなっている。




専用機のFire TVスティック


プライムビデオを視聴するための専用機として販売されているのがFire TV。まず価格が安いのが特徴。さらに、専用機であるため動作が安定している点も利点だ。

しかし、プライムビデオ専用の機器になってしまうのが不満なところで、使い回しができるChromecastとは違いがある。

発売当初は1,980円でプライム会員向けにキャンペーン販売されていたが、今はその価格では買えない(通常価格は4,980円)。また、発売されてもう2年ほど経過したので、新型がそろそろ登場してもいいのだが、まだ噂すらない。


Fire TV Stick

テレビで視聴するのはプライムビデオだけと決めている人ならば、Fire TVもアリだろう。







使いまわせるPlayStation4


5つ目の選択肢としては、PlayStation4がある。

PlayStation4は他の機器とは違い、専用アプリが用意されている。

PS4には正式対応している。
Chromecastを使っている身としては何だか差別されている感じがするが、アプリで対応していれば動作には問題ない。

ただし、他の機器よりも高価で、安いモデルでも29,980円する。プライムビデオを観るためだけに使うにはモッタイナイ。


PlayStation 4

しかし、PS4は他の用途でも使い回しできるため、汎用性が高い。ビデオしか視聴できない道具ではないので、ブルーレイプレイヤー、ゲーム、DVDプレイヤー、nasneとの連携して録画したテレビを視聴、PlayStation Vitaでのリモートプレイなど、活用できる幅が広い。

色々と利用するならば、PS4はむしろ安い買い物になる。以前よりも値下げされたし、選択肢としては良い。



オススメはHDMIケーブル。もしくは、プレステ4。


私が気に入っているのは、パソコンとテレビをHDMIケーブルで接続する方法。動作が安定しているし、映像もキレイ。さらに、ケーブルも安価で、テレビ経由でプライムビデオを視聴するならこの方法が良い。

ただ、ブルーレイを観るとか、ゲームで遊ぶ、あとはテレビを録画するような人ならば、プレステ4も魅力的な選択肢になる。ビデオ視聴だけでなく色々と使い倒すならば、PS4を購入してもいい。