2017年4月18日

関空に行くならば、やっぱりラピートがいい。



関西空港に行くときはいつも南海電鉄のラピートを利用する。あの車両の見た目、丸い窓、他にも良いところはたくさんあって、大阪市内から関西空港に行くにはやはりラピートに乗りたい。

ところが、このラピート、なぜかあまり人気が無いようで、関空に行くときは頻繁に乗るけれども、いつもお客さんは少ない。

朝7時のラピート。

ラピートに乗るには特急券が必要で、関西では珍しい。他社の特急電車は通常運賃だけで乗れるものが多いが、これは特別。ちなみに、南海電鉄にも特急はあって、『特急サザン』と呼ばれる車両がある。サザンに乗るには、自由席ならば特急券は不要で、指定席だと座席指定料金が必要。つまり、乗るだけならば、自由席に座るなり立つなり、通常運賃だけで良いわけだ。





ラピートの特急券が勿体無いと言う人もいるけれども、時間の方がもったいない。特に、難波や新今宮、天下茶屋から関西空港に行くならば、有無を言わさずラピートに乗るべき。関空行きでラピートを利用する場合には特別な切符が販売されていて、『関空トク割 ラピートきっぷ』を購入すれば、運賃が少し安くなる。

関空トク割 ラピートきっぷを購入すれば、基本となる運賃は920円なので、実質的な特急料金はわずか350円(通常だと510円)。たった350円を追加するだけで、あれだけ速く、快適に関空まで行ける。荷物置き場もあるし(スキーやスノーボードを固定するバンドも備え付けられている)、走行音も静か。さらに混雑もしていないし、快適そのもの。あれだけのスピードで走行しているのに、電車の揺れはほとんどなく、ドアの開閉音も耳を澄まさないと聴こえないぐらい。

窓が大きい。

あえて欠点を言うとすれば、ドアが開いてから閉まるまでの時間が異常に短い、始点のなんば駅から乗るならば出発時刻まで15分ほどドアが開いているため、余裕を持って乗車できる。しかし、新今宮や天下茶屋など途中駅でラピートに乗る場合は、駅に入ってきて、扉が開いたと思ったらすぐにドアが閉まるので、乗車口近くで待機しておかないと、乗りそびれる可能性がある。

車内から外を見れる窓も丸くて大きいので、景色を見ながら空港までユッタリとできる。新幹線のように座席は進行方向を向いていて、車窓を眺めながら快適なラピートの旅を満喫できる。出入り口と客席はドアで仕切られているので、駅に到着してもドアが開いて、閉じる音はほとんど聴こえない。新幹線に近い乗り心地で、これ以上を求めたらバチが当たるんじゃないかと思えるほど。


今回は、空港からの帰りに初めて空港急行に乗ってみたが(いつもは帰りもラピートに乗る)、これが実に遅い。ラピートに比べて30分ぐらいは到着時間に違いがある。これはもう全然違うと言ってもいいぐらい。しかも途中で特急サザンに追い越されるし、通過待ちをしないといけないし、ドンドンと遅れる。

空港急行という名前が付いているのだから、ラピートほどではないにしても、それなりの早さで目的地まで行くのかと思いきや、もう全然別物と言っていいほど違う。ラピートだったらもう難波駅まで到着しているかと思われる時間でも、まだ泉大津駅とか羽衣駅で通過待ちしている。

通過待ちが無く、淡々と進んで行けば、それなりの早さで到着できるはずだが、ラピートと特急サザンに道を譲らないといけない空港急行だから、急行感はドンドンと薄れていく。体感としては、急行というよりも快速という程度じゃないかと思う。

やはり関空からの帰りでも、同じように関空トク割 ラピートきっぷを買ってラピートに乗るのが正解。実質的な特急料金は350円で、それを支払えば時間を約30分短縮できるのだから、高いどころかむしろ安いぐらい。30分長く電車に乗っていたいか。それとも、350円払って、他の人よりも30分早く電車から降りたいか。

鉄道以外にも、リムジンバスで関西空港に行くという選択肢もあって、リムジンバスを利用できるならばそちらの方が便利。例えば、京都から関西空港に行くならば、鉄道を乗り継いで行くよりは、リムジンバスで関西空港に直行する方がラク。荷物を乗せて、座席に座っていれば関西空港の1階(1階フロアの外はバスターミナルになっている)まで送ってくれる。電車だと、駅に行って、電車を待って、荷物を持って、と負担が多い。京都から関空まで電車で行けば、相当大変だろうと思う。

リムジンバスは電車よりも運賃は少し高めだが、時間と身体への負担を考えれば良い選択肢だと思う。

関空ならバスもオススメ。


京都以外にも大阪駅から、さらに奈良、東大阪、寝屋川、神戸三宮などからバスが走っている。

リムジンバスというと、東京の新宿から羽田空港行きのリムジンバスが懐かしい。大学生の頃、自宅が世田谷で、新宿駅まで京王線で15分ほどの場所だったので、新宿からのリムジンバスは便利だった。

片道で確か1,200円ほどで、京浜急行に乗るよりは少し高い運賃だったが、空港まで直行してくれるし、何よりも荷物を持って歩かなくて良いのが最大の利点。電車に乗っていくと、重い荷物を持ち、電車の中では人も多いし、まあ良いことは無い。

同じ大学生だった人は、リムジンバスではなく京浜急行に乗るのを好んだが、私は断然にリムジンバス推し。少し料金が高めでも、荷物を持ち歩かず、空港まで運んでくれる方が有り難いと感じていた。


空港に行くときは、荷物が多い場合もあるだろうから、そういう時は変にお金をケチってシンドイ思いをしないほうが良いと思う。小銭を使うだけで、グッと快適になるのだから、特急電車やリムジンバスを積極的に利用することをオススメする。