ホテルでWi-Fiが使えるところは珍しくなくなったが、北海道のキロロリゾートでもWi-Fi回線が用意されていたので、実際に使用してみたので紹介しよう。場所と時間帯によっては猛烈に高速な接続ができているようで、下りで50Mbpsなんて数字が出た場所もある。
キロロのWi-Fiの特徴として、SSIDは複数ある。大きく2つに分けると、ゲストルーム以外の場所で利用するPublicと、宿泊者のゲストルーム向けのGuestroomで接続する回線が分かれている。
2017年の3月にキロロでWi-Fiを実際に使用したので、利用方法と感想について書いておこう。
まず、トリビュートポートフォリオホテルにはWi-Fi回線が2つある。
1.TributePortfolio-Guestroom
2.TributePortfolio-Public
この2つから選んで接続できるようになっている。
1の回線は客室向けで、利用するには少し手続きが必要になる。
Wi-Fiの設定画面でTributePortfolio-Guestroomを選択すると、ログイン画面が表示され、ゲストルーム番号と名前を入力すると、接続プランが表示される。
まず、部屋番号と名前を入力。 |
2つのプランから選ぶ。 |
数量とか合計という表示があるが、気にせずに利用規約にチェックを入れ、「接続する」をタップ。すると、ネットワークに接続してネットを利用できるようになる。
トリビュートポートフォリオホテルのWi-Fiは、この程度の接続速度。 |
2のTributePortfolio-Publicはゲストルーム以外の場所でも使える回線だが、通信速度に違いはほとんど無い。宿泊者だからといって優遇されるわけではないようだ。
1と2の回線は厳密に区別しているわけではなく、利用登録を済ませておけば、どちらの回線に接続しても構わない。客室内ではないが、1のGuestroom回線に接続する場合があるし、逆に、客室内だけれどもPublicの方に接続する場合もありえる。
VPN接続は利用可能
JALの国内線ではVPNは使えなかったが、キロロのWi-FiではVPN接続を利用できる。ただ、VPNをONにしている場合とOFFにしている場合では、後者のほうがウェブサイトの表示が早いように感じた。ホテルのWi-Fiなど公衆向けの回線はセキュリティ無しなので、自衛のためにVPNを経由してネットを利用する方が良い。
公衆無線はセキュリティ保護されていないものが主流なので注意。 |
マウンテンセンターとシェラトンにはWi-Fi回線が3つ
マウンテンセンターとシェラトンホテルは施設が連結しており、Wi-Fi回線は3つある。
1.Sheraton-Guestroom
2.Sheraton-Public
3.KIRORO_Wi-Fi
1と2は宿泊者向け。これはSSIDの名前を変えただけなので、トリビュートポートフォリオホテルと同じ。一方、3のKIRORO_Wi-Fiの方は宿泊者以外にも使えるようになっているようで、初期設定無しで接続できる。KIRORO_Wi-Fiはマウンテンセンター向けの回線で、キロロに訪問してきた人が使えるように開放しているのだと思う。
ちなみに、トリビュートポートフォリオホテルに宿泊している場合であっても、シェラトン側のWi-Fiを利用できる。さらに、その逆も可能だと思われる。
先ほどとは違い左上のロゴがシェラトンに変わっているが、接続できている。 |
キロロのホテルでは、トリビュートポートフォリオとシェラトンで、ゲストルームの番号を通番で管理しており、どちらのホテルに宿泊しても、宿泊者としての取り扱いは同じになる。そのため、Wi-Fiも相互に利用できるというわけだ。
客室内のネット接続は遅めだが、場所を変えると驚きの下り50Mbpsに
客室内での回線速度は、500Kbpsから1Mbps程度で、快適とは言い難いほどの速度だが、使えないというほどでもない。「まあ、これならいいか」という程度。無料の回線だから、ビデオサービスでビデオをバンバン視聴しようと思っている方は、あまり期待しない方がいい。私もAmazonプライムビデオを視聴したけれども、時折、再生が停止し、アプリを再起動するなど、面倒な作業が必要だった。
こういうときに固定回線があれば便利で、ホテルによっては有線のLANケーブルを差し込めるコンセントがあり、そこに持ち込んだ有線対応の据え置きWi-Fiルーターを接続して使うと、無線とは比べ物にならないほど快適にネットを利用できる。ルスツには固定回線に対応した客室があるけれども、私が宿泊したキロロの客室にはLANを差し込めるコンセントは無かった。
もしLANコンセントがあればと思い、Wi-Fiルーターを持っていったが、残念ながら使う機会は無かった。
有線LANコンセントなんて時代遅れだと思うかもしれないが、通信品質はやはり無線よりも有線の方が上。私のように据え置きルーターを持ち込んで使う人は稀だろうが、ルスツリゾートのホテルにWi-Fiルーターを持ち込んで使った経験が忘れられない。
無線接続よりも快適にネットを使えるし、セキュリティも無線よりは安全。なんでもかんでも無線で接続されるのが今の流行りだが、混雑しにくい有線ネット接続は捨てがたい。
客室内が最も速度が遅く、トリビュートポートフォリオホテルのフロント前、椅子がたくさん置かれている場所だと、下りで1.38Mbpsの測定結果だったので、少し快適度が増す感じ。とはいえ、誤差程度だとも思えるので、ハッキリと違うとまでは言えないところ。
場所と時間を変えると、ところによっては50Mbpsという公衆無線Wi-Fiとは思えないほどの速度が出る。
こういう結果が出る場所もある。 |
どこでこの速度が出たかというと、マウンテンセンター2階の休憩室。椅子とテーブルが置かれているところで、時間は朝の8時24分。ゲレンデのオープンは9時だから、まだ人が集まってきていない時間帯で、回線の利用者もほとんどいなかったためだと思われる。
接続したのは、KIRORO_Wi-Fiの回線。何気なく速度を計測してみた結果がこれ。
利用者が少なければ当然の結果かもしれないが、こんな結果をみたのは初めてだ。