2014年7月6日

歩きスマホ。チャリスマホ。バイクスマホ。車スマホ。もう、ながらだらけ。



 メインのケータイが普通のケータイからスマホにシフトして、その便利さから時間があればいつもスマホの画面を見ている人も多い。ボーっとする時間ができないほど、隙間時間があればいつでもスマホを触る。そんな生活が当たり前になりつつある。

 思い出せば、以前のケータイは、電話とメールだけを使うならば不足はないものだったけれども、調べ物をしたり、地図を検索するとなると、画面が小さく、キーボードも貧弱で、ずいぶんと不便だった。

 ウェブサイトにアクセスしても、ケータイ専用のページは簡単なものしか表示できず、PC向けのウェブサイトに比べると見やすさや情報量が全然違っていた。画面をスクロールするにはボタンをカチカチと何度も押さないといけないし、表示されているメニューを選ぶには、上下ボタンをこれまたカチカチしてリンクに合わせないといけなくて、ケータイでネットを使うのがどうにも嫌だった。



 私が学生の頃はスマホは無く、PHSや普通の携帯電話が主流だった。その頃は2014年の今のように料金も安くなかったので、電話だけを使っていても4,000円とか6,000円ぐらい毎月支払っている人もいて、学生には高価な道具だった。今のように当たり前のごとくケータイを持っているわけでもなく、5人に1人ぐらいしかケータイを持っていなかったんじゃないか。

 あの頃は、ケータイ以外にもポケベルがあり、電話で一定の番号を入力すると、ポケベルに文字を表示できて、メールサービスの走りのような機能だった。ひらがな1文字につき数字二桁のボタンを押す必要があって、11だと「あ」になり、12だと「い」になるような仕組みだったと思う。

 文字が表示できるといっても、実にメンドクサイ仕組みで、ケータイでのメールが主流になり始めると、あっという間にポケベルは市場から消えていった。「ぽ〜け〜べ〜るが、鳴らなくてぇ〜♪」なんていうCMもあったような記憶があり、懐かしい。

 
 スマホがあまりに便利なものだから、スマホの画面を見ながら歩く人がいたり、自転車の乗りながらスマホを操作する人がいたり、さらにはバイクを運転しながら、クルマを運転しながらスマホを操作する曲芸師みたいな人までいて、ずいぶんと危ない世の中になった。

 2年ぐらい前だったか、ケータイで電話しながらバイクを運転する女子高生風な人がいて、「バイクを運転しながら連絡しないといけないほど今の高校生はビジーなのか?」と思ったほど。

 スマホで重要な連絡でもしているのかというと、そうではなくて、LINEだのゲームだの、おおよそ緊急性などないような状況であるのに、ながらスマホをする人は多い。

 スマホの画面を見ながら歩いていて、踏切に侵入し電車と接触して死亡した人もいたような気がする。他にも、アチラコチラで人と人が接触したり、自転車とぶつかったり、クルマが事故を起こしたり、スマホが原因で起こる事故は今日もどこかで起こっているかもしれない。

歩きスマホ - Wikipedia歩きスマホ - Wikipedia

 すでにWikipediaには歩きスマホのページが作られていて、もう歩きスマホが一般化したような感がある。

 アメリカでは歩きスマホに対する規制条例があり、罰金も課されるようになっていて、この手の規制は今後増えてくるのかもしれない。確か、日本でも、スマホではないけれども歩きタバコが規制されている場所があるので、これと似た状況になる可能性はある。

 携帯会社はスマホを販売しており、歩きスマホに何らかの対策を講じないといけない立場なので、色々とながらスマホ対策を講じている。




報道発表資料 : 歩きスマホ防止の新たな取り組みについて | お知らせ | NTTドコモ報道発表資料 : 歩きスマホ防止の新たな取り組みについて | お知らせ | NTTドコモ


 ケータイには万歩計の機能があるので、万歩計が動きつつ、スマホの画面に指が触れていれば、歩きスマホをしていると端末が判定し、画面をロックする。このような機能をスマホに搭載することもできるようで、歩数計と画面操作の判定の組み合わせなので、機能的には簡単な仕組みだと思う。

 とはいえ、そういう安全機能があったとしても、慣れてくると警告画面を無視し始めたり、機能そのものを無効化する人もいるだろうから、効果は限定的だろう。





 動きを止めてからスマホを操作する。これを心がけるだけでも事故は結構防げるんじゃないかと思う。