Apple、裁判官に「AppleでもiPhoneはアンロックできない」と返答
http://iphone-mania.jp/news-89845/
Appleは裁判官に対し、最新iOSを搭載した、ロックのかかったiPhoneに保管されたデータには、アクセスすることは「不可能」だと返答しました。
誰もiPhoneのデータにはアクセスできない
現地時間20日、ニューヨーク州ブルックリンの連邦裁判官は同社に対し、米司法省が押収したiPhoneのデータへのアクセスを可能にするよう求めている件を伝え、検討を要求しました。
これに対しAppleは、iPhoneの90%が、暗号を強化したiOS8以降のiOSを搭載しているため、司法省の要求に応えるのは技術的にも不可能だと回答しました。これらのデバイスはパスコードを入力しない限り、Appleを含め誰もデータにアクセスできないと同社は説明しています。
ここに書かれている内容は事実です。
ロックされたiPhoneというのは、Appleのサポートに電話をかけても解除できない。これについては実際に経験したので事実です。
以前、身近な人のiPhoneで、パスコードを忘れ、何度もトライし、しばらく時間を空けてくださいなどと画面に表示され、どうにもこうにもならなくなったときがあった。何回かパスコードを間違えると、間違えた直後にはリトライできなくなり、3分とか10分、場合によっては30分だったか、時間を空けないとリトライできなくなる仕掛けになっている。
そこで、困ったときのAppleサポートなのだが、実はサポートに電話をかけても、iPhoneのロックを解除するのは無理なんです。
「ええ~っ! そんなことないでしょう?」と思うかもれないが、本当にできない。Appleのサポートは魔法の杖ではないのです。
ちなみに、この場合のロックというのは、パスコード(もしくはパスワード)でロックされた状態のことを意味します。スリープを解除して、パスコードなりパスワードを入れて、ホーム画面に遷移する設計になっていますが、ここでかかっているロックが話の焦点です。
Apple IDをAppleがリセットすることは可能
iPhoneのロックではなく、Apple IDを忘れて、パスワードなどをリセットし、再度使えるようにするのは可能です。Apple IDの制御ならば、Apple側から可能で、サーバーに入っているデータを変更すればいいので、サポートの人でも対処できるわけです。
しかし、iPhoneのロックは、ローカルで取り扱われるセキュリティ機能なので、Appleがアクセスできないのです。ネットワーク経由でロックを外せないのは当然で、ネットワークからは遮断されたロック機能だから、Appleのサポートでもお手上げとなる。
じゃあ、どうするの?
もし、ロックを解除できなくなったらどうするのか。この場合は工場出荷状態にリセットすることになる(手順は検索すべし)。要するに、新品で購入した状態まで戻すわけ。
工場出荷状態まで戻し、電源をオンにすると、Apple IDで認証するので、盗まれたiPhoneで同じことをされても、本人以外はiPhoneをアクティベーションできない。
Apple IDを覚えていれば、端末をリセットしなければいけないものの、またiPhoneを使えるようになる。
くれぐれも、Apple IDを忘れても、ロック用のパスコードやパスワードを忘れないように。
シンプルでありながら、ここまで強固な仕組みなので、まぁ考えようによっては安心感はありますね。