2015年10月20日

バスの路線図はなぜ見にくいのか。



都市部に住んでいると電車で移動するのが主となるのですが、たまにバスにも乗ります。大阪市内を移動するときは大阪市営バス、京都を移動する時は京都市営バスに乗ってみたりします。

運賃が安く、乗り放題チケットも用意されていたりと、さも便利そうなバスですが、重大な欠点があります。それは路線図。

路線図の何が欠点なのか分からない人もいるかもしれないが、一度、バスの路線図を見るといい。論より証拠だ。

見ていると消耗する路線図。



パッと見てどこからどこへどのバスが走っているか分かるだろうか。地下鉄の路線図はすっきりしているのに、バスはこんがらがったケーブルのような路線図になっている。どこまでこのバスで移動して、そこからこのバスに乗って目的地まで行こうと思っても、移動経路を確認するだけで一苦労。

駅を作るにはそれなりの費用が必要なので、ホイホイと増設するわけにはいかない。しかし、バス停となると、看板と粗末な椅子を置いておけばそれで完成する。それゆえ、ドンドンとバス停を増やし、運転系統も増やし、路線図は魑魅魍魎の住処のごとく入り乱れる。

乗降客が多くないのにバス停を作っているところが多々ある。なまじ費用がかからないものだから、作ってと言われればすぐに作ってしまう。それがバス停。バス停があれば、それは路線図に記入しないといけないので、数が増えるほど記入されるバス停が増える。その結果、路線図がカオス化する。

大阪市営バスなんて98もの運転系統があり、それが狭い大阪市内をアッチへコッチへと走らせているものだから、収拾がつかない。一方の京都市バスも大阪市に負けず劣らずのヤンチャっぷり。似たような色で線を引っ張っているねぇ、、。

地球に優しく、利用者に優しくない。

1ヶ月前か2ヶ月前だったか、旅行でバスを使う人が少ないという話があった。何だか困っているらしい雰囲気だったが、そりゃあバスを使う人が少ないのは当たり前だ。その理由は路線図を見れば火を見るより明らか。どこからどこまでバスが走っていて、乗り換えはどうなるのか。それらの情報がササッと分からないので、電車や地下鉄を使っちゃう。

学校に行くとき、職場への通勤、あとはお爺ちゃんお婆ちゃんが病院に行く時など、普段からバスを使っている人でも、路線図全体を把握している人は少ないと思う。同じ運転系統のバスしか乗らず、他のバスには乗らない。地元民でもその程度だとすると、それ以外の人、旅行者がバスを選択する可能性は低くならざるをえない。

さらに、運賃も分かりにくいところがある。均一運賃で乗れるエリアと距離に応じて運賃が変わるエリアが混在しているし、入口で整理券を取る必要があるのかどうかもバスによって違う。バス停の看板には運賃が書かれていない。うーん、何というか、痒いところに手が届いていない感じがする。

路線図を分かりやすくするためにバス停を廃止していくのも手だが、色々と抵抗がありそうなので、実現は難しいそう。

今の路線図のままで維持するならば、Google Mapを使い、運転系統番号をクリックすれば、そのバスが走る経路が地図上で浮かび上がるようにする。PDFだと全ての路線が同じ平面にペターっと表示されてこんがらがるから、メリハリをつけた見栄えにすれば見やすい路線図に変わるだろう。

運賃に関しては、大阪市営バスは均一運賃で分かりにくいところは無いが、京都市営バスは均一エリアとそうでないエリアが混ざっているので、全域を均一エリアに変え、運賃を300円ぐらいまで引き上げるのが良い。従量課金のエリアはおそらく運行コストが高いため、均一エリアにできないのだろうから、運賃を引き上げて全て均一化する方がサッパリして分かりやすい。

路線図をスッキリと見やすくすること。運賃を均一1本に変えること。この2点を実行すれば、バスの利用者が増えるのではないかと思う。特に路線図については対応が急務だろう。