2016年3月16日

auの料金プラン データ定額1をどうやって活用するか。


auの低料金プランである「データ定額1」が2016年の3月から利用できるようになる。

「スーパーカケホ」に1GBのデータ定額サービス登場!
~「auスマートバリュー」で月額3,966円からスマホが利用可能に~

1GBのプランを選べるようになって、通信料金が安くなるかのように思えるが、そこは色々な仕掛けが組み込まれるケータイの料金プランであって、考えるべきポイントがある。

1GBプランとスーパーカケホを組み合わせた料金プランは下の通り。

http://news.kddi.com/kddi/corporate/newsrelease/2016/02/01/1570.html

データ定額1を選択すると、データが2,900円、LTE NETで300円、音声部分のスーパーカケホで1,700円。合計で4,900円となる。

ここからスマートバリューを使うと、毎月934円が割り引きになる(以下、細かいので1,000円と考える)。この時点で料金は月額3,900円になる。

では、他のキャンペーンや毎月割はどうなるか。




キャンペーンは対象外になる


データ定額1を選択すると、auの学割は対象外になる。auの学割は、データ定額5以上を選択するかLTEフラットを選ぶ必要がある。そのため、データ定額1を選ぶと学割が適用されない。

また、auにのりかえ割も、データ定額1を選択すると適用されない。こちらも学割と同様で、データ定額5以上もしくはLTEフラットを選ぶ必要がある。


毎月割は無し


最も気にすべき点は、毎月割が適用されないという点。毎月割が適用されるには、データ定額2以上もしくはLTEフラットを選択する必要がある。

http://www.au.kddi.com/mobile/charge/usage-fee-discount/maituki-wari/


各種のキャンペーンはデータ定額5以上もしくはLTEフラット。毎月割はデータ定額2以上もしくはLTEフラット。これが施策のボーダーラインになっている。



新機種を購入する際はデータ定額1を選んではいけない


キャンペーンが適用されず、毎月割も適用されないとなると、新しい機種を購入した場合、各種の割り引きを放棄しなければならず、お得感は無い。

新しい機種ほど毎月割の額が多く、各種のキャンペーンが適用されるので、それらを放棄してまでデータ定額1を選ぶのは避けたほうがいい。

毎月割が月に2,500円とか2,800円ほどあるならば、データ定額5もしくはLTEフラットを選んで、各種の施策を適用したほうが有利だろう。


データ定額1を利用するのはいつ?


データ定額1にはキャンペーンと毎月割が適用されないので、MNP au購入サポートが適用される場合にデータ定額1を選ぶと良い。

MNP au購入サポートを適用すると、毎月割が非適用になる。ここで毎月割が非適用になるならば、データ定額1を選択しても不都合はない。いずれにせよ毎月割は適用されないのだから。

ただ、毎月割は非適用でいいとしても、キャンペーンを適用できないので、この点をどう考えるか。

学割を放棄してデータ定額1を選択するか。auにのりかえ割を放棄してデータ定額1を選ぶか。学割の特典はそれなりに魅力的なので、学生の場合は購入サポート機種を選ばず、毎月割もキャンペーンも適用される機種を選ぶ方がいい。一方、学割を利用できない人ならば、のりかえ割を放棄して、購入サポート機種とデータ定額1を組み合わせるのもアリ。


データ定額1を選ぶのは、MNP au購入サポート機種を購入する場合に限定するのが得策だろう。キャンペーンと毎月割を放棄してまでデータ定額1を選ぶのは賢いとは思えない。


各種の施策で割り引きを適用しようと思えば、毎月の料金を上げないといけない。逆に、毎月の料金を下げると、キャンペーンや毎月割が適用されず割り引きが少なくなる。

上手くトレードオフさせたなというのがデータ定額1プランに対する私の感想。