電子書籍の利用率が2割弱で頭打ち、「利用意向なし」が増加、「関心なし」と合わせると6割以上に
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20160314_747958.html
電子書籍があまり普及していないかのような結果だが、もともと本を読まない人に電子書籍の利用について聞いても関心がないと答えるだろう。
周りの人を見ると、本を読まない人は多い。本を読むよりもスマホをいじくり回す方が楽しいのか、ケータイを操作している人はよく見るが、本を読んでいる人を見ることは少ない。
全体の10人中6人が本を読まないとすれば、調査結果の内容は妥当なところだと思う。
私は電子書籍を好んで利用するが、その最大の理由が割引。買いに行かなくていい、在庫を気にしなくていいなど、利点は色々とあるが、割引されやすいというのは本としては画期的なこと。
再販制度による規制があるため、紙の書籍には割引が無い。その証拠に、本屋ではバーゲンセールが開催されない。発売から時間が経過したから3割引とか、キャンペーンで半額とか、そういうセールは書店では実施されない。新しい新刊本であろうと、古い書籍であろうと、最初に決めた価格で販売される。
新刊キャンペーンとして期間限定で10%割り引きとか、発売から1年を経過したら半額など、書店でこのようなセールが無いのは規制があるため。古くなっていくにつれて徐々に安くなるのが商品の一般的な傾向だけれども、本の場合はそのような販売ができない。
一方、電子書籍の場合、セールが実施されるのはもちろんのこと、個別にメールで割引クーポンが送られてくることもしばしばある。20%割引ならば頻繁に送られてくるし、100円引きや200円引きなど、金額指定の割引クーポンもある。
例えば、200円引きクーポンを使うと、1冊400円のコミックスがほぼ半額で買える。新刊であろうと古いものであろうと同じように割引されるので、発売されてすぐの本に対してクーポンを使うことも可能。
電子書籍サービスは多種多様なものがあるが、割引クーポンが多いのは、楽天koboとhontoの2つ。
楽天Koboを利用するには、Kobo端末は不要。iPadでKoboの電子書籍を読める。もちろんスマホでもOK。
楽天の電子書籍 |
本が発売されると、各種の電子書籍ストアで購入できるが、今では発売日にタイムラグは無く、KindleでもKoboでも、hontoでも、発売日に本を購入できる。
楽天だと、20%off、30%offぐらいならば頻繁にクーポンが来るし、100円、200円の定額クーポンもちょくちょくメールで送ってくる。セールされる本を指定してバーゲンする方法もあるが、個別に割引クーポンを送ってくれる方が自分で本を選べるので有り難い。まれにだが、半額クーポンも送られてくるケースがある。
hontoもクーポンを頻繁に送ってくるのが特徴。品揃えはAmazonや楽天とそう変わらないので、こちらにも登録してメールを受信しておけば割引クーポンが手に入る。
hontoの電子書籍 |
電子書籍と言えばAmazonだけれども、Amazonは個別に割引クーポンを送ってくることは無い。出版社とコラボでセールが時折開催されることがある。他には、筆者単位でセールが実施されるときもある。普段だと400円ぐらいの電子書籍が1冊99円とか。積極的なものだと、全巻(10冊ほどをセットにして)で99円というセールもある。
電子書籍には割り引きがあるし、手元の端末で購入できる。本棚に本を置いておく必要はないし、捨てる必要もない。特筆すべきデメリットは無い。
ただ、参照系の本は電子書籍ではない方が使いやすい。例えば、プログラミングの本。目次と本文を行ったり来たりして読む本なので、電子書籍だとページの移動が億劫になる。そのため、プログラミング関連の本は紙版がいい。
一方、最初のページから一方通行で読んでいく本は電子書籍に適している。漫画、小説、ビジネス書ならば電子書籍でも満足できる。
電子書籍を利用しないのは、食わず嫌いなのか、それとも普段から本を読まないのか、理由は様々だろうが、まずは楽天とhontoに登録して割引クーポンを使って電子書籍を買ってみるといい。