2016年4月30日

docomoのiD支払いによる繰り延べ効果は2ヶ月



電子マネーの種類は多くて、全てを把握できないほどになってきた。WAONやnanaco、iDやEdy、Suicaなどは有名どころだが、それ以外となると途端に分からなくなる。

プリペイドが主流

電子マネーはプリペイドタイプが主流。まず先に現金を使ってカードにチャージして、その後に買い物ができるようになる。

プリペイドが主流の電子マネーだが、中にはポストペイタイプのものもある。後払いだと、「クレジットカードと同じじゃないの?」と思うところだが、docomoのiDはちょっと違う。

http://id-credit.com/start.html

結論から先に書くと、iDには、2ヶ月間、無利息で資金を調達する効果がある





ケータイ料金は翌月払い。クレジットカードも翌月払い。

携帯電話の料金は、今月分が翌月に請求される。例えば、4月分は5月に請求されるわけ。

iDはdocomoのサービスで、ポストペイタイプの電子マネーなので、料金は後払い。携帯電話の料金とiDの利用料金は合算して請求されるので、iD決済の代金は携帯電話の料金を支払うタイミングと同じになる。

つまり、この段階で、iDは支払い時期を1ヶ月先延ばしにする効果があるわけだ。

そして、さらに、携帯電話の料金をクレジットカードで支払うようにすれば、さらに支払い時期が1ヶ月後にズラせる。携帯電話と同様に、クレジットカードの支払いも、今月分を翌月に支払う方式になっている(一括払いの場合)。

まずiDの利用料金が携帯電話の料金と合算されて翌月に決済される。さらに、その料金はクレジットカードで決済されるので、さらに翌月に決済時点がズレる。

翌月に支払いを繰り延べする効果を2つ重ねあわせると、実際の決済時点は2ヶ月後になるわけだ。



クレジットカードだと1ヶ月繰り延べ。iD払いならば2ヶ月繰り延べ。


クレジットカードで決済すると、無利息で融資を受けているのと同じ効果を得られるのだが、そこにさらにiDを組み合わせると、2ヶ月間、無利息で融資を受けるのと同じ効果がある。

これはポストペイタイプの電子マネーだからできることであり、さらに携帯電話の料金と合算されるからこそできる繰り延べスキームと言える。

au WALLETはプリペイドタイプの電子マネーだし、WAONやnanacoもプリペイド。

支払い時期を2ヶ月繰り延べられるという利点は、あまり大っぴらにはアピールされていないが、iDが持つ利点の1つだろう。

ただ、クレジットカードと一体になったiDを使うと、単純にクレジット決済した場合と同じになる。そのため、決済を繰り延べる効果は1ヶ月になる。

携帯電話の料金と合算して請求される d カード mini だからこそできる繰り延べなのだ。最も下位のグレードとして扱われているd カード miniだが、支払いを繰り延べる効果は最も高い。ただし、利用限度額が低いのが難点だが。