最近、Amazonで製品を販売者から無料で提供してもらいレビューを書くのはダメになったと噂らしきものが流れているが、カスタマーレビューガイドラインを読む限りでは、提供レビューは禁止されていない。
レビューガイドラインは2016年11月2日に更新されていて、つい最近、何らかの変更が加えられたことは確か。
更新日は11月2日 |
旧ガイドラインの内容はすでに見れないし、11月2日以降のガイドラインを読んだだけでは、どこが変わったのか分かりにくい。
おそらく「営利目的の投稿」という部分を読んで、提供レビューができなくなったと誤解しているらしいが、金品などの対価を受ける場合がダメと書かれているのであって、提供レビューがダメとは書かれていない。
(Amazon レビューガイドラインページより)
営利目的の投稿:
- 一商品に対する複数のレビュー投稿や、同じ指摘を過度に繰り返す投稿
- 著者、アーティスト、出版社、メーカー、出品者等の利害関係者による、関係商品を宣伝する営利目的での投稿や直接的な競合商品への投稿
- 金品などの対価(レビューの対価として支払い、ボーナスコンテンツ、キャンペーンやコンテストへの参加資格、値引き、追加商品その景品等を含むがこれらに限られない。)を受けることを目的とした投稿。但し、Amazonの要求により投稿するレビュー(Amazon Vine 先取りプログラムその他Amazon.co.jpが提供するプログラムのために投稿するレビュー等) は除く。
- 「参考になった」の投票を促すコメント
ガイドラインページの他の部分には、以下の内容も書かれている。
十分な情報開示を: カスタマーレビューに投稿することを条件にある商品を無料で受け取った場合は、はっきりとその旨を開示してください。 Amazon Vine 先取りプログラムを通じて投稿いただくレビューについては、開示の必要はありません。
赤文字への変換は私が行ったけれども、商品を無料で受けとり、カスタマーレビューを書くのは、提供レビューであることを開示していれば認められている。
「提供された商品も金品などの対価に含まれるんじゃないか?」とも思えるが、もしそれならば上記の赤文字部分はガイドラインから削除されるはず。
けれども、未だに提供レビューは可能とガイドラインには書かれているのだから、商品を提供してもらい、カスタマーレビューを作成するのはAmazonとして公認していると考えるべきだろう。
レビューを投稿するときは、レビュー文の最後に「※カスタマーレビューに投稿することを条件にこの商品を無料で受け取っております。」と付け加えるようにしているので、ガイドラインをチャンと守っている。ガイドラインの文言を一部パクって書いているだけだが。
1年ほど前からレビュー依頼が増え始め、今では、毎月200件以上は確実にレビューオファーが来る。プロフィールページにメールアドレスを掲載しておくと、そのアドレス向けにレビュー依頼がジャンジャンと来るので、おそらくAmazon Vineよりも選択肢が多いんじゃないか。
無料で提供してレビューを書いてもらうのは禁止になった。規約の変更でできなくなった。などと販売者が伝えてくるケースがチラホラとあったので、「ホンマかいな」と思って調べてみたが、結果は上記の通り。
提供してもらってレビューを作成するのはOKだが、報酬だの金券だの、電子マネーだのと受け取って作成するのはAmazonではNG。金銭的インセンティブがあると、レビューの内容が歪むので、販売促進を目的とした無報酬の提供レビューだけOKとしているわけ。
ダイレクトにお金を稼ぐことはできないけれども、レビュー依頼が増えて、月200件もオファーがあると、オファーの中に欲しいものが入っている可能性が高くなる。そうすると、お金を出して物を買わなくても、レビューを作成することを対価にして、商品が手に入る。
「レビューを作成するだけで物がポンポンと手に入るなんて、羨ましいなぁ〜」と思うかもしれないが、レビュー文、写真撮影、ビデオ撮影と、それなりの負担はあるので、品物の価格次第では自分で買ってしまったほうがトクな場合もある。
それでも、レビューオファーの中から好きなものを選んでいいというのは、悪い感じはしない。Amazonにレビューを書く側にとってもメリットがあるし、販売側にもメリットがある。
レビューが付けば、販売促進に貢献できるし、レビューページのボリュームアップもでき、私に対する評価も蓄積することまで考えれば、単にお金でポンと買うのとはまた違った楽しさがある。
(2016年11月20日追記)
11月に入って、提供レビューをアップロードしたものの、レビューページに反映されず、非掲載となってしまうように。
レビューガイドラインのページには、
カスタマーレビューに投稿することを条件にある商品を無料で受け取った場合は、はっきりとその旨を開示してください。
という文言が、11月20日時点でも残っており、商品提供を受けてレビューを書くのはOKであるかのように読めるが、実際はレビューを投稿しても、審査段階で非掲載として扱われ、レビューページには掲載されないようになっている。
過去に投稿したレビューはまだ生きているようだけれども、Amazonの鶴の一声で、今後どうなるかは不透明なところ。
たくさんとレビューも作成してきたが、提供を受けたからといって、あからさまな提灯レビューを書くことはなかったし、ヘボい商品には否定的なレビューを書いたことも何回かある(販売者はイヤな気分だったろうけれども)。
提供レビューが悪いものだと思わないし、それでレビューの内容が歪むというのもあまりなかった(全く無かったとは言えないが)ような気がする。
商品以外には何も受け取れなかったし、レビューを作成する手間を考えれば、トータルでは負担のほうが大きいようなこともあったし、レビュワー側が常に得をしているわけでもなかった。
レビューシステムを管理するのはAmazonだし、ルールを作るのもAmazonだから、あちらの好きなようにできるので、まぁルールが変わったならば、Amazonのエコシステムに乗っかっている人間はそれに従うしかない。