2016年11月3日

Amazonで格安スマホの特集ページが公開中。



まだ格安スマホを知らない人へ。


スマホを使っている人が毎月支払っている料金はいくらぐらいだろうか。

契約しているプラン、使っている機種、適用されているキャンペーンなどによって支払額は変わるが、だいたい月額6,000円ぐらいが平均だろうか。

実質0円で端末を購入したとすると、端末代と毎月の割引がほぼ同等なので、毎月の通信費がそのまま月額料金になっている人が多い。「0円」と聞くと、反射的に安いと感じてしまうが、ケータイで0円とアピールしているお店があったら、その内訳をチャンと理解しておかないと、高い買い物をすることになる。

ケータイショップでスマホと通信回線をセットで契約すると、どうしても毎月の料金は高くなりがち。通信サービスだけでなく、ケータイ本体もセットで購入するため、片方だけを買うよりも毎月の料金は高い。

Amazonでは、まだ格安SIMを使ったことがない人へのガイドとして『格安スマホはじめてガイド』を公開している。


使っていない人にとっては、マニア向けのサービスのように思えるが、使い始めてみるとさほど難しいものでもない。ADSLや光インターネットを契約して、モデムだのルーターだのを設定するよりも格安SIMは簡単だ。






通信会社経由で端末と回線をセットで買ってきた習慣


ケータイを買うときは、ケータイ本体と通信サービスがセットになっていて、この2つを一緒にして契約するのが当たり前だった(今でもだけど)。どちらか片方だけでは使えないし、いずれにせよどちらも購入するわけだから、セットのほうが都合が良い。

ただ、通信会社の料金プランは、昔のケータイとは違って、スマホが主流になった今では随分と割高な感じになっていて、「もっと安いプランはないのかな」と思う人も少なくない。

そこで、ケータイ本体と通信契約を別々にして、通信契約の部分だけを販売する業者が出てきたわけだ。


格安SIMというものが市場に出て来た初期には、月額980円で100Kbpsという通信サービスが提供されていた。日本通信、ブランド名ではb-mobileと呼ばれるが、イオンの店舗(イオンのケータイショップ イオンニューコム)で『イオンSIM』という通信サービスを販売していて、確か2010年ごろだったか、docomoの回線を利用し、通信量無制限で月額980円という魅力に惹き付けられて契約して使ってみたが、まぁ値段なりの使用感だった。

イオンSIM 980円 100kbps』 で検索


2016年の今ならば980円だと月に3GBは高速通信を使えるが、6年前は100Kbpsの速度で月額980円でも魅力的だったのだ(しかも3GのFOMA回線)。HW-01C(ヤフオクで購入した。6,750円で落札した)というドコモのWi-FiルーターにイオンSIMを入れて使っていた。

通信速度が遅いため、あまり使っていないのに、ドンドンとバッテリーが減っていくのが思い出される。高速通信のLTEならば、ウェブサイトでもズバッと読み込んで終わるので、バッテリーの消費を抑えられる。しかし、ノロノロと100Kbpsで通信していたら、読み込み時間が長くなり、その間はずっとバッテリーも消費し続ける。

ルーターのバッテリーなど小さなものだから、コンテンツを読み込んでいるだけでバッテリーの多くを使い、肝心のウェブサイトを見る時間は多くなかった。

100Kbpsなんて、通信制限を受けている時の速度だから、今ではあのような遅い回線には耐えられないだろう。

今でも激安だが激遅の回線を提供している業者もある(速度は200Kbpsのところが多い)が、お金を節約できても、時間を多量に浪費するので、オススメしない。格安SIMを使うならば、せめて月額1,000円程度のプランを使うのが賢明だ。

「メールとLINEぐらいなら」、「地図をちょっと見るぐらいなら」などともっともらしい理由をひねり出して低速通信サービスを肯定する人もいるが、実際に使ってみれば、メールの受信ボックスを開くだけでもしばらく待たされるぐらいで、本当に時間の無駄だ(経験者だから分かる)。



格安SIM、格安スマホという言葉の意味。

格安スマホはスマートフォン本体が格安であること。また、格安SIMというのは、通信契約だけを指して格安であるということ。言葉そのものを素直に解釈すると、このように分けてもいいのだが、実際にはゴチャ混ぜにして使われることがあり、どちらも同じような意味で使われる場合がある。

通信料金が安くなるのが格安SIMであり格安スマホだと理解しておけば、大きく間違うことはない。

ケータイに入っているSIMカードだけを入れ替えて、通信料金を安くするのが今のトレンド。SIMカードはICチップが取り付けられたプラスチック片で、携帯電話に挿入することで、ICチップから契約者の情報を読み取るようになっている。このチップは手で取り扱えるようになっていて、指でチップに触れても問題ない。

今持っているスマホをそのまま使い、料金プランだけを格安のものに変えたい場合は、SIMカードだけを入れ替えることになる。

ちなみに、使っている人が多いiPhoneでも格安SIMを利用できる。格安SIMの通信回線は主にdocomoのものを使っているので、ドコモ版のiPhoneならば、SIMカードを入れ替えるだけでOK。

au版やSoftBank版のiPhoneでも、iPhone6S以降の新しいものならば、一定の条件を満たすとSIMロック(他社の通信回線では使えないようにする仕組み)を解除できるので、その場合も格安SIMを入れてiPhoneを使えるようになる。




月額料金に倍以上の差がある。


通信会社の料金プランと格安SIMでは料金に差があるのが特徴だ。

大手通信会社の月間3GBまで使えるプランだと、月額4,500円程度。一方、格安SIMを利用すると、月に3GBまで高速通信を使えるプランならば、月額900円程度でOK。3GBプランならば、料金に4倍以上の差があるのが分かる。

月20GBまで使えるプランだと、大手通信会社で月額6,000円。格安SIMだと4,480円(イオンモバイルの場合)。低容量プランほどの差はないものの、大容量プランでも格安SIMの方が料金は安い。

『格安スマホはじめてガイド』