2016年12月25日

ドクターグリップボールペンのインクが出ないのでライターで炙った。



もう随分と長い間使っているドクターグリップのボールペン。手が大きい私には丁度いい太さで、紙に何かを書くときにはいつもこのペンを使う。

ドクターグリップのボールペンは1本しか持っていなくて、今使っているのは確か2004年に購入したもの。今が2016年だから、もう12年も使っているのか。

購入した場所は、新宿の東急ハンズ。東急ハンズでは毎年ハンズメッセというセールが年1回開催されるが、2004年のハンズメッセで購入したのがこのボールペン。他にも電子辞書と革のベルトを購入したのを覚えている。

ペン先は0.7mm。
最近のドクターグリップはノック式が主流で、私が使っているようなキャップタイプのものはなくなっているらしい。PILOTのウェブサイトを見ても、ボールペンは全部ノック式。



ノック式の新しいドクターグリップ

選ぶならば、断然ノック式の方がいい。キャップ式だと、何よりもキャップをなくしてしまう可能性があるから、この時点でキャップ式のボールペンはオススメできない。私が使っているものは12年前の物だから、まぁ仕方ないけれども、ボールペンはノック式以外はあり得ないと言い切ってもいいぐらい。

確かに、キャップよりは指でカチッと押し込んでペン先を出し入れできる方が便利。私が使っているものは、キャップ部分に小さいチェーンが付いていて、キーホルダーのようなもので、紛失防止のような役割があったものと思われる。

上の写真を見ると、チェーンなんて付いていないけれども、それは私が取り外して捨てたから。

ボールペンのインクは使えばなくなるので、つい先日、このドクターグリップのインクがなくなった。私の記憶では、芯を交換するのは初めてじゃないかと思う。12年間、一度も芯を交換していないのも不思議だが、ボールペンは他にもあるので、このドクターグリップだけを使っていたわけじゃない。そのため、1本の芯を12年間も使えたわけだ。

替芯は、確か翌年の2005年に2本購入していて、長い間ペン立てに入れて保存していた。ボールペンが12年物で、替芯が11年物なので、隨分と長持ちするものだ。何でもかんでも使い捨てが当たり前になりつつある時代で、これだけ物が長持ちするのは良い気分だ。


ノック式ではないので構造もシンプル。
私のドクターグリップはノック式ではないため、構造が実にシンプル。本体はネジ式になっていて、真ん中を境目に、手でクルクルと回せば分解できる。

キャップ、芯、2分割された本体。構成物はこれだけ。とてもシンプルなボールペンで好印象。機械仕掛けで複雑な構造になっているノック式じゃないし、分解するとバネが飛び出してくることもない。さらに、バネがどっかに行っちゃって、ボールペンを組み立てられないなんてこともない。

写真に写っているのは新しい替芯。古い方の芯は、綺麗にインクが無くなりカラッポになった。

ドクターグリップの替芯は、BPRF-6F-B 0.7mmの細字。
替芯を袋から出して、取り替えればそれで終わりだと思っていたが、思わぬ問題が発生。「さぁ、新しい芯に変えたぞ」と紙に文字を書こうと思ったら、インクが出ない。「あぁ、まだ新しいから、ちょっとグリグリしたら出るだろう」と思い、紙の上でペン先をグリグリと走らせたが、ペンが走った痕が紙に残るだけで、肝心のインクが残らない。

ん〜、これは困った。意地になって、さらに紙の上をグリグリしていったが、それでもウントモスントモ出てこない。まるでボールペンが便秘しているような感じ。

インクが出ないのは、おそらく替芯が古いから。購入したのが11年前なのだから、何らかの不具合があっても不思議じゃない。


さて、どうしようかと考えた。ボールペンは液体だし、ボールペンのペン先には金属製の小さなボールが付いていて、それがクルクルと回ってインクを送り出している。ということは、何らかの理由でボールが動かなくなっているのか、それともインクが途中で固まっているか、このどちらかが原因ではないか。

ならば、ペン先を加熱すれば、インクが動き出すのではないかと考えた。そこで、ライターを使ってペン先を炙ってみたところ、見事にインクが出るようになった。

ペン先を温める。金属なので火を近づけても大丈夫。



11年も前の替芯だから、使えなくても文句は言えないのだけれども、ペン先をライターで加熱すれば、古い替芯でも使えると分かった。

ボールペンのインクが出ないときはライターを使う。別に難しいことではないけれども、古いペンを復活させるための手段の1つとして知っておくといい。