2016年12月17日

再販制度が適用されない電子書籍はバーゲンセール。



電子書籍に再販制度は適用される?


電子書籍を利用する機会が増えて、印刷書籍を買う機会が減った。3年ぐらい前までは、Amazonで本を買って配達してもらうなり、本屋で買うなりと、印刷書籍に接する機会が多かったが、ここ数年は電子書籍で本を読むのがほとんどだ。

Amazonや楽天koboで書籍を購入していると、バーゲンセールが開催されるし、割引きクーポンを頻繁に送ってくる(クーポンは楽天だけ)。随分と簡単に割引されるが、電子書籍には再販制度による規制がないのかどうか調べてみた。




新しくても古くても、価格は同じ。


再販制度というのは、ザックリと書くと、新しい本でも、古くなった本でも、決まった価格で販売しなければいけないという仕組み。例えば、新発売した本が1,000円で販売されていたら、半年後も1,000円、1年後も1,000円、5年後も1,000円で販売しないといけない。これが再販売価格維持

本来だと、古くなったものはディスカウントして売り払うものだけれども、知的著作物は時間の経過とともに価値が減損しないと考えられており、印刷書籍は価格が維持されるというわけ。

とはいえ、古本で流通しているものは当然ながら定価ではなく、中古なりに安くなっているので、こちらは価格維持する必要はない。



電子書籍はお得。


さて、一方、印刷書籍ではなく電子書籍の方だが、こちらは割引が多い。Amazonで出版社単位での割引セールがちょくちょくと実施されるし、楽天koboは頻繁に割引クーポンを送ってくる。10%割引、15%割引。100円割引や200円割引など。他には、購入額の20%をポイントで還元など、何らかの割引無しで電子書籍を買うことは無いんじゃないかと思えるほど。

これぐらいは当たり前。

クーポンもいっぱい。


発売されてすぐの本でも割引クーポンを適用できるので、こうなるともう書店で印刷書籍を買うことはなくなる。発売日の0時0分になるとすぐに手に入るし、本屋に行かず、本棚も要らない。読み終わった本の処分に困ることもない。ただ、本を触った時の感触を実感できないのは欠点ではあるが。

さらに、AmazonではKindle Unlimitedで一定の本や雑誌が読み放題になるので、これを利用していると、さらに電子書籍の利用が促進される。




印刷書籍と違い、電子書籍には再販制度が適用されない。そのため、電子書籍のコンテンツを販売する業者は、99円セールだとか、定率、定額での割引きクーポンを出してもいいわけだ。

雑誌も本も、読み放題になりつつある状況で、町中の本屋はどういうポジションを取っていくのか。今では、本を売るだけでなく、文房具まで販売するのが当たり前になりつつあり、ペンやカレンダー、ノート、手帳なども本屋で売っている。こうなると、本屋なのか文房具屋なのか何だか分からなくなるが、そういう時代だから仕方ないのか。



電子書籍を読むならばiPadがベスト。


電子書籍を読むならば、iPadが最も読みやすい。経験上、これは間違いない。

専用リーダーのKindleもあるが、画面が小さいし、電子ペーパーなのでカラーでもない(バッテリーのもちは良いが)。文字がメインの本ならばKindleでも足りるけれども、iPadならば対象を限定せずに読みやすく表示してくれるので汎用性が高い。

特に漫画、雑誌、あとはプログラミング系の本もiPadだと読みやすい。

iPadのサイズは、今だと7.9インチ、9.7インチ、12.9インチ、3つのサイズがあるが、最も汎用性が高いのは真ん中の9.7インチ。小さいわけでもなく、大きすぎるわけでもなく、サイズ感はちょうどいい。

本を読むならば、新しいiPadでなくても十分足りる。iPad Airだと28,000円ほどで整備品が販売されているので、電子書籍を読むならこれでもオーバースペックなぐらい。


9.7インチのiPadで電子書籍。読書のスタイルはこれで決まりだ。