2016年12月6日

amazon dash開始。でも、なぜ空ボタンを販売しないの?



ボタンをポチッと押すと注文が完了するDash Buttonが販売された。特定の商品をボタンにペアリングしておくと、ボタンを押すだけで注文を済ませられるとのこと。

頻繁にリピート購入する商品には適しているとは思う。洗剤やシャンプーは確かに注文する手間を省きたい人もいるだろう。

ただ、このDash Button、種類が少なすぎないか?


まだ始まったばかりのサービスだからボタンの種類が少ないのは分かるが、2016年12月6日時点で42種類だけ。

数が少ない


amazon dashの紹介ページを見てすぐに思ったのは、「なぜブランクボタンを販売しないのか」ということ。

ブランクボタンというのは、空のボタンのことで、商品を限定せずに、後から好きな商品をDash Buttonに設定できるボタンのこと。例えるならば、空の箱のようなもの。

ボタンを購入した後は、スマホを使ってDash ButtonをWi-Fiに接続し、使えるように設定するのだから、ここでユーザー側で好きな商品をボタンに紐付けられるようにすれば、すぐにでもAmazonの全商品をDash Buttonで注文できるようになる。


なぜ、ボタンに商品デザインなり広告のようなものをあしらって1つづつ販売するのか不思議で、企業からプロモーション費がAmazonに支払われているのかもしれないが、何だか非効率な感じがする。

トイレットペーパーを製造するメーカーにとっては、そこに自社製品のボタンが置かれたかどうかが大事だから、あえて自社商品に限定したDash Buttonを使わせることで、消費者を囲い込みしたいのだろうけれども、そんなのは供給者の都合だ。






1,000個の商品に1,000個のボタンが必要?


かと思って、調べてみたところ、1つのボタンにつき、ある程度の種類の商品から、その1つを紐付けられるようになっている。

確かに、1つの商品に対して1つのボタンだと、あまりにボタンの数が増えすぎるから、いくらなんでもそれはないか。


また、1つのボタンに設定できる商品は変更できるらしく、洗剤を注文するボタンの場合、同一ブランドの中の商品からある程度選択して紐付けできる。

例えば、サントリー天然水 Dash Buttonの場合、ケース入りの天然水(6本入り)だけでなく、他の商品も含めて11のアイテムから選べる。いずれもサントリーの天然水シリーズから。この11商品の中から、いずれかをdashボタンに設定して使うわけ。

ちなみに、サントリー天然水のボタンは人気らしく、2016年12月6日時点で、すでに6週間から8週間待ち。

人気のサントリーDash Button

1つのボタンに付き1つの商品というほどキツイ縛りは無いものの、1つのブランドという縛りはある。

リピート商品にDash Buttonを用意するので、ブランドスイッチはめったに起こらないと想定して、同一ブランドでの制約を設けているのだろうが、それでも汎用性に欠ける。


ちなみに、このボタン、ダイレクトに3G回線に接続(3G版のkindleのように)しているのかと思いきや、Wi-Fiに接続する仕組みらしい。

スマホのAmazonアプリ経由でWi-Fiの設定を済ませると、Wi-Fiに接続され、後はボタンを押すと注文できるようになる。




500円分のポイントを付けて、空のボタンを販売するべき

Dash Buttonを買うと、後から500円分の割引が適用され、ボタンの購入費が実質的に無料になる施策を講じている。

その方法を用いて、ブランクボタンを購入した人に500円分のAmazonポイントを付与して、好きな商品とのペアリング後に、それを注文をしたら500ポイントを渡すといい(500円割引でもいい)。

製品やロゴのデザインが付いていない、白い空のDash Buttonを500円で販売して、そのボタンに自分がよく購入する商品を紐つけて、使えるようにしてくれれば、顧客本位のサービスになるだろう。

もちろん、今のように企業のデザインが施され、同一ブランドの商品から限定して購入できるボタンも販売していいと思うが、顧客側で好みの商品を紐付けられるDash Buttonもあったら買う人はぐっと増える。



好みの商品に対応したDash Buttonが無いのが残念

私は同じ石鹸をAmazonで何度か購入しているのだが、その石鹸に対応したボタンは今のところ無い。

現状だと、メーカー側がボタンを用意してくれないと、購入者側はDash Buttonを使えない。

ブランクボタンがあれば、それを購入して、石鹸をボタンで買えるようにセットしてみたいが、それができないのが残念なところ。


ユーザー側でdashボタンを作れるようにすれば、ボタンの種類を少なくでき、Amazonでの在庫管理もラクになる。

サントリーの天然水ボタンのように、在庫が枯渇して何週間も待たないといけないのは、指定のボタンが無いとDash注文できないから。ブランクボタンがあれば、サントリーの天然水も紐付けられるので、ボタンが販売されるまで顧客が待つ必要はない。

電池切れについても気になるが、もし電池切れになっても、予備のブランクボタンがあれば、商品をペアリングすればすぐに使えるようになる。



やはり、注文商品を限定していない空のDash Buttonが欲しい。