2017年5月28日

カーシェアを投資と考えたとして、稼げるのか?


https://nikkan-spa.jp/1317351
クルマは欲しいけど、お金がない若者の味方は本当!? Uber、カーシェアの意外な落とし穴に注意


中古の11年落ちのポルシェカイエンを200万円で購入し、月15万円の収益を得ているとのこと。

月15万円ということは、14ヶ月で損益分岐点を超えられるということ。

自動車の減価償却について考えると、法定耐用年数は6年だから、11年物の車ならば、償却期間は2年になる。

24ヶ月間、償却できるので、14ヶ月を経過し、24ヶ月目までは投資対象として収益を生むわけだ。


月に15万円入るとして、24ヶ月だと、360万円。車両代が200万円で、税金、維持費、車両の保管場所などの諸経費が24ヶ月で100万円かかると見積もると、2年で60万円の利益になる。

1台だけだと収益は少ないですが、10台ほど稼働させておけば、年に600万円ほど入る計算になる。


キャッシュはプラスで回りそうな感じです。





法人経由で車を所有し、カーシェアで貸し出す賃貸ビジネスをやれば、少ないながらもお金は入ってきそうです。

カーシェアに出せるのは一部の高級車なので、償却を考慮すれば、大衆車よりは高級車の方が貸し出しやすいでしょう。

借りる方としても、せっかく借りるならば、ちょっとグレードの高い車に乗りたいでしょうから、メルセデスとかBMW、アウディ、ポルシェなど、こういう車を貸し出す方が借り手も付きやすく、貸し出す収益も多い。

都市部であえてカローラを借りたい人も少ないでしょう。沖縄や奄美大島、北海道に行ったならば、大衆車をレンタルするでしょうが、都市部でデイリーレンタルするなら高級車を選ぶはず。

1日自動車保険も高級車を対象にしているようで、保険の面からも高級車を貸し出し対象にする方がいいのでしょう。


カーローンで資金を調達し、それでカーシェア用の中古車を買い、カーシェアで収益を得て、損益分岐点を超えていく。

融資を利用するという点では不動産と同じです。投資規模は小さいでしょうが、投資としてカーシェアをとらえる人もいそうです。

課題としては、カーローンは何台まで組めるのか。自家用車1台分だけか。2台以上いけるのか。

不動産のように安定して収益を得られる予測が得られるならば融資も付けやすそうですが、マンションのように月極で確実に借りてもらえるものではなく、借りられているときとそうではないときのバラつきがあります。

また、自動車は不動産に比べて担保価値が低いのがネックです。融資を受けられるとしても、自己資金を多めに入れないと融資が付かない可能性がありますし、乗りつぶした後の処分費も想定しておく必要があります。

1台を1人にしか貸せないのも悩みどころです。不動産のように規模の経済性を発揮しにくいのも課題です。不動産の場合、1棟で40戸あれば借り手を40集められますが、車だと借り手は常に1です。

借りられていないときに車を保管する場所も必要ですが、駐車場を経営していれば、持っている駐車スペースに置いておくことも可能です。


課題も多いですが、面白い案件だと思えるので、興味がある方はやってみてもいいのではないでしょうか。