2017年5月22日

Kindle Fireタブレットは、買うな。



Amazonが2011年から販売しており、2017年で第4世代になるFire タブレットなのだが、今年2017年の6月7日にも第4世代の新型が発売される。

例によって例の如く、いつものAmazonセールで、新型のAmazon Fireを予約して購入すると4000円 OFFになるキャンペーンを実施中

確かにお得だが、、。


価格が8980円で、4000円を割り引くと、4980円になるわけ。4980円でタブレットが手に入るというと、「これはお得だ」と反応しちゃうんだけども、ちょっと待った。

ちなみに、この4000円割引はAmazonプライム会員向けのもので、プライム会員になっていないと割引は適用されない

私はプライム会員になっているので、割引を受けられる。先日、新型のAmazon FireがAmazonのウェブサイトで公開され、割引もあって、ちょっとだけ欲しいとは思ったが、色々と考えてヤメた。

その理由は、2013年4月に発売されたXperia Tablet Zに性能で劣っているから。「驚きのコスパ」とウェブサイトには表示されているので、反射的に、安い、性能がいい、と思ってしまいがちだが、本当なのか。





Kindle Fire 2017(7th gen)
CPU:クアッドコア
RAM:1GB
ストレージ:8GB
7インチディスプレイ

その他の詳しい内容は、English版のWikipediaで。
https://en.wikipedia.org/wiki/Kindle_Fire

Xperia Tablet Z(2013年4月発売)
CPU:クアッドコア
RAM:2GB
ストレージ:32GB
10.1インチディスプレイ

詳しいスペックはWikiの方で。
https://ja.wikipedia.org/wiki/Xperia_Tablet_Z



普段から使っているAndtroidタブレットはXperia Tablet Zなのだが、これはもう随分と古くて、2013年に発売されたシロモノ。私が使い始めたのが2013年の12月だったから、もう3年半ほど使っているわけだ。

スペックだけを見ると性能が良いのだけれども、実際に使うと、ブラウザーはモタモタするし、カメラの写りもイマイチ(メインカメラは810万画素で良い感じなのだが実際はヘボい)だし、あまり使いやすくはないのだけれども、スピーカーがステレオだし(音楽がビデオ視聴には良い)、NFCを搭載していて、電子マネーの残高もチェックできるのでなかなか捨てられない。

Kindle FireとXperia Tablet Zだとそもそもモノが違うので、単純には比較できないけれども、4年の差があってもなおXperia Tablet Zの方が性能が上になっているのは納得できない。

今使っているXperia タブですらあのイマイチな動きなのに、それよりも性能が劣るとなれば、どんな使い心地かは想像できる。


Kindle Fireのコスパは本当にいいのかというと、たしかに性能と価格だけを見れば、コスパは良いとは思う。しかし、Androidタブレットとしては性能が低く、快適に使えるシロモノだとは思えない。



  • Google Playは標準で使えない(イジれば使えるが)。
  • Google Chromeをインストールできない(イジればインストールできるが)。
  • 電子マネーの残高をチェックするためのNFC機能が無い。
  • カメラがポンコツ(Amazonプリペイドカードのコードを読むぐらいしか想定していないと思われる)。
  • 画面の大きさが中途半端(大型化しているスマホで代替可能)。



電子書籍を閲覧するKindleアプリはiPhoneやiPadでも用意されているし、プライムビデオやプライムミュージックも他の端末で利用できる。つまり、Kindle Fireでなければ困るという場面は無いのだ。

スマホもタブレットも、さらにPCも持っているけれども、追加でKindle Fireも買っちゃう。そういう人は買うだろうが、買っても荷物になるだけだ。手持ちのスマホ、タブレットで用は足りるので、あえてKindle Fireを使うこともない。高性能な端末と低性能な端末、目の前にこの2つがあれば、普通の感覚を持つ人ならば前者を手に取る。

ただ、Kindle Fireだけを使うというタイプの人。例えば、小学生や中学生などには良いと思う。スマホは買えないし、親も買ってくれないという人もいるだろうから、自宅のWi-Fiで4980円のKindle Fireを使う。YouTubeも観れるし、Amazonのコンテンツにもアクセスでき、SNSも利用できる。スマホやゲーム機を買えない子供にはAmazonのKindle Fireはオススメだ

しかし、すでに色々とデジタルデバイスを持っている大人が買うべきかとなれば、それは「要らないだろう」と私ならば答える。


買う理由が値段ならば、買うべきではない。なぜならば、安物買いの銭失いになるから。例えば、半額で物が売られていると、必要もないのに買いたくなるもの。スーパーでも、半額シールを見て、「おっ! 安い」と感じ、反射的に買わないと損だと思わせる。そういう心理だ。

靴を買うときでも同じ。2000円のスニーカーと5000円のスニーカー。どっちを買うかといえば、私ならば5000円のスニーカーを買う。なぜならば、過去に安い2000円のスニーカーを買って、それを履いて足が痛くなったし、3ヶ月ほどで靴がダメになった。他方、5000円で購入したスニーカーは履いても足が痛くないし、物も長持ちして、2年ほど履けた。

値段は2.5倍だが、使用期間は8倍も差がある。これが2000円と5000円のスニーカーの違い。だから私は安すぎる靴は買わない(かといって高価な靴を買うわけではない)。


買わない理由が値段ならば、買うべき。価格が高いという理由以外は何も障害が無いならば、それは買うべき。自分にとって必要だし、欲しいものだろうから。こういう買い物は後から満足することが多い。購入するときは、「こりゃあ、高いなぁ、、」と思っていても、使っていくうちに「あれは安い買い物だったな」と思えてくる。


すでにiPhoneやiPad、あとはAndroid端末を持っているならば、本当に自分にとってKindle Fireが必要なのかどうか、ちょっと考えたほうがいい。

無駄な買い物はタダでも高いのだ。