2015年の2月23日に発表された新型のdtab。旧dtabが発売されたのはもうだいぶ前で、あの頃は、dビデオとセットで1万円を切るタブレットで、まぁまぁ話題になった。
その後、docomoからiPadが販売され、「もうdtabの後継機種は出ないだろう」と思っていたのだけれども、突如として新型が登場した。
旧タイプは10インチだったが、今回は8インチのサイズに変わった。私はタブレットは大きい方が良いと思っているタチなので、10インチサイズがタブレットのベストサイズだと思うが、世の中の需要では7インチや8インチの方がどうやら人気らしい。
帯に短したすきに長しという言葉があるが、7インチや8インチのタブレットにまさにその言葉が当てはまるように思うのだけれども、意外と人気があるのかもしれない。
なぜあえて2月に発売したのか。
2月の23日に発表、もうすぐ3月末の年度末が待っている。こんな時になんで新型のdtabを発表したのか。そんな疑問を抱いたが、今、docomoで実施している家族まとめて割、そしてdtabの月々サポートの額を見て、「あぁ、そういうことね」と感じた次第。
まずは、家族まとめて割の存在がある。
2015年2月20日から家族まとめて割の内容が変更され、新規契約だと21,600円の割り引きがされる。新dtabは月々サポートが付くので、家族まとめて割の対象になる。ということは、本体価格が3万円で、割り引きが2万円なので、本体価格は1万円になる。
本体価格が1万円ということは、dビデオキャンペーンを利用した旧dtabとほぼ同じ価格になる。
旧dtabはWi-Fi専用なので、各種の施策を使えないけれども、今回の新dtabはLTE対応なので、月々サポートも付く。そのため、家族まとめて割の対象になる。これはなかなかお得なところ。
さらに、月々サポートの額も思いのほか多い。毎月1,944円の割り引きなので、ルータープランとシェアオプションの契約に後から変更すれば、月々サポートと毎月の費用が相殺される。また、月々サポートが200円ほど残るので、これがシャア回線の親回線に回る。
つまり、家族まとめて割と月々サポート、さらにルータープランとシェアオプションを使えば、本体価格1万円、毎月の費用が0円になるので、旧dtabと購入条件はほぼ同じになる。
さらに言うと、新dtabはMVNOの回線も使えるので、旧dtabよりも条件は良くなっている。
あくまでセット販売が主体。
家族まとめて割とシェアオプションを使うには、複数の回線を契約する必要があるので、ドコモの意図は、「スマホ+dtab」の組み合わせで販売するつもりなのかもしれない。
単独で契約しても毎月の料金が高いので、スマホやタブレットなどと一緒に購入してもらうようにすれば、売りやすい商品になる。「セットで購入していただければ、本体代は1万円。毎月の通信費は0円です」とでも言えば、「じゃあ、契約しましょう」と言う人はいるだろう。
また、dtabでもモバイル通信を使うならば、データプラン(1,700円)、SPモード(300円)、シェアオプション(500円)の組み合わせで、月々サポートを使い、毎月500円ちょっとで足りる。
一見すると、本体代も通信費も高そうに思えるけれども、家族まとめて割と月々サポート、シェアオプションを使えば、旧dtabと費用はほぼ同じになるので、お得な買い物であることは確かだ。
誰が使うの?
お得かどうかという問題点は解消したとしても、じゃあ誰が新dtabを使うのかが分かりにくい。実質1万円で8インチタブレットを使えるならば、低価格で強引に売れるけれども、安いから買うのではなく、使いたいから買う人はどれぐらいいるのか。この点が予測しにくい。
2015年時点で、タブレットの選択肢は多いし、「あえてdtabじゃなくてもいいんじゃないか?」と思う人も少なくないはず。
すでにiPadやXPERIAタブレット、NEXUS タブレットなどを使っているならば、dtabは要らない。
一方、まだタブレットを使ったことがない人ならば、手始めに今回の新dtabを使ってみるのは良いと思う。もし購入するならば、2015年3月31日まで家族まとめて割が増額されているので、この期間内に契約してしまうのがお得。