2015年の2月中旬、北海道のルスツへ行く機会があったので、新しく導入されたICゲートを体験することができた。
2014 - 2015 シーズンから導入したゲートで、それまでは紙のリフト券をチェッカーの人が目視で確認する方式だった。リフト乗り場の前に、縦に細長いテーブルのようなものが設置されていて、そこに人が立ってリフト乗り場に向かう人のパスをチェックしていた。
紙タイプのリフト券。2002年版。 |
通るたびにパスが見えるようにしないといけないし、その都度、パスをチラ見せする手間があり、メンドクサイと思っていた。チェッカーの人も、チャンと見ているのか見ていないのか分からなかったし、人間がやらなくてもいい仕事のように思えた。
2日券。9,030円で2015年のリフト券よりも安い。 |
ペラペラ。 |
リフト券を延々と目視で確認する仕事なんて、すぐに飽きちゃう。タダ乗りを防ぐために重要な仕事なのかもしれないが、利用者もチェッカーの人も、お互いに何だか不毛な感覚があったはず。
そんなモヤモヤしたリフトがやっと便利になった。
まず、リフト券が紙からカードタイプに変わった。これはありがたい。紙だと皺くちゃになるし、ヘタをすれば破れる可能性もある。
新しいカードタイプのリフト券。 |
カードの大きさはキャッシュカードと同等、厚さや固さも同じ。
カードの裏側。WTPコードが何なのかは知らない。 |
デポジットを諦めて持って帰ることもできそうだが、持って帰っても使い道は無いので、素直に返却するほうがいい。
このカードに切り替わって、リフトに乗る時にカードを見せる必要がないし、ジャケットのパスケースに入れっぱなしにしてもゲートを通過できる。ほんの些細なことだけれども、パスの出し入れが無いだけでも随分とラクに感じた。
実際にゲートを通る際の動画を撮影したので、どんな感じでICゲートを通過するのかを知りたい方は見てみるといい。
ゲートの左右に読み取り装置が組み込まれていて、そこにパスを近づければ認証を通過し、バーを押して通れるようになる。
ルスツリゾートのウェブサイトでは15cmほどの距離まで認識すると紹介されているが、実際に使った感じでも確かにそれぐらいの距離感だった。
「ポケットに入れていると15cm以上離れるのでは?」と思うのだけれども、左右のボード部分全体が読み取り装置になっているようで、ポケットにパスを入れていてもおそらく通れると思う。ちなみに、私はジャケットの左袖の部分(ジャケットに組み込まれたパス入れ)にカードを入れていた。パスを入れた部分のチャックを閉めて見えない状態でもキチンと読み取るのがいい。