2015年2月16日
IKEAの鉛筆がパクられる。しかしIKEAは喜ぶ。
IKEA韓国1号店の店内用鉛筆、持ち去り続出で2年分なくなる=高値でネット販売する人も―中国メディア
http://www.recordchina.co.jp/a102490.html
IKEAには買い物メモのために鉛筆が置かれていて、店内マップと兼用のメモ用紙があり、そのとなりに鉛筆が立てて置かれている。大阪のIKEA鶴浜に行くと、入り口を入ってすぐのところに用意されている。これは他の店舗でも同じだろう。
鉛筆が持ち去られるらしいが、あの鉛筆は普通の鉛筆とは違って短い。文房具店で販売されている三菱鉛筆のような上等なものではなく、メモのための鉛筆で、長さは10cmぐらいしかない。ゴルフのメモで使う鉛筆モドキがあるが、あれと似た長さだ。
あんな短い鉛筆を持って帰っても他の用途では使いにくいし、学校で使うならば文房具店のものを使ったほうがいい。更にいうと、最近は鉛筆を使う機会はグッと減ったので、「そんなもの要らない」と思う人も多いんじゃないか。
小学校1年の時、筆記用具といえば鉛筆だった。学校から帰ると、電動の鉛筆削りで5本の鉛筆を削り、筆箱に入れる。筆箱には鉛筆を差し込む穴があり、穴は5つあったのを覚えている。削った後の鉛筆の匂い、これは今でも覚えている。
せっかく削ったのにすぐに芯が折れたり、学校で削るのがメンドクサかったり、手で持って削る鉛筆削りで手を削って怪我をしたり、色々と思い出がある。
小学校3年ぐらいになると、シャープペンシルを使うようになり、鉛筆に比べ遥かに便利になった。あんな不便な物を使っていたなんて信じられないと思ったものだが、今ではシャープペンシルですら不便に感じてしまう。
大学生になると、ボールペンを使うように指示される。前期テストや後期テストの際、解答用紙に記入するときはボールペンを使わないといけないようになった。1年の頃は、ボールペンで記入して下さいと指示され戸惑ったが、ボールペンで書いてみると意外とヨロシイ。
ボールペンは芯が折れないし、シャープペンシルのように芯を補充しなくてもいい。さらに、書いたら消せないので、消しゴムも要らない。消しゴムを使わないので、消しカスがボロボロと出ることもない。何ともいいコト尽くめ。
鉛筆だの、ロケット鉛筆だの、シャープペンシルだの、わざわざ不便な筆記用具を使ってきたのは何だったのか。小学校、中学校、高校でも、もっとボールペンの使用を推奨すべきなんじゃないか。もちろん、マークシートを使うときはボールペンは使えないだろうから、そういう場面ではシャープペンシルなどを使うとしても、通常時はボールペンを使うように指導するのが望ましい。
長々と本題からズレたが、IKEAの鉛筆を持ち帰る人がいるようで、さもIKEAが困っているかのように思えるが、当のIKEAは喜んでいるのではないかと私は想像する。
備品が持ち去られると考えればIKEAが困っているように思ってしまうが、IKEAの鉛筆として流通させてくれれば、それが一種の宣伝になる。ブログで紹介している人もいるようだし、IKEAにとってみれば広告だと考えれば悪い話じゃない。
韓国人の品位がどうのこうのを話すのではなく、韓国IKEAはこの件を逆手に取って、もっと鉛筆を大量に備え付ければいい。鉛筆程度で宣伝ができるならば、広告費としては安上がりだろう。