2015年3月10日

公務員限定の婚活イベント。人は不順な動機に反応する。


公務員限定の婚活パーティー中止 「職業差別」批判受け
http://www.asahi.com/articles/ASH356H80H35PUUB00Z.html


 人口減少に悩む鳥取市がイベント会社と共同で運営する「婚活サポートセンター」が、婚活パーティーの企画で「男性は公務員に限る」としたところ、「職業差別」などと批判が寄せられた。鳥取市は5日、パーティーの中止を決めた。

 婚活パーティーは市内の飲食店で13日に予定されていた。鳥取市によると、昨年11月にセンターを開設して以来、3回の公募イベントを開いてきた。女性は毎回定員割れだったため、安定した職業を求める参加者の声を踏まえたという。

 今回は男女各20人の募集に79人の女性が応募したが、税金が使われることに疑問を投げかける報道が5日にあり、電話やメールで23件の批判が寄せられた。「公務員限定は職業差別」「税金での運営は問題」という声が多かったという。


随分と前のことですが、男性自衛官と一般女性とのパーティーがテレビで紹介されていました。確か、フジテレビの『とくダネ!』で放送されていましたが、その時は税金の話や職業差別の話は出てきませんでしたね。

今回は鳥取市の話ですが、公務員というのは世間から妬まれやすいのか、普通の人ならば何事もないことでも、公務員だとダメと言われたりします。今回の件は、公務員ではない男性からの妬みや僻みであって、男性は公務員だけと限定したからといって「職業差別」という指摘は当たらないでしょう。


2015年3月13日 金曜日に予定されていたホワイトデー婚活ですが、参加人数の上限は、男女各20名です。ということは、満員御礼でも40人しか参加しないイベントです。たった40人しか参加しないイベントで、職業差別と言うのは過剰な反応でしょう。

おそらく、職業差別と言っている人は、イベントの規模など細かいことを調べず、反射的に反応しているのかもしれません。


もし、男性側を自衛官に限定して一般女性との婚活パーティーを実施したら、今回のように職業差別だとか税金を使うなとか言われるのでしょうか。

税金を使うのがダメならば、参加費を増やして、例えば、男性は1万円、女性は5千円というように設定して、税金無しでイベントを開催してもいいでしょう。

イベントを中止したのは、税金の使途が問題ではなく、職業差別が問題でもなく、公務員ではない男性からの妬みが主な動機なのではないかと思います。

公務員の男性だけにこのようなチャンスが与えられていると感じると、それ以外の男性は反発したくなるものです。最大でもたった40人しか参加しないイベントなのに、自分が除け者にされたように感じるのでしょう。

本心では嫉妬しているのに、税金や職業差別という言葉を持ちだしてゴマかす。人間らしい反応ですね。


この手のイベントへの対抗として、カメラ好きの男性限定の婚活とか、サッカー好き限定の婚活、ワイン好き限定の婚活、旅行好き限定の婚活など、考えれば切り口はたくさんあります。

誰でも参加できる婚活パーティーなんてツマラナイし、参加したくないでしょう? 人を動かすには動機が必要です。更に言うと、不順な動機ほど人は動きますから、公務員や医師、パイロット、自衛官、この手の職業を全面に出せば、人はワンサカと集まります。公務員好きの女性は特に多いですからね。

女性側はキャビンアテンダント限定とか看護師限定、幼稚園の先生限定など、いかにも特定の男性が反応しそうなポイントを設定すれば、婚活パーティーは賑やかになります。


誰でも参加できる婚活を鳥取市が開催すれば、閑古鳥が鳴き、それこそ税金の無駄遣いと言われるでしょう。